1300年前の朱

丘あらば盗掘されて風晩夏

朱雀の絵が奇跡的に残った。

キトラ古墳は南壁側から盗掘されたが、その箇所はかろうじて四神の朱雀を外れていたので、1,300年たった今でも鮮やかな朱色を目前にすることができる。
なんでも、南壁は「閉塞石」と呼ばれ最後に閉じられたが、絵はその前に外で描かれたので四神の中でも出色の出来ということだ。力強い線で輪郭を描かれ、羽根や蹴爪などは今にも飛翔しそうな躍動感にあふれている。
高松塚の南面にも朱雀の絵があったが、こちらは盗掘の際完全に破壊されているので、キトラの朱雀は奈良時代のものとして貴重な存在とされる。

いずれ残り三面の公開もあるだろうが、黴びなど管理の問題があって、明日香以外の場所でとなると難しそうだ。次の公開の機会があればそれも逃さず見てみたいと思う。

“1300年前の朱” への2件の返信

  1. 1300年も前の朱色なんて想像もできませんがそんなに鮮やかでしたか。
    残り三面の公開が楽しみですね。

    今日は夏休みに入って初めての日曜日。
    孫からの電話で映画を観る。
    お互い好みの映画を一本ずつ、洋画とアニメである。
    この男孫、上と下に挟まれて要領がいいのか甘え上手のおねだり名人である。
    ランチをし例によって上階の紀伊國屋書店で買い物。
    本はもちろん我々が子ども時代には見られなかった珍しい文房具の数々、見ていて楽しい。
    そうだこんなに遊んでばかりいられない、この夏休みは来年高校受験の孫にとっては正念場。

    1. さぞ頼れる伯母阿ちゃま。すりすりされると、人間どうしても甘い顔をしたくなります。猫たちに三度三度餌のおねだりされてます。

      庭の茄子もトマトもそろそろくたびれてきたようです。剪りつめて秋茄子に挑戦でもするか。
      ひところの夜の寝苦しさから解放されるようなここ2,3日。蝉がやってきてうるさいほどです。朝の風はもう秋。と思うことにしましょう。

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