野菜デモのブログ

毎月1度"なにか"をしてる活動報告や、あっぱれ記事さん大集合、"おてがるデモ"、メンバーの思いなどをアップしていきますー

「原発、隣の人にこう言われたら、こう言おう集」

2018-03-04 21:05:09 | 野菜デモの活動報告

先週の日曜に、この間案内しました

「関電の原発推進サイトにツッコミを入れる」
というアクションをしました。
なんだか2時間半も話していました。
 
今日は、これを書いていたのですが
まだ長くなりそうなので
第一弾としてお送りします。
 
細野先生に疑問を投げかける形式ですが
「原発、隣の人にこう言われたら、こう言おう集」
として皆さんのお役に立てればと書きました。
 
いま確かに原発に反対してる人は多いわけですが
『漠然と反対』してる人が多いと感じてます。
推進したい側は、その『漠然』というところにつけいり、
世論を誘導したい気がするのです。
 
「ううん、違うよ。
原発はどんな視点から見ても必要ないよ」
って伝えていけたらいいですよね。
 
間違えている箇所や
こう書いたほうがいいよというのがあったら
教えて下さいね。
 
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
 
『目次』
【細野先生、中立だったらどうして関電のサイトに発表したのですか?】
 
【細野先生、ほんとに原発を停止してから二酸化炭素は増大しましたか?】

【細野先生、「エネルギーミックス」で原発も入るのはなぜですか?
     ~コスト・安全性・エコ・安定供給の視点から原発は必要か~】   

【細野先生、総括原価方式に触れないのはどうしてでしょう?】

【細野先生、原発事故の保険が出来ないのはどうしてでしょう?】 
 
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

【細野先生、中立だったらどうして関電のサイトに発表したのですか?】
 
細野先生は
『私の思考の中心は「論理」と「中立」で、その場がどこだろうと、
正しいものは正しい、おかしいものはおかしい、と遠慮せずに言います。
なので、電力会社にとって、不都合な話かどうかは私にとっては関係がなく、
それが正しいことであれば、私はそのまま中立的に解説します。』
と、書かています。

 そうですね。細野先生がおっしゃる通り
原発に対してネガティブな質問に答えていますよね。
でも、ここまで「中立」を断言しているのなら
どうして原発をバリバリを推進してる関電のサイトに
記事を書いているのかな?
当然、関電から報酬をもらっていますよね。
そこを批判なんてしません。
労働の対価を受け取ることは当然です。
けど、サイトを見る人に
「中立」ということを分かって貰いたいなら
バリバリに推進してる関電のサイトではない方が良かったじゃないかな。
 
自身のプログで発表するなり、
もっと言えば、原発を反対してる団体、
例えばグリンピースとかfoEJapanのサイトに発表すればいいのでは?
だって、『「論理」と「中立」』で書かれているのなら
どこでも発表できるはずですよね。
 
□■□■□■

【細野先生、ほんとに原発を停止してるから二酸化炭素は増大しましたか?】
 
細野先生は、再稼働をするべきだという理由として、
『原発を停止したことで、二酸化炭素が増大したから
温暖化が進んでいる』
と、繰り返し主張していますね。
 
たとえば、
『石油や石炭などの燃料を燃やす火力発電は
二酸化炭素(CO2)の問題が大きく、
火力発電に依存している震災後の日本ではCO2が
大幅に増え続けているのです』
 
一部の人達は「二酸化炭素は温暖化の原因じゃない」
って言ってる人たちもいるけど
いまの主流の考えでは
「二酸化炭素は温暖化の原因だ」
となっているみたいなので細野先生の主張に一理ありますね。
 
だけど、「原発を停止しても
二酸化炭素(炭素排出量)は増大していない」んだ。
 
米国エネルギー省エネルギー部(EIA)が
18年2月に発表した調査結果によると、
 
『日本では石炭の使用量は増加したものの、
その増加率は10パーセントを超えていない。
徹底した節電により、
日本の電気の総使用量は、それまでの水準を下回った』
 
ということなんだ。
では、どうして増加していないかというと、
 
主な理由
1.原発事故後の節電努力
 (特に照明のLETへの転換)
2.人口減少
 
によって必要な発電量が減っているからなんだ。
 
細野先生の、3.11以前も以降も、未来永劫
同じ発電量が必要であるかのように主張していますが、
現実は省エネの技術革新がどんどんと進み、
しかも日本は人口減少してるから
発電量は3.11以前から減っているだ。
 
だから細野先生の
「今の日本は一時的な停電を回避するために、
世界的に取り組みを進めている
地球温暖化を止める動きに逆行してしまっているのです」
との主張は間違いじゃないのかな?
 
