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美は胃腸から・・・
腸内フローラからエイジングケアを考えるナースキュア代表・胃腸良子です。
私は3人の子供をほぼ完全母乳で育てました。
なぜか?そんなに深い意味はありません。
とにかく母乳が沢山出たのです。いつも、もの凄くおっぱいが張って痛い痛い。
元気に母乳を飲んでくれるとほっと一息。カラになったのもつかの間、3時間後にはまた張り出します。
そんなどんどん生産される母乳をぐぴぐぴ飲んですくすく育った我が子。
3ヶ月検診で体重増加しすぎ!と3人とも注意を受けていました。
でも、不思議ですよね?
なんで母乳だけで育つのかしら?
その秘密も腸内のビフィズス菌とオリゴ糖だったのです。
本日は・・・
母乳は完全栄養食品。なぜ母乳にオリゴ糖が含まれるのか?赤ちゃんが母乳だけで育つ理由
母乳の中には5%のオリゴ糖が含まれています。
なぜ、吸収されることの無い糖分が母乳中に含まれているのか?
乳児の体内に入ったオリゴ糖はあかちゃんの成長にどんな影響を与えているのでしょうか?
・小腸で分解出来なかったオリゴ糖は大腸に到達する
↓
・赤ちゃんの腸内はビフィズス菌で一杯である
↓
・ビフィズス菌はオリゴ糖を利用して有機酸(乳酸など)を作る
↓
・ビフィズス菌はオリゴ糖を利用して短鎖脂肪酸を作る
つまり、体内で吸収されることが出来ないオリゴ糖が母乳に含まれるのは、大腸に住むビフィズス菌の餌になるためだったのです。ビフィズス菌は短鎖脂肪酸を作り出し、その脂肪酸が乳児の脳の成長に大きく関わっていると言われています。乳児期に一番発達すると言われている脳と栄養の関係は、そんなところにあったのです。
人の母乳中には100mg前後のオリゴ糖が含まれています。その種類は13。これらが赤ちゃんの腸内に住むビフィズス菌の餌となっています。
母乳で育った乳児が人工栄養で育った乳児より病気になりにくいという理由は、腸内フローラにあります。その人の腸内フローラの形成は1歳頃までに決まってしまいます。赤ちゃんが1歳まで母乳だけで成長する出来るのは、母胎免疫とビフィズス菌がもった免疫力だったのです。免疫にも関係するビフィズス菌とオリゴ糖。母乳の神秘は奥がとても深いです。
そんなオリゴ糖には20以上の種類があり、それぞれ働きの違いがあります。
ナースキュアのシンバイオティクスEXに使用されているオリゴ糖はこちらの3種類。
【ビートオリゴ糖】
ラフィノースとも呼ばれているオリゴ糖です。
ビート(砂糖大根)から抽出された天然のオリゴ糖で、全く吸湿性がないので扱いやすいのが特徴です。整腸作用だけではなく、免疫力向上に、アレルギー症状の緩和に効果を発揮します。
カロリーはお砂糖の半分ほどで、医療用や乳児用の粉ミルクの原料にも使われています。優良なオリゴ糖のため特保の原料にも指定されています。
【イソマルトオリゴ糖】
醤油、味噌、はちみつなどに、こくのある甘味成分として使用されています。水分活性が低く、食品の日持ち向上に効果があります。
また、虫歯金の不溶性グルカンの合成を抑制する効果があるという報告もあります。
【ミルクオリゴ糖】
母乳を飲んでいる赤ちゃんと粉ミルクだけを飲んでいる赤ちゃんとではうんちの色、形、柔らかさが大きく変わります。
1899年フランスのHenryTissierがその違いはうんち中のビフィズス菌数の違いであることを明らかにしました。母乳の赤ちゃんのうんちに近づけるために、乳糖から作ったオリゴ糖「ラクチュロース」を加えたところ、うんちのビフィズス菌数が急増しました。
またラクチュロースは、腸内環境を整えアンモニアの吸収を阻害するため、肝機能障害で起こる「高アンモニア血症」の治療薬としても使われています。
たかが糖だなんてバカに出来ないほどの力を持ったオリゴ糖。皆様も是非試されてみて下さいね。