やっと、昨日で冬期講習・・・というか、冬休みが終わりました。
冬期講習自体は終わっていません。
私のところは、個別塾なのもあってか、先生の数が足りていないのもあってか、
授業のコマ数を生徒がとって、その分をひたすら消化していく、というものです。
一コマ90分。
私はそれプラス、土曜日に一斉授業で五科目を教えています。
五科目を教える、といっても、毎週テストを五科目やって、
解説授業が週によって科目が変わる、といったもの。
その塾も、3月で辞めるつもり。
辞めるつもりだけど、辞めてどうするんだろう。
正直、今の塾は、やりやすい。
好き勝手できる。私のやりたいようにできる。
特別指示も与えられないので、私の発想、発案でどうにかできる。
私は、発案力には、結構自信があって、
本当だったら、もう少し早く始めていれば、
きっと今の子の成績は今の二倍にはあげられていたと思う。
それくらいのカリキュラムを、作る自信がある。
そして昨日、仲良しのYから言われた。
「俺、ここの塾長無理やけど、先生がおるけんまだまし。
先生がおるけん通いよる。」
他にも、Bからは、
「先生が塾長になってよ。俺らのこと一番見てくれとうやん。」
そう言ってくれた。
それだけで、嬉しかった。
小学生は、がむしゃらに、まっすぐにぶつかってきて、
私も試行錯誤しながらも、まっすぐに返していった。
そのことに、心が通っていると気づくのには、ずいぶん先になるし、
きっとつながっていると感じる日は、なかなかこないと思う。
だけど中学生は、心が通った、と思った瞬間に気づくことができる。
気づいてくれた、わかってくれた、自分を見てくれた。
このことに、すごく敏感になる。
だから、私は勉強を教えることは、他の先生より劣っていると思うけど、
人気とか、人望とか、生徒からの信頼は、誰よりもある。
そういうことを考えて、やっぱり子どもと関わる仕事に就きたいと思ったし
子どもと関わること、子どもの成長にじかに接する仕事が、
きっと一番向いていると思った。
4月で、この世を去ると決めてから、
全部やりぬきたいことは、全部やると決めて、
やりぬくと決めたから、がむしゃらに、まっすぐに、
情熱をもって取り組んでいる。
このことをもし、主治医が知ったら、どう思うかな。
それでも、私は今、全力で目の前のことをやりぬきたい。
4月と5月は、一応有給、みたいな扱いにしてもらっている。
がんばったし、春季は暇だから、いいよー、彼氏のところにいっといでーと。
そういう、少しお母さんみたいな心持のある塾長だから、
たとえ嫌なことがあっても、やっぱり甘えてしまう。
甘えたいと思うし、実際に受け止めてくれているから、
いまの環境は、生徒と上司のどちらにも恵まれて、
すごく感謝できる場所。
午後からの仕事だから、午前中はゆっくりできるし、
ピアノも弾ける。本も読める。
もう少しで入試が終わる。そうすれば、小説も書ける。
そういうことのもろもろに、私は感謝しないといけない。
楽しかった。この半年、苦しくて、楽しかった。
そういう喜怒哀楽を、私は手に入れた。
人間になれた。
そう思う。