2017年7月24日月曜日

ワタシが私を見つけるまで



  ワタシが私を見つけるまで


2016作品

レベル・ウィルソン、ダコタ・ジョンソン、レスリー・マン、アリソン・ブリー、アンダーズ・ホーム、デイモン・ウェイアンズ・Jr、ニコラス・ブラウン、ジェイク・レイシー、ジェイソン・マンツォーカス

あらすじ:


突然シングル宣言してニューヨークでシングル・ライフの手ほどきを受けるが……。


アリス


アリス(ダコタ・ジョンソン)は、大学で出会ったジョシュとつきあい、同棲もして4年経っていた。
NYの法律事務所でパラリーガルとしての就職を機に、突然ジョシュに冷却期間を置こうと言いだす。
このままでいいのか、という迷いをシングルになって見直したいという気持ちで。
ジョシュは、当然拒否をしたがアリスは自分のわがままを通し実行した。

就職先で先輩としてロビン(レベル・ウィルソン)と出会う。
ロビンは、NYでのシングルライフを謳歌していて、社会人デビューしたての地味なアリスを連れ回す。

NYでアリスは、姉のメグの家に居候するが、ロビンが裸で暴れたせいで追い出される羽目に。

ロビンの紹介で、早速バーの店主のトムと関係を持つが、トムの徹底的なシングルっぷりに違和感を覚えたのか、すぐにジョシュを呼び出し、彼の元へ戻ると告げる。
だが時はすでに遅く、彼には新しい彼女が出来ていて、そう簡単に出入りが許されるか、ばかにするな、と言われてしまう。

もともと嫌いだった訳ではないアリスは、ジョシュに未練を持つが、ジョシュは順調に同棲、婚約にまで進んでいく。

そんな中、出会いを求めて大学の同窓会に行く。
そこでデビッド・ストーンといういい感じの人と出会うが、娘がいるとわかりがっかりする。


クリスマスは1人ぼっちなので、ジョシュのパーティーに親戚として出る。
アリスは、仲の良いジョシュ・カップルを見て逃げるように、1人でロックフェラーセンターに行く。
その途中でデビッドと再会。すると、娘はいるがシングルであることがわかり、ロックフェラーセンターにツリーを見に誘ったことから付き合いが始まる。

ところが数か月後、デビッドの娘と「君の瞳に恋してる」を一緒に歌ってると急にデビッドが苛立ち、母親面するな、とキレて別れを告げられる。

その後またロビンとつるんでシングルを楽しむように。


アリスの誕生日。
ロビンはアリスに内緒でジョシュ、デヴィッドも呼んでいた。
そこにトムもいて、アリスと関係を持った3人が揃っているのを見て焦るアリスに、ロビンは男達が争えば自尊心が満足するでしょ、と面白くなる、と言う。

だがデビッドは復縁ではなく、謝罪に来ただけだった。

ロビンがアリスに「楽しいでしょ」と声を掛けると、人の人生で遊んでると怒られる。
友達なのに、というアリスにシングルで寂しい時だけ声掛けるくせに、と言い返されケンカになる。
酒飲んで男と寝てもいい相手は見つからないよ、とロビンに正論を言われる。


ロビンと口論をし、落ち込んでいる所にジョシュに声をかけられいい雰囲気になるが、まだ彼女と婚約していると判り、軽く見られていると拒否する。

アリスが自分の誕生日パーティーから1人で帰ろうとすると、メグが産気づき、ロビンと3人で病院に連れて行く事に。
だが、ロビンは病院に到着するとそのまま1人でタクシーで消えた。


姉は無事出産。
アリスはシングルの生活に慣れた頃、疎遠になっていたロビンの家を訪ねて、謝る。
再び仲良くなる2人。

その後、やっとアリスは以前からの夢だった、グランドキャニオンに1人で行った。


ロビン


本当は金持ちで、働く必要がないのにアリスにもそれを言わずに、節約生活をしている。
ニューヨークでのシングルライフを謳歌していて、付き合いはワンナイト専門。

明るく、社交的だが少々品がない。
でも裏表のない性格で遊び友達は多く、ロビンなりに今を理解して過ごしているよう。


ルーシー


婚活アディクトなルーシー。
美人なのに、ニューヨークでの普通の出会いには期待をしておらず、自作の婚活アプリで結婚相手との出会いを夢見ている。
現実的なのか、なんなのか。

トムのバーの上に引っ越してきた事から、WIFI目当てで店に居座るように。
アプリでのデート場所としてもバーを利用するが、アプリでの出会いには失敗が続き、その様子をトムに見られて助けられる事も。

やっと、いい感じの出会いがあったと思っても、クリスマスの直前にフラれてしまうルーシー。
男性にはアプリが真剣な婚活用だとなかなか理解されないのだった。

そしてある日、子供達に読み聞かせをしている時に、つい暴走してしまう。
子供相手に、男性への愚痴を混ぜ出し、補正下着なんて! とストッキングを子供用のハサミで切ろうとする。
職員のジョージが慌てて止めに入り、ルーシーは注意されるが、それだけではなくジョージはルーシーをイケてると気に入る。

