2018年1月14日日曜日

PARKER/パーカー


PARKER/パーカー/ジェイソン・ステイサム[DVD]

2013年作品

ジェイソン・ステイサム、ジェニファー・ロペス、ニック・ノルティ、マイケル・チクリス、マイカ・ハウプトマン、エマ・ブース、パティ・ルポーン、ウェンデル・ピアース


あらすじ:


泥棒と出会った平凡な不動産屋の女性が、犯罪に首を突っ込み出し……。





復讐のはじまり


パーカー(ジェイソン・ステイサム)は彼女クレアの父親であるハーリー(ニック・ノルティ)から得た情報を元に強盗を成功させていた。

だがその時組んだ男達は、計画を無視して死人を出すなど無茶をしていた為、次の仕事もやろうと言われると断った。
すると、邪魔者扱いされそのまま命を狙われるが、狭い車中で反撃をし次々と素手で倒していった。
だが、車から転げ落ちると止めとして銃を撃たれ、池のほとりに捨てられてしまった。

やがて通りかかった人に助けられ、病院で目覚める。
医者の白衣を奪い、病院を脱走。
復讐を誓う。


メランダー捜し


強盗のリーダーだと思われる、メランダーの情報をハーリーに探るとメランダーはシカゴのダンジガーというギャングと繋がっており相手が悪いと言われてしまう。
また仲間の内の1人、ハードウィックはその男の甥っ子だった。

兄ボビーがロッククラブを経営していると知り、ロッククラブへ行きメランダーの居場所を吐かせた。


フロリダのパームビーチ


メランダー達は、次の計画の場所であるフロリダのパームビーチに来ていた。
そこへ、ボビーからパーカーが生きていると連絡が入り、ダンジガーに助けを求める。


ハーリーは、ダンジガーが動くとしたら自分の家族までも狙われるからと前もってクレアに連絡を入れた。
だが、すでに遅くクレアの家にはダンジガーの手先が向かっていた。
慌てて逃げたクレアは泣きながらパーカーに連絡をすると、フロリダのオーキチョービー湖の別荘に隠れるように言われる。
金曜日には合流する約束をする。


パーカーはフロリダで動く為に、ダニエル・パーミットという偽のIDを作って石油業者に成り済ます事にした。


ハーリーの情報


ハーリーと会ったパーカーは、ハーリーにパームビーチでの計画は嘘だと言われる。
パームビーチという街は警察が多すぎる上、島が閉鎖出来るのでプロなら狙わないだろう、と。
ハーリーはなんとかパーカーに手を引かせようとするが、パーカーには聞く気はなかった。
「金はあいつらからもらう。
それが道義だ」
「全員を危険にさらしても?」
「仕事では信頼が大事。
秩序を守る為。
非礼は許さない」

パームビーチでの賃貸は警察が調べるから、家を買うと言う事に目をつけた。


パーム不動産


パーカーは早速パーム不動産へ客として行った。

担当になったのは、成績の良い同僚からパーカーの予約を横取りしていたバツイチのレスリー・ロジャース(ジェニファー・ロペス)だった。
石油業者に相応しい高級物件を回る中、パーカーが注目したのはいかにもアジトにしそうなボロ屋だった。

その物件に興味を示した事から、気になったレスリーはパーカーの身元を調べると、カード情報等が無い事に気づき不信を抱いた。


パーカーは早速アジトに戻り、強盗の姿を確認する。
彼らが出かけた所を見計らって中に忍び込むと、テーブルの下等に銃を仕込んでおいた。

また大量の銃を見つけると、使い物にならないよう細工をした。

彼らが戻るギリギリに、バレずに脱出するとパーカーの車にはレスリーが居た。


仲間入り


レスリーは、パーカーに続いてボロ屋の住民についても調べた所、同じように過去がなかった事を突き止めたのだった。

2人はレスリーの会社に行った。
レスリーは殺すなら殺して、そうじゃないなら助ける、と言った。
ここの住民は頭がキレる。
金目当てなら現地の人間が必要だろう、と。

パーカーはレスリーに服を脱ぐように命令をした。
何か非日常的なドラマに飢えているのか、レスリーは素直に従う。
だが、ただ盗聴器の確認をすると何もなくパーカーは「検討する」と言って帰って行った。

翌日、パーカーからの電話を受けるとレスリーは大喜びをした。

だが、それを日頃からレスリーにセクハラをしている警官に見られ、彼氏でも出来たのかと思われ尾行をされてしまい、パーカーとコンドミニアムで落ち合う所を見られる。


作戦


パーカーはレスリーに作戦内容を説明した。
4人が強盗をするから、そこから奪う。
協力するなら歩合を払う。
これはルールを破った人間を罰するだけ。

ターゲットは宝石だというだけで、最低5千ドルだと聞くとレスリーはピンと来た。
クレンドン家の宝石だろうが、それを盗むなど絶対無理だった。
すぐに逃げ出そうとするが、もう遅かった。

クレンドンは、社交界の元女王で明日、7500万ドルの宝石が競売に出る事になっていた。
広大な私有地を下見をすると、メランダー達の姿を見つけた。
彼らは、音響スタッフになりすましてスピーカーの搬入をしていた。
内部の紳士ライオネルが協力者だったのだ。