 
【参考】
原発が全停止した日本、しかし炭素排出量は増加せず:米政府の調査結果  https://wired.jp/2016/09/14/japans-lurch-away/
 
20180124 UPLAN 新潟県知事米山隆一講演会「エネルギー基本計画:原子力政策と地域の未来を問う」 https://youtu.be/eprJqu1irqg
 
 
□■□■□■
 
【細野先生、「エネルギーミックス」で原発も入るのはなぜですか?】 
 
「コスト」と「安全性」と「エコ」と「安定供給」という “ 4つの視点 ” があるからなのです。これら4つすべての要素を満たしてくれる夢のような発電方法は存在しません。そのため、エネルギーの組合せをどのように考えるのか、という「エネルギーミックス」という視点が重要になるわけです。
 
 
なるほどなるほど。
「エネルギーミックス」って考え方がありますよね。
『原発は安全性には劣るけど、エコ・コスト・安定供給の視点では必要』
と主張されたいのでしょうか?
 
これこそ細野先生が言うところの「ひっかけ問題」です。

「コスト」⇨政府は福島事故処理費用を今のところ22兆円って試算しているよね。
      けど、『50~70兆』との試算もあるんだ。
      これは何も反対してる団体の試算ではなく
      どちらかと言うと推進してる日経新聞のシンクタンクの試算なんだ。
      ちなみに、米山新潟県知事の試算によれば
      今まで原発が発電量を金額で試算すると「80兆円」らしいよ。
      つまり、事故処理費用が70兆円とすれば
      1回の事故で吹っ飛ぶという米山知事の指摘もあるんだよ。

「安全性」⇨7年経っても7万人以上の人たちが避難し続けている
     原発が「冗談でも」安全なんて言えないよね。

「エコ」⇨
 細野先生は「二酸化炭素を排出しないから原発はエコだ」って
 繰り返し主張されていますけど、エコの視点ってそれだけですか?
 フレコンバッグが山積みになった風景を見てもエコだっていえますか?
 放射能の不安を感じながら生活を強いてる福島の人たちを見てもエコだっていえますか?
 それとも「事故が起きなければエコだ」とでも言いたいのでしょうか。
 いいえ、事故が起こらなくてもエコではありません。
 
 全ての原発が海の近くに建設されていますよね。
 どうしてでしょう?
 原発は「大きなヤカン」と呼ばれています。
 活用できるエネルギーに変換できる熱効率は、3割程度しかないんだよね。
 火力の熱効率は5割~6割以上だから、原発は効率が悪いことが分かるよね。
 じゃ、残りの7割程度はどうなるかというと、
 大抵の場合は、海水よりも7度も高い水を海に流してるんだ。
 しかも高い水だけではなく、原発からは色んな物質を流してるんだ。
 だから生態系に悪影響を及ぼしているという報告が沢山があるんだよ。
 
 ちなみに原発(福島ではない)の近く住んでいた知人に
 「地元の人は、地元で獲れた魚は食べない」
 って聞いたことがあるよ。
 細野先生はどうして地元の人は食べないと思いますか?

「安定供給」⇨
 原発54基があるけど、この7年間ほぼ稼働できていないのだから
 こんな不安定なエネルギーはないよね。
 けど、細野先生は「安定供給してる」って主張されていますね。
 その論拠として「24時間稼働できるから」って言ってますね。
 
 「24時間稼働できる」=「安定供給」って言えるのでしょうか?
 
 原子力発電所と対になって建設される揚水式発電所って知ってるかな?
 原発は夜間でも停止することができないよね。
 24時間稼働「できる」んじゃなくて、「停止できない」だけなんだ。
 だから余剰電力が生まれて、それを捨てる設備が「揚水式発電所」なんだよ。
 夜間に原発の余剰電力で水を汲み上げて
 昼間に揚水式発電所で水を落として発電してるんだけど
 とても効率が悪いそうなんだ。
 
 しかも、原子力発電所では、電気事業法に基づき、
 約1年に1回原子炉を止めて定期検査することになってるんだ。
 その定期検査期間は、標準的には約3ヶ月程度も。
 
 細野先生、
 どうして原発が「安定供給」できるエネルギって言えるのでしょうか?
 
