一週間程前、NHKの「地球外生命の存在を前提」とした
放送に驚きました。
私自身は宇宙人の存在を「マユツバモン」と思っていましたが、
番組を観て少し(少しかい)考えが変わりました。
何にしろ夢のある話ですよ。
しかし、「未知との遭遇」は何も宇宙人だけに限りません。
たとえば私の父が体験したこともそれに違いないと思います。
父は娘の私の目から見て大変真面目な人でした。
そして真摯に人生を生きた一人とも思っています。
その父が十代半ばの頃、終戦前のお話です。
職場であるT駅は地元の駅から汽車で当時は1時間以上掛かったと思います。しかも地元の駅へは7kmの道を徒歩で通わなければならなかったのです。
父は言われた通り猛吹雪の中、必死に付いていったそうです。
やがて後方の人が追い付いてきた気配がしたそうです。
おもむろに父の顔を覗き込んで…
相手の顔は目も鼻も口もないのっぺらぼうでした。
そして前を歩いていた人に助けを求めました。
振り向いたその人は
やはりのっぺらぼう。
そして浴衣の裾をたくし上げるやいなや、
ところで皆さん、この話は小泉八雲の怪談を思い起こしませんか?
のっぺらぼうは顔に目・鼻・口のない日本の妖怪です。
昔からある怪談話と父が体験したものはそっくりです。
ですので父から話を聞く度に私をからかっているのではないかという一抹の疑念がありました。
が、父の性格からすぐに打ち消したものです。
しかし、父が亡くなり初めて町内会の会合に参加した時に、
ええぇーーーっ!?
じゃあ、もしかして???
しかし語る父の顔つきや口調はいつも真剣そのものでした。
やはり本当に体験したことなのでしょう。
けれど今、なんだか父があの世でニコニコと笑っているような気がしてきました。
今日は父と祖母の月命日です。
合掌。
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コメント
コメント一覧 (8)
これが冗談だとしたら、それはそれで素敵なお父様ですね。
雪国育ちでない自分にとっては、前が見えないほどの吹雪の中を通勤しなくてはならないというのは、想像しただけで怖い気がします。
今日も鳥取の大雪のニュースをやってましたね。
そろそろ集中豪雪(?)もやめてほしいところです。
私の住む地域は本日もカラカラに乾燥していて、少し潤いがほしいところですが、うまくいかないものですね。
もしくは吹雪になりそうな時は、出歩くなという事をお伝えしたかったのかな?
それもあるかも知れんけど、絶対にお父様の茶目っ気でしょう。素敵なお父様ですね。
故人にとって一番の供養は"思い出してあげる事"だと思っているので。
それにこんなエピソードを残してくれたのもナイス。
実直な心のなかにも色々な思いを秘めていたのでしょうね。
私は両親から怪談話って聞かされたコトないですね〜。
のっぺらぼう、確かに吹雪の中で遭遇したら腰抜かします。
雪の白さと周りの景色の白さとのっぺらぼうの顔の白さが
そんじょそこらのホラー・怪奇映画よりはるかに怖いです。
いろりさんパパは、実際に会ったんだと思います。
だから、耳にタコイヤリング出来るほど何回もお話してくれたん
ですよ、きっと。
>怖いようなほのぼのとしているような
確かに狙いを定めてなかったです(^^;)
鳥取の大雪は雪国住まいの私でもこりゃあ大変だと思いましたよ。
何とか車の立ち往生は解消したようで本当に良かったです。
太平洋側の乾燥はドライアイの私にはキツイかもですね。
>絶対にお父様の茶目っ気でしょう
読んで下さる方の解釈にお任せすることにします(^^;)
昔は本当によく雪が降りましたが、その頃に比べると
今は吹雪くことも少なくなったような気がします。
>こんなエピソードを残してくれたのもナイス
父が絡むズッコケ話は色々ありますが、
健在なら書きたかったですね~。
思い出すことが供養になる、
なんかすごくイイですね。
>耳にタコイヤリング
すごく説得力あります(*'▽')
ただあまりに昔の怪談話に似ているので疑った娘です。
確か父はムジナにだまされたと言ってたような…。
昭和の戦前はそんな雰囲気たっぷりだったと思います。