クリートの取付け位置 膝の痛みやペダリングにも影響する重要な調整

ロードバイクなどのクリート取付け位置

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ロードバイクのポジションやパーツの取付位置について、最も大切なポイントで最初に決めなければならないのが、ペダルに直接接しているクリートの取付位置だと思います。

 

 

ロードバイクと体が接している場所は3か所ありますが。

①ハンドルと手

②尻とサドル

③足(クリート)とペダル

 

この中で、唯一固定されているのがペダルと足(クリート)です。

 

効率的に力をムダなく伝えなければならない場所だから、しっかりと固定しなければならないのだと考えます。

 

そして、ムダなく自分のエネルギーをロードバイクに伝えるには、クリートを固定する位置がとても重要なのだと思います。

 

このクリートの取付位置によっては、他のパーツの取付位置が定まらなかったり、膝に痛みが出るようになったり、ペダリングがスムーズに回らなくなったりと、様々な問題が生じてしまいます。

 

クリートの取付位置を正しい位置に調整して、自分の力を効率的に自転車に伝達しましょう。

 

 

 

 

【目次】

 

 

間違えたクリートの取付位置でペダリングすると・・・

正しいクリートの取付位置でペダルを回すことは、自分の力をロスを最小限にロードバイクに伝えられ、推進力に換えられるということです。

 

一方、間違えたクリート位置でペダリングをすると、同じスピードや勾配の坂道を走る場合に、必要以上のトルクをペダルにかけないとならなくなります。

 

つまり、仮にきれいにクランクを回せるペダリングが出来てたとしても、とても効率の悪いペダリングになってしまいます。

 

また、間違えたクリートの取付位置でペダルを回し続けると、膝関節の痛みを発生させることがあります。

 

その膝の痛みがクリートの取付位置に原因があると気が付かずに回し続けると、慢性的な膝関節の痛みとなり、思う様に自転車を走らせられず、自転車に乗る事が楽しくなくなります。

 

 

 

 

正しいクリート取付位置で回すペダリング

正しいクリート位置でペダルを回すと、それほど意識しなくても綺麗なペダリングに近づきます。

 

死点から下死点方向へむかうペダリングの際、踵が下がってしまう事は良く無い事と言われますが、クリートの取付位置が正しければ極端に踵が落ちるペダリングにはなりません。

 

クリートの取付位置が正しく、サドルの高さや位置が適切に調整できていれば、高ケイデンスになった時にお尻が浮き上がるようなギクシャクした動作になる事も少なくなります。

 

 

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クリートの取付位置の諸説

 

インターネットなどでクリートの取付位置を検索すると、多くのサイトで紹介されている方法が「母指球と小指球を直線で結んだ中心の位置」です。

 

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正しいと思われる位置に近い所ではありますが、これは正解ではないと思います。

 

母指球と小指球を結んだ線は重要です。

このラインはペダルの軸とほぼ平行になるべきラインだと考えています。

 

ラインを平行にすることで膝の内転や外転が抑えられて、スムーズに膝関節が屈曲するペダリングになると思っています。

 

 

 

 

正しいクリートの取付位置は足つぼ用語で「涌泉」の位置

クリートの前後方向の取付位置に関しては、母指球と小指球を結んだライン上の中点ではなく、足つぼで言うところの「湧泉(ゆうせん)」という場所になると思います。

 

自分の場合は、先ほどの母指球と小指球の中点よりも1cmくらい後ろになります。

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母指球と小指球を結んだラインでパイプを踏んでみてください。

 

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不安定ではありませんか?

関節の頂点にあたりますから、どうにも前後に不安定になります。

 

この状態でペダルを回すと、つい踵が下がるペダリングになってしまいがちです。

 

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かかとが下がらない様に踵をキープした状態でペダリングをしようとすると、余計な力が加わって筋肉の疲れになってしまいます。

 

手のひらで何かを力いっぱい押そうとした時、母指球と小指球を結んだラインにあてがって押すでしょうか?

 

きっと誰でもそんな事はしないはずです。

手のひらの「湧泉(ゆうせん)」の位置で押すと思います。

 

 

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クリートの取付け 測定した値から取付位置を導く

実際にサイクルシューズにクリートを付けるとき、正しい位置が分かったとしても取り付け方が難しいと感じると思います。

 

まずは自分の足の測定をしましょう

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図のように踵の位置から、A.B.Cの3つの寸法を測ります。

Aは踵から母指球までの長さです。

Bは踵から小指球までの長さです。

Cは踵から湧泉までの長さです。

 

次に、サイクルシューズの踵の部分からの距離を測ります。

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上のラインが踵から母指球の距離(A)です。

舌のラインが踵から小指球の距離(B)です。

 

そして真ん中のラインが湧泉までの距離(C)です。

湧泉の横位置についても自分の脚を測定して端からの距離を把握しているとクリートを取付ける際の目安になります。

 

まずは母指球と小指球の位置を結んだラインと平行にクリートを取付けてみます。

そして、その中心位置(クリートにペダル軸のラインが描かれています)を湧泉の位置に合わせます。

 

 

クリートのペダル軸の位置】

クリートにはペダルの軸と一致するところを示す印が付いています。

例えば形状で突起が設けられていたり、良く見ると薄い筋のような境目が有ったりします。

 

「ペダル軸の位置」というように親切に文字が書いている訳ではありません。

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こんな感じです。

古くなって傷だらけになるとわかりにくいかもしれません。

 

 

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最後にこれは言いたい!

紹介した位置でクリートを取付けてペダリングをしてみてください。

 

少し回してみて膝に違和感がある場合は、傾きを微調整して下さい。

 

これまで早い段階でふくらはぎが攣りやすかった人も、この位置に合わせることで釣り難くなるかも知れません。

 

あくまでも自分の経験から感じたことですので、皆さんに当てはまるかどうかはわかりません。

 

自分の中では正解と思っている取付位置ですが、脚の形も骨格も千差万別、十人十色ですので、この方法が合致するかは保証しかねます。

 

でも、どこに合わせたらいいのかわからないという方には参考にしてもらえるのではないかと思っています。

 

また、膝の痛みがある方や、ペダリングを改善したい方、力が逃げてしまっている様に感じている方などにも参考にしてもらえるのではないかと思っています。

 

自分の記事で「クリートの取り付け方」を取り上げたものがありますが、その時とは若干変化してますので、また時間が経過すると少し変わる可能性もあります。

 

 

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最後まで読んでいただきありがとうございます。

 


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