 
「まとめ」⇨
「エネルギーミックス」は正しい考え方だと思います。
けど、その中に「原発」は不必要ではありませんか?
そもそも人口減少が進んでる日本にとって
大規模に発電することは時代と逆らっています。
 
これからは地熱、太陽光、太陽熱、風力、潮力、水車による水力など
小規模な電力を地産地消的に作る社会を目指しましょうよ。
また災害が起きたときでも、その方が
バックアップ体制になるのではありませんか。
 
 
【参考】
「原発」こそが地球温暖化の,重大な原因のひとつである - 社会科学者の随想 http://blog.livedoor.jp/bbgmgt/archives/1004477630.html
 
電力を捨てる「発電所」 揚水式発電〜〜「ベストミックス」というけれど〜〜
 
□■□■□■

【細野先生、総括原価方式に触れないのはどうしてでしょう?】
 
細野先生は、
1.震災後、火力発電に使用してる燃料を輸入する量が増えた
2.「再エネ賦課金」が年々増えている
ということから、『原発は家計に優しかった』と主張されています。
 
これこそ細野先生が言うところの『ひっかけ問題』です。
 
1.細野先生の言うとおりに原発が停止してるから
 輸入量が増えているのは事実なんだ。
 けど、全部の理由を「量」が増えたから
 「燃料費が上がった」かのように書いてあるのは間違いなんだ。
 というのも、「円安」と「燃料単価の上昇」も関係してるからなんだよ。
 
 グリーンピースの調査によると、
 『「国富流出」と言われている化石燃料の購入費増加分のうち65%は、
  円安と単価上昇が原因。
  単純に輸入量が増えたことだけが問題ではないんです』
 
2.どうして「再エネ賦課金」は年々上がっているの?
 不思議なことに、細野先生は一方では
 「再生エネルギーはあまり増えていない」と主張されているのに
 「再エネ賦課金」は上がっているということです。
 もし、このお金が純粋に再エネのために使われているのなら、
 再生エネルギーの発電量も増えていなければ
 おかしいのではありませんか?
 この辺りのことをご存じの方は教えて下さい。
 
 もっと言うと、ことさら「再エネ賦課金」のことは書かれるのに
 「総括原価方式」を一切触れられてないのはどうしてでしょう?
 この方式は、発電用資産に対して予め報酬率が決まっていて、
 どんなにコストがかかっても電力会社は利益が出る仕組みです。
 原発も資産ですから建設などに掛かった費用は上乗せができ、
 なんと使用済み核燃料まで資産としているので
 私たちはそれも上乗せした電気料金を支払っているのです。
 
【参考】
祝!原発ゼロ1年 #NuclearFreeJapan  | 国際環境NGOグリーンピース http://www.greenpeace.org/japan/ja/news/blog/staff/1/blog/50568/
 
核ゴミ、原発つくるほど儲かる?東電が死守する総括原価方式 
 
□■□■□■

【細野先生、原発事故の保険が出来ないのはどうしてでしょう?】
 
細野先生はこんなことを書かれていますね。(『』の中は引用)
 
『最初にこれだけは押さえておきたいんだけど、
原子力発電に限らず、
この世に「絶対に安全なもの」なんて無い、と知っておこうね。』
 
⇨「絶対に安全なもの」なんて無い、なんて当たり前の話ですよね。
 
『例えば、いつも食べている物には食中毒などのリスクは常にあるし』
 
⇨「食中毒になるリスクがあるのだから
  原発も事故になるリスクがあっても当然」との主張でしょうか?
  自分だけがなる食中毒(しかも数日で回復)と、
  7年経った今でも7万以上の人たち避難し続けている原発事故とを
  比較するのは、数学の先生としても如何でしょうか?
 
『ある程度は割り切って考えないと、
 道路を歩くこともできないし、
 車に乗ることもできないし、
 電車や飛行機に乗ることもできなくなるよね。』
 
⇨確かに、車や電車や飛行機も事故が起きますよね。
 けど、それぞれ事故が起こった時の保険があります。
 原発事故の保険はありません。
 どうしてでしょう?
 
 宮台真司さんによれば、
 それは「原発は未規定のリスクが大きい」からだそうです。
 事故の原因が、地震かも知れないし、津波、火砕流…、
 はたまたテロが起きるかもしれないし、ミサイルを撃たれるかも知れません。
 さらにその被害の規模や、
 もとに戻るまで何年かかるのか計算できません。
 フランスの保険会社が試算したら、
 「4人家族で月々8万円の保険料になった」そうです。
 
これだけ見ても、原発事故と、他の事故とを比較するのは
おかしいのではありませんか?
 
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