後は1人でやる、とレスリーを置き去りにしてパーカーはホテルに戻った。
そこにはダンジンガーの送り込んだ殺し屋が来ていたが、揉みあいの末、相手に傷をつける為自らの手にナイフを刺して、相手をバルコニーから突き落とした。


負傷


翌朝、レスリーの家にセクハラ警官が石油業者としてのパーカーの件で訪ねてきた。

起き抜けのレスリーは家の異変に気づき、警官に気づかれないよう応対をしてやり過ごした。
傷を負ったパーカーがレスリーの家に逃げ込んでいたのだった。

警官は、パーカーと揉みあった殺し屋が死んだ事件について調べていた。

母親と犬と同居していたが、何故か犬も吠えずにすでにパーカーに懐いており、昼ドラ大好きな母親もすんなりとパーカーを受け入れていた。

パーカーは公衆電話を利用して、クレアを呼び出すようレスリーに頼んだ。


レスリーは出社をしたものの、殺し屋落下の動画が出回っているのを見て不安で家に帰宅した。
すると、クレアがパーカーの治療をしていた。
またしてもレスリーの母親はすっかり打ち解けていて、レスリーだけが病院へ行くべきだと騒いだ。

治療が終わるとクレアは別荘へ帰って行った。


競売


夜、競売が始まる。

強盗一味は、パーカーが細工をしておいたとは知らず武器を分配した。
彼らの作戦は消防士に成り済まして競売に潜入し、宝石を盗みあらかじめ用意しておいたボートで逃げるというものだった。
そしてライオネルは競売人だった。

挨拶が始まるとスピーカーから仕込んでおいた火花が散って、会場は避難騒ぎとなる。
その騒ぎをボートから確認をし、待機していた消防車に連絡を入れ、タイミング良く侵入。宝石を手に入れたらボートに逃げるはずだったが……。

途中までは上手くいったものの、すぐに本物の消防車も到着をし、待機していたボートは見つかり、移動命令を受けていた。
更に、内部で強盗が行われていた事が発覚するとすぐに島は閉鎖される。

外から様子を見ていたレスリーは、検問が始まる中パーカーを助ける決意をする。


アジト


その頃パーカーは、手負いの状態で、アジトに潜入していた。
そこへ強盗達も何とか海を泳いで戻って来るが、レスリーも同時に近づいていた。

パーカーに気づかず、テーブルに宝石を広げて乾杯をする強盗達をレスリーは窓から見ていた。
すると、レスリーは強盗に気づかれてしまった。


レスリーの発見から、強盗達はすぐにパーカーの存在を確信する。
レスリーはテーブルに座らされ、殴り脅されパーカーの居場所を聞かれた。
その時に、テーブルの下に隠された銃に気づいた。

強盗達は、家の中でパーカーを捜し出す。

パーカーは、わざとガラス窓を割って誘導をしてまず1人を背後からナイフで殺した。

その1人がいない事に気づき、もう1人が捜しに出るとその背後にはパーカーが居た。
しかし、それに気づいたレスリーの目線に、メランダーがパーカーが居ると気づいてしまう。

レスリーは、咄嗟にテーブルの下の銃を使って目の前の1人を撃ち殺した。

メランダーとパーカーはタイマンとなるが、メランダーはパーカーにボコボコにされた。

残った1人がレスリーを人質にとった。
パーカーは、何の迷いもなく「やれよ」とレスリーを見捨てる振りをしたが、空砲だった。
だが、ほとんどの銃に細工をしただけで、実は空砲かどうかは賭けでもあった。

最後は、最初の強盗での恨みを告げてパーカーが撃ち殺した。


分け前


宝石は横取りした。
パーカーはレスリーの会社の空調の通気口に隠して存在を忘れろと指示をした。
3か月以内に誰かに回収させ、現金化したら取り分を郵送するが、銀行には預けるな、派手な買い物もダメだと素人のレスリーに釘を刺した。
恐らく、数百万ドルにはなると言われてレスリーは思わず抱き着いて喜んだ。

パーカーはクレアの元に帰って行き、レスリーに望みはなかった。


6か月後


シカゴのダンジンガーをパーカーは仇討をした。

そしてさらに1年後――。


レスリーの元に郵便が届いた。
箱を空けるとごろりと札束が零れ落ちた。


死にかけていたパーカーを助けた人達にもパーカーは恩返しをしていた。


おしまい



かんそう:


ジェイソン・ステイサムとジェニファー・ロペスというセクシー2大俳優の共演ですが、ラブ・シーンはほとんど無しというか、2人は恋愛関係にならないというのは、意表をついて良かったです。

ただそういうノリならば、もっとコメディ寄りにしてくれても良かったかな~という不満も残りました。

ステイサムのアクションはしっかり堪能できますが、ジェニファー・ロペスの存在がJLOだけあって脇では済まない、ある意味群像劇的なもう1人の主人公になっているので、シリアスなクライムパートと混ざると、ちょっと中途半端な印象もあるんですよね。
そういう意味で、コミカルに振り切ってくれたらより作品としての魅力が増したのではないかな、と思いました。

ちなみに、冒頭の強盗でステイサムはカツラを被って神父に変装しています。
カツラで始まる作品はイマイチ……というジンクスが、若干成立しているような……。




0 件のコメント:

コメントを投稿

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...