ルーシーは、やっと本当の自分を認めてくれる人との出会いが出来た。
それにはアプリなんて必要なかった。



トム


ニューヨークでバーの店主をしているトム。
ロビン同様、気ままなシングルライフ派で、連れ込んだ女性が部屋に居つかないよう水道も止めるという徹底ぶりだった。
だが、ルーシーがバーの上に引っ越してきた事で考えを変える事に。

最初は、婚活アディクトなルーシーを変人だと思っていたが、見守っていく中で好意を持つように。

ある日、ルーシーの勝ち組同級生達が店に来て、スウェット姿でシングルなルーシーにマウンティングしまくる。
正直に彼氏も結婚の予定もないと言って、バカにされるルーシーを見てトムは恋人の振りをして割り込みキスをする。
それにルーシーは、素直に喜び助けられたと、お礼を言う。

それから、奮闘するルーシーを意識し始める。

だが、セント・パトリック・デイにジョージという恋人が出来た事を知る。
それでもあきらめずに、アリスの誕生会で勇気を出してルーシーに告白するが、ルーシーは嬉しそうに婚約した、と言い振られる。
同時に、これまで女性との深いつきあいを避けていたトムに、やっと人並みの感情が芽生えたのね、と祝われる。


メグ


アリスの姉で、産婦人科医をしているメグ。美人だが、仕事優先で望んだシングル・ライフをしていた。
アリスには「ブリジット・ジョーンズとSATCは、男探しばかりしていてロクでもない。見てはいけない。独りなら仕事に専念しろ」と言っている位に。

3000人もの赤ちゃんを取り上げてるのだが、自分は恋人もいなく、子供という存在に否定的でもあった。
子供がいて得する事はなく、むしろ損ばかりだという自論を持っていた。
だが、ある日赤ちゃんを見ててと頼まれた時に、可愛さを認めシングルのままで出産を決意。
精子バンクを利用して体外受精で妊娠をする。


クリスマスにルーシーの職場のパーティに出ると、すでに妊婦になっていたメグは、ホルモンのせいで出会いを求める。
そこにケンという若い社員が近寄ってきて、いきおいで関係を持つがケンはメグが想像する以上に真剣だった。

クリスマスに、バレンタインのプランまで出されてメグは尻込みをする。
同年代の女性を探して、と。

それでも追ってくるケンだが、妊娠の事がいえないままいつしか避けるように。
ある日、お腹が大きくなってベビー用品店にいるところをケンに見つかる。
最初は自分の子かと喜ぶが、ケンは他人の子であっても主夫が夢だったと喜んだ。
だが、そんな前のめりになるケンを拒絶して、メグは別れを決意させる。


メグの出産の日、アリスがケンを呼んだ。
メグはそこで、ケンへの愛を再確認し今度こそ強がりを言わずに一緒に子育てをする事にした。


デビッド


アリスと娘が「君の瞳に恋してる」を歌っているのを見て、突然イラついていたデビッド。
実は、病死した妻との思い出の曲が「君の瞳に恋してる」だった。
まだ幼い娘はその事自体は覚えていないが、歌自体は記憶にあるのだろう。
その後もデビッドに「歌って」と強請るが、デビッドは歌わなかった。

だが、アリスとの別れを経てデビッドも娘に真実を告げる覚悟が出来る。
死んだ妻と娘が一緒に歌うビデオを見せて、娘に理解をさせた。
デビッドも前進する事が出来た。


おしまい


かんそう:


定番のニューヨーク恋物語2016って感じの、プチ群像劇です。
アリスという人物を中心にニューヨークでつながっていくシングルな人達それぞれが、一歩前に進んでいる、ポジティブなムードが漂うラブ・コメでした。

アメリカの渡辺直美ちゃん、レベル・ウィルソンの活躍のおかげで、コメディ色が強めです。お下品担当。
ロビン自身のストーリーは一番薄くて、ほとんど無いに等しいのですけど……。
逆に、ロビンはお笑い担当というか賑やかし担当に徹していて良かったのかもしれません。

ロビンはファッションも可愛くって、marc jacobsかな? ほんと、おしゃれでした。
女を利用して、逞しく生きて行く感じは、ニューヨークってやっぱこえーな、とビビりますけどw
とにかく明るいのが良かったです。

主人公のアリスは、結構男運がなくて踏んだり蹴ったりなんですけど、姉のメグのストーリーは完全ファンタジー入ってましたね。

年下のなんでも受け入れてくれる(愛してくれる)若いメンズだなんて……。
羨ましいなと思うよりも、こんな事現実にあると思ったら怖いわーって考えてしまいますw

その点、ファンタジーとして良い塩梅に感じたのは、ルーシーでした。
婚活で痛い目に沢山あった結果、側にいた人がぴったりの相手だった、という。
ジョージは見た目はヒゲもじゃでイケメンって感じじゃないんですけど、感性で惹かれ合ってる感じは、むしろ一番羨ましいと思えました。

そういえば、メグの相手の年下君も、メグのクレイジーさを「クレイジー」と言いながらもそこがいいんだよ! って感じで、それは羨ましく感じますね。

見た目はお互い時と共に変化しますけど、大人になってからの内面はそんなに変わらないですからね。
しかも、ヒステリックな姿とか、クレイジーって言われる面を認めてもらえるというのは、絶対幸せですもん。

いわゆるデート映画なのかもしれませんが、その割にはお下品女子トークが中心なので、女子会向けムービーかな、と思いました。




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