日々の暮らしの中で、
感じたこと、考えたこと、想ったこと、思いついたことなど
「心」と「体」をテーマに
ゆるりと書いていきたいと思っております。
あなたの暮らしの何かとつながれば、この上ない喜びです。
先日、仕事現場に向かうため、電車に乗っていました。
ちょうどお昼過ぎの時間帯。
向かいに座っていた40代位の女性が、おもむろに鞄の中からパンを取り出し、食べ始めました。
むしゃむしゃむしゃ
飲み物も飲まず、パンを食べ続けています。
お仕事の合間なのでしょうか?
大変ですね…。
「ズズズズズズ…」
今度は、左手の方向から、何かをすする音が聞こえてきます。
音の方に視線を向けると、30代と思しきサラリーマンがスーツ姿で、ヨーグルトをすすっておりました。
ヨーグルトで、乳酸菌を摂取!
腸内環境…気になりますよね…。
ところで、私が乗車したのは、食堂車ではありません。
東京都内をぐるっと回る山手線です。
電車内で、たくさんの人がスマホをいじっている姿も不思議な光景ですが、連続して昼食を食べる姿を見かけたのも、びっくりしました。
都内では、普通の光景なのでしょうか…?
何はともあれ、外側に目を向けるだけで、人は、いろいろなことを教えてくれます。
皮肉でも何でもなく、有り難いことです。
自分の姿を自分で見ることはできないですから。
さて、電車内で、昼食を済ませたこのお二人。
いろいろな事情があるのかもしれません。
しかし、自律神経的には、オススメできない食事のとり方です。
自律神経とは、自分が意識しなくても、生命維持のために、昼夜を問わず働いてくれている神経です。
交感神経と副交感神経があり、バランスを保ちながら、私たちが生きるために常に活動してくれています。
そして、消化吸収を司るのは、副交感神経です。
副交感神経が活動的に働くと、胃腸の動きが活発になり、食べたものを消化吸収しやすくなります。
しかし、このように、とりあえず、空腹を満たす…というような食事のとり方では、副交感神経の働きが活性化せず、食べ物が胃に止まり続ける可能性が大きくなります。
結果、胃もたれを感じたり、何となくお腹をさすりたいような気分になったりするでしょう。消化吸収される前に、胃の中で腐敗してしまうかもしれません。
食べ過ぎたら、なおさら悪循環ですね。
食べる時には、食べるのに適した環境で食べる。
これは、誰のためでもない、自分のためです。
適した環境
これは、何をするにしても言えることのように思います。
自分を大切にするとは、簡単なようで難しい。
だって、慣れ親しんだパターンを変える必要がでてきますから。
本当に大切なこととは、今のパターンを疑ってみないと、気づけないことかもしれません。
幸運にも、悪循環を誘発している今のパターンに気づけたとしても、それを崩して、新しいパターンに切り替えることは容易ではありません。
しかし、本来の自分を生かすためには、今の自分の日常を見直してみる必要があります。
そうすると、思いのほか、自分を乱暴に扱っていることに気づくかもしれません。
まずは、自分で気づくこと。
そこから始まります。