さて、先日、所属先の専門学校や日本語学校から次年度の勤務アンケートが送られてきました。
日本語教育業界は今や未曾有の教師不足
売り手市場に買い手市場
日本語学校は、どこも資格を持っているだけで即採用。
養成講座受講生も、修了見込みで採用。
どこもかしこも日本語学校や専門学校では教師確保のため争奪戦が勃発。
以前blogでもスカウトがあったお話をしましたが、経験者というだけで
ありがたいことに、あちこちからお仕事の依頼が舞い込んでいきます。
所属先の専門学校についてはこちらのブログに書いています。
唯一、日本語学校は1校教えていますが、もう正直、日本語学校はおなか一杯なのです…。
日本語学校にはいろいろ限界を感じ、日本語学校を離れました。その経緯はこちらのブログに書きました。
とはいえ、知り合いのご紹介で現在1校のみ、日本語学校で教えています。
こちらは非常に働きやすく、教務主任も気づかいのできる方で
時には勉強させていただき、いろいろ自分のやりたいことも授業で実践でき、プラスになることもあり、そういう訳で教えています。
当たり前のことが当たり前じゃないこの日本語教育の世界ですが、
割ときちんとしている日本語学校だと思います。
みなさんはどのように日本語教師の仕事を選んでいますか。
私が専門や日本語学校で仕事を選ぶ際に求める待遇条件はこちらです。
ベースアップあり
給料がわりと相場よりいい(交渉できる)
交通費全額支給
担任手当あり(日本語学校の場合・相場程度)
学校行事費あり(日本語学校場合)
講師会あり(年2回)
校内勉強会あり
学べる環境である
教材支給あり
定期試験は専任作成(日本語学校の場合)
個人ロッカーあり
ベテラン教師も多数在籍で人間関係が良好で働きやすい
学生の質がわりといい(出稼ぎ目的だけの学生が少ない)
ICT設備が整っている(プロジェクター・iPadなどで授業ができる)
いろいろ悩んで、次年度の勤務希望をお答えしました。
長年教えてきた専門学校の授業を減らし、上記に挙げた条件すべてに当てはまる専門学校で授業数を増やすことにしまし、ほかは現状維持にしました。
皮肉にもこの2つの専門学校には開校年次も同じで、また同じ学科があるんですが、正反対なんです。
授業数を増やした学科は専門科目の授業はもちろん
各学科長が責任をもって就職の世話をしています。
学費は安い方ですが、それなりに入学試験でふるいにかけているようで
学習意欲の高い学生、日本語力が高い学生が多いので、
自分のやりたい授業ができることは自分にとってメリットです。
また、学内の研究会、教師間の授業観察、年度初めの学科ごとの会議、
使用したい教材を購入してくれることなどメリットも多いことです。
学生も100点とは言えませんが、学習意欲の高い学生が多いので
虚しくなることはありません。
反対に、授業数を減らした専門学校は
学費が高いこともあり、年々学生があまり増えず、担任も不在。
学校の指針がいまいち不明確。
日本語の授業ばかりが多く、ほかの専門科目が少ないこと、
留学生の就職指導も徹底されておらず、
毎年退学者もちらほらいて、最終的に2年まで残る学生が少ないこと、
年々学生の質が低下していること、アスペルガー、学習意欲の低い学生、
日本語力の低い学生増加し、クラス運営が非常に困難を極めていること、
授業も虚しくなる一方で、やりがいを感じなくなったことなどが相まって
授業日を減らした要因です。
私以外の日本語教師の先生方も同感で、
私同様に次年度、授業数を減らしたということを伺いました
すべては学校のトップ次第。学校にお金があるかということだと思います。 学校が教育について惜しみなく、資金投資ができるかどうかだと思います。
。
日本語教師をしていて感じるのは、
教える場は一つではないということです。
日本語学校も1つではありません。
ずっと同じところで教え続けることがステータスではありません。
ずっと同じところで教え続けていると教え方がワンパターンになり、化石化してしまいます。
ぬるま湯に入り続けていると、自分の本当の実力が分からなくなってしまいます。
これからも生き残れる日本語教師になるためには、
どんな場所でも教えられる教師力を身につけなければなりません。
より良い環境で高みを目指し、教えてこそ、
真の価値が見いだされるのではないでしょうか。
さあ、決断の時
さらなる高みを目指し、これからも自分探しの旅は続きます・・・
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