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犯罪には,故意犯と過失犯がある。
故意犯とは,殺人罪や窃盗罪のように,犯罪を犯す意思を持って行う犯罪。
過失犯とは,交通事故(過失運転致死,過失運転致傷)のように,犯罪を犯す意思はないが,うっかり犯してしまう犯罪だ。
故意犯における故意には,確定的故意と未必(みひつ)の故意がある。
確定的故意とは,はっきりと結果の発生を意欲して行う故意であり,未必の故意とは,「結果が発生してしまうかもしれないがそれでも構わない。」という認識で行う故意である。
殺人罪の例で説明すると,至近距離から相手の心臓めがけて拳銃を発射する場合のように,相手を確実に殺してやろうという認識が確定的故意で,「頭に来たから相手の腹をナイフで刺してやろう。その結果出血多量で死んでしまうかもしれないがそれでも構わない。」という認識が未必の故意である。
確定的故意と未必の故意のどちらが刑が重いかは一概には言えない。
一般的に言って確定的故意の方が悪質とは言えるが,量刑は故意の態様だけではなく種々の犯情を総合考慮して行われるからだ。
余談だが,「未必の故意」という用語は比較的聞き覚えのある用語と思えるが,勘違いや駄洒落で,「密室の故意」,「密室の恋」などと言われたりする。