先日、休暇を取り、会合とリフレッシュもかねて

久しぶりにマンハッタンに行ってきました。

 

20代のころ、2年ほどマンハッタンに住んでいたことがあります。

 

当時は若かったのでアメリカが珍しく、すべてが新鮮でした。

 

私が働いていたブロードウェイにある寿司店には当時

世界一流のアーチストがよく来ていたのです。

 

壁にはジョンレノンとかボンジョビ、バーバラ・ストライサンド

などの超有名人のサインが無造作に貼ってありました。

 

これってお宝ですよね。

 

当時、私も彼らのテーブルをまかされたことがあります。

 

10年ほどNYには来ていない私が

久々に、マンハッタンに足を踏みこんだのです。

 

空港からシャトルバスでマンハッタン島に入るトンネルではいきなり

命の危険を感じました。

 

我先にとトンネルや高速に入る車が団子状態・・、

我も我もでひしめいていました。

 

ここって一瞬、中国???って思いました。

 

ここに住んでいる人たちはいつもこんなストレスに

遭っているのか・・・。

 

久々に来て新鮮な驚きでした。

 

若い当時は私も世間知らずでした。

あの時はまったく平気だったんです。

 

マンハッタンに行った日本人はこれがアメリカだと

思ってしまうんです。

 

でも、ここは私の住むアメリカとは別世界です。

 

多くのアメリカ人が「マンハッタンはアメリカじゃないよ」と

ジョークで言いますが本当です!

 

この街は私が住んでる場所とは別物です。

 

 

それはゴージャスと貧困が交錯する街。

 

超一流ブランドの店があったかと思うと横の裏路地に

浮浪者がゴロゴロ・・・。

 

光と影、富と貧困・・・。

 

格差社会の象徴をここで見せつけられる

思いがします。

 

ところでここでは、地図を見たり、ぼーっとしていると

追い剥ぎに狙われます。

 

ここには盗みのプロがウロウロしていていつも観光客を

狙っているのですが、おまわりさんは

ひったくり事件など、事件として扱ってはくれません。

 

日本だったら全国版のニュースになりますよね!

 

なので、街を歩く時は

「私は観光客ではないぞ」ということをアピールしながら

歩かなくてはなりません。

 

体が小さくいかにも「日本人観光客」の風采の私は

マンハッタンを歩く時は、決してキョロキョロしません。

 

危険をさける知恵を身につけています。

 

なめられないよう「いかにも地元の人間」をよそおうのです。

 

ガムをかみながら、この街に馴染んでいるかのように見せかけて

がに股(笑)で肩をいからせ、威嚇しながら歩くのです。

 

おのぼりさんの私は内心、緊張状態です。

 

五番街を歩いているとき、ふっと傍らを見ると

なんと偶然にも古い日本の友人が二人!

 

なつかしさに、ほっと緊張がぬけました。


「いやぁ、伊東さん!久しぶり」ということになり

みんなでどこに行ったかといいますと・・・。

 

紀伊国屋書店で本を探し、その後、日本料理店で

うどんを食べて、ブックオフに行った後

ユニクロで買い物をして帰りました。

 

先日までセミナーで日本にいたにもかかわらず

結局は日本めぐりで終わってしまいました。

 

日本人としてもっと日本を愛し、もっと家族を守り

日本独特の文化を守っていくこと。

 

私がずっと日本にいたら、きっとわからなかったことかも

しれませんね。

 

長い間、日本から離れれば離れるほど日本好きになる

私でした。