裏年だが

臍のある旋毛のあるも柿若葉
下されし雨を諾ひ柿若葉
柿若葉触れて産毛のらしきもの

柿の葉がずいぶん大きくなってきた。

気がつけばいつの間にか花が実になっている。
昨年はずいぶんたくさん採れて、今年は順番で行けば裏作となるはずなのに、剪定がうまくいったのかそれなりの数を見せている。あとひと月もすれば葉も大人のそれになるんだろうが、色も若いし触ればやわらかい。
その葉をそっと撫でてみると何だか産毛があるような気がしたが。

“裏年だが” への5件の返信

  1. 我が家には花も実もつけない柿が大小二本ある。
    普段はあまり意識もしないがこうやって句に読まれてみると思い出して日ごと緑を濃くする葉っぱに触れてみたくなる。
    しっとり雨にぬれて一層緑鮮やかである。
    その隣にはダンスパーティ(紫陽花)の蕾が円を描き始めた。

    雨が降ったりやんだりの中、街の中心部にある好きな小劇場まで映画を観に行った。
    「八重子のハミング」
    若年性アルツハイマーを患った妻を自らも癌と闘いながら12年間介護した山口県萩を舞台にした元教師婦の物語でした。
    夫婦を演じる升高毅、高橋洋子がいい味を出していた。
    劇中の短歌
       四十年(よとせ)過ぎ妻と歩めし瀬戸の人生(みち)
            うず潮の道今ぞなつかし

    1. 実話をもとにした映画だったのでしょうか。
      高橋洋子という俳優は知りませんが、升高毅は渋い役柄が似合いそうな俳優ですね。

  2. 原作は萩市在住の人で介護の日々を綴った実話をもとに同じ山口出身の佐々部監督(『半落ち』で日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞)が映画化。

    升毅はこの映画で初めての主演、高橋洋子は最初映像ではわからなかったが最後配役の字幕でえっ!!と思った。
    あの高橋洋子?そう言えば若かりし日の面影が残る。
    「雨が好き」という小説で何かの新人賞を受賞した人です。
    ずっと作家活動をしていて映画出演は28年ぶりとの事です。

    1. 3Dというのは馴染めませんが、こういうヒューマンなタッチのものはいいですね。折しも、カンヌでは奈良出身の河瀬監督の作品が上映されたとか。

      1. ここ数年デジタルプリントでリバイバル物はよく見ますが3D,4D等はめったに観ません。
        いよいよ河瀬監督の「光」が明日土曜日から公開されます。
        観たいものが三本ありどうやっても一日では時間がかぶり観きれません・
        その中の一本はデジタルプリントで観る長谷川一夫の「雪の丞変化」です。もちろん「光」も観ます。

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