- なにをあげたらいい?ヤモリの赤ちゃんにおすすめな食べ物は?
- ヤモリの赤ちゃんを飼う!飼い方のコツを知っておこう
ヤモリの赤ちゃんを飼いたいけど、餌は?飼い方は?といろいろ悩みます。
おすすめの餌と飼い方を知って、愛情たっぷりで育ててあげましょう。
ヤモリの赤ちゃんにおすすめな食べ物は?
ヤモリは家守とも呼ばれ、害虫を食べてくれて家を守ってくれる縁起の良い生き物として、昔から親しまれています。
とはいえ、いきなり壁や窓にくっついているのを見つけたときは、ギョッとしてしまうこともあると思います。
ですが、その顔をじっくり見てみると。。。意外と可愛い顔をしているんですよ。
都市部にも多く生息していますので、ヤモリに遭遇することもそんなに珍しくないので、捕まえて飼おうと思う方も少なくないようです。
赤ちゃんヤモリはなにを食べるの?
ヤモリの体長は、だいたい10~14㎝になります。
ヤモリは、昆虫やクモ、蛾や蝶などを食べます。
シロアリやゴキブリなども食べてくれるので、私たちにとってはとてもありがたいですよね。
親しまれている理由がわかります。
では、体の小さい赤ちゃんヤモリはいったいなにを食べるのでしょうか?
赤ちゃんヤモリよりも、小さいハエやコオロギなどの昆虫
あとは、昆虫ゼリーなども食べてくれますが、コンスタントにコオロギなどの生き餌を与える必要があります。
昆虫を食べることは変わらないのですが、体が小さいので、やはり自分の体よりも小さいものを食べます。
逆に小さすぎても食べないこともあるので、大きさ選びには注意が必要になります。
また、どんな昆虫でもいいというわけではなくて、生きたものしか食べないので、生きているものを用意しなければなりません。
基本的には、しっかり餌を食べて糞をきちんとしていれば問題ないのですが、生きた昆虫しか食べないとなると、昆虫が苦手という方は飼うのは大変かもしれませんね。
爬虫類を扱っている店で購入しよう
爬虫類を扱っているお店であれば、小さいサイズのコオロギを売っているので、そこで購入するのがベスト。
餌を選ぶときは、赤ちゃんヤモリの頭の大きさを目安にして、頭より小さいものを選んでください。
また、ペットショップなどで販売しているミルワームも手軽に用意できるのでおすすめではありますが、こちらも大きさもまちまちなので、赤ちゃんヤモリにあげるときは大きさに注意してあげてください。
ただし、ミルワームは見た目に抵抗がある方もいるかもしれません。
茶色くて細い、しゃくとりむしとか芋虫みたいな感じといえば、想像がつきますでしょうか。
私は以前飼っていた動物にあげたことがあるので抵抗はないのですが、初めて見る方は衝撃を受けるかもしれません。
また、栄養バランスが悪いと、体調不良を起こしたり病気になってしまうこともあります。
そんなときは、餌といっしょに無リンのカルシウム粉末をまぶして与えてください。
餌はどのくらいの頻度であげるの?
おすすめの餌がわかったところで、つぎは餌をあげる回数についてです。
2日に1回程度であげよう
このくらいの頻度で大丈夫なのですが、先ほどお話したミルワームをあげる場合には注意が必要です。
ミルワームは、コオロギに比べると脂肪分が多くカロリーも高いので、あげ過ぎてしまうと脂肪の摂りすぎになってしまうので気をつけましょう。
では、赤ちゃんヤモリのおすすめの餌と注意点をまとめてみることにしましょう。
- おすすめの餌は、コオロギかミルワーム
- 餌の大きさは、赤ちゃんヤモリの頭の大きさを目安に選ぼう(小さすぎてもダメ)
- ミルワームは脂肪分が多いので、あげ過ぎに注意
- 餌をあげる頻度は2日に1回程度
- 餌にカルシウム粉末を混ぜて(かけて)あげるのもおすすめ
おすすめの餌はコオロギかミルワームですが、コオロギの方が栄養に偏りがないので、どちらかというとコオロギの方がおすすめ。
ですが、コオロギの方が保存管理がちょっと大変です。
あとは、ヤモリは生きた餌でなければ口にしないので、餌となる昆虫に抵抗がある方は、飼育するのには向いていないといえます。
餌の保存方法も知っておこう
生き餌が必要なヤモリですが、餌の管理もとても大切になります。
きちんと保存・管理しておかないとすぐに死んでしまうからです。
- コオロギ用の飼育ケースを準備して、昆虫マットを入れておく。
- プリンの容器やペットボトルの底を切り取ったものに、ティッシュやキッチンペーパーを水に濡らしたものを敷いておく。それをケース内にいっしょに入れておく。
- 昆虫用ゼリーでもいいので、水分が摂れるようにしておく。
- 餌は、野菜のクズや果物の皮を小さな容器に入れておく。(みかんなど水分の多い果物もよい)
また、コオロギは湿度が高いと死んでしまうので、夏場は涼しく風通しのよい場所に置くようにしましょう。
餌となる野菜や果物の皮などを直に置くと、それから出た水分で汚れたり細菌が繁殖するおそれもあるので注意してください。
では、つぎは、ミルワームの保存方法です。
- 昆虫用の飼育ケースに、ふすま(ミルワームの餌となる)か昆虫マットを入れておく。
- 3ヵ月から半年くらいでふすまは悪くなるので、ふすまが黒ずんできたら交換する。
- ふすまが湿ってきたときも交換する。
- パン粉も餌になるので、余ったパン粉などがあればふすまと混ぜて与えてもよい。
ミルワームは暑すぎると死んでしまいます。
涼しい部屋で保存するようにしてください。
ザルを使うとミルワームだけ取り出せるので便利ですよ。
ヤモリの赤ちゃんを飼う!飼い方のコツとは?
さて、ヤモリの赤ちゃんのおすすめの餌がわかったところで、つぎは飼い方についてお話していきます。
ヤモリの赤ちゃんに限った飼い方のコツではなく、大人と思われるヤモリにも活用できますので、これからヤモリを飼おうと思っている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ヤモリを飼うなら、まずは飼育環境を整えてあげることが大切ですね。
では、なにを準備したらよいのでしょうか?
- 飼育ケース
- 隠れられる場所、シェルター
- ヒーター
- 霧吹き
それぞれ詳しくお話していきましょう。
飼育ケース
ヤモリのおうちとなるケースですね。
ホームセンターなどで売っている、爬虫類用や昆虫用などの飼育ケースを用意しましょう。
1匹であれば、最低でも20㎝の物を、2匹でしたら30㎝の物を選びましょう。
ヤモリが脱走しないように、隙間がなくフタがしっかりと閉まる物を選んでください。
隠れられる場所『シェルター』を作る
植木鉢のかけらや木の板や枝など、なにか隠れられる場所を作ってあげてください。
ヤモリは夜行性なので、シェルターを作ってあげると昼間そこで休むことができます。
また、ざらざらしたものがあると脱皮をするときに役立つので、用意しておきましょう。
ヒーター
ヤモリは体温調節ができないので、爬虫類用のパネルヒーターを用意してあげましょう。
ヤモリは18℃以下になると動きが鈍って餌を食べなくなります。
パネルヒーターの温度は25~30℃くらいにして温かくあげましょう。
霧吹き
加湿のためにも水を入れてあげるとよいのですが、水入れから飲まないヤモリが多いそうです。
朝晩ケースの壁に霧吹きで水を吹きかけてあげてください。
ヤモリを飼うときは、温度と湿度に注意しよう
ヤモリを飼うときの注意点として、温度と湿度を安定させることがとても大切となります。
温度
- 25~30℃の間
湿度
- 60%以上
このくらいに安定させるようにしてください。
温度を25~30℃に保つためにも、先ほどお話したパネルヒーターをぜひ準備してください。
湿度が下がると、脱皮がうまくいかないこともあります。。。
湿度と温度が安定している環境を整えてあげて、しっかりと餌を食べていれば、病気になったり死んでしまうことはありませんから、しっかりと管理してあげてくださいね。
飼育されているヤモリは冬眠することがあります
冬眠することがあるという言い方も変ですが、飼育環境によっては冬眠をすることがあります。
パネルヒーターを設置せず、室温が下がるとヤモリは冬眠するようになります。
冬眠といっても、ずっと寝ているだけではないのでたまにシェルターから顔を出してくれることもあるのですが、冬眠している間は、全く餌を食べなくなってしまいます。
脂肪をきちんと蓄えられていれば冬越えすることができますが、きちんと脂肪を蓄えられていないと冬越えをすることができずに死んでしまうこともあるのです。
飼育している場合「もうすぐ冬眠するだろうからいっぱい餌をあげよう」なんて思っても、時期の判断など難しいですよね。
パネルヒーターを設置していない場合は4ヵ月くらいは餌を食べなくなってしまうので、冬眠しないようにした方がよいと思います。
また、中途半端な室温だと、冬眠することもできなければ、かといって冬眠しなおすということもできません。
パネルヒーターを設置して1年中25℃以上で安定した温度を保つようにしましょう。
ヤモリの寿命は10年!
餌や飼い方について、いろいろお話してきましたが、どうでしょうか?生き餌の調達や管理がちょっと大変ですし、室温も保ってあげないといけません。
また、夜行性ですから、夜に活動して鳴くことだってあります。赤ちゃんヤモリの場合だと、大人のヤモリよりも気を使うことでしょう。
そして、いちばん知ってもらいたいのがヤモリの寿命。
ヤモリの寿命は約10年といわれています。
けっこう長いですよね。
ペットとして飼うわけですから10年もいっしょにいれば愛着も湧くでしょうし、長くいっしょにいれることはとてもうれしいことです。
ですが、逆に言えば、10年間生き餌の調達や管理をするということになります。
慣れてしまえば問題ない!という方ももちろんいますが、ヤモリの寿命を考えて飼えるかどうか、決めるようにしてくださいね。
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