一本桜紀行、第4弾の投稿は2009年4月3日、山梨県韮崎市の「わに塚の桜」を。
第1弾(初投稿)の記事で紹介した「発知のヒガンザクラ」とは同年同月のことであるが、2週間ほど早く撮りに行っている。
実はこの頃の自分、定職なし。。。 (^_^;) 桜を撮っている最中は夢中になってはいるものの、不安だったなぁ。 その不安を一本桜が忘れせてくれていた。感謝。
当日になっても撮りに行こうか行くまいか迷っていたのか、家を出たのは朝の9時半過ぎ。バス・電車・タクシーの乗継作戦で現地へ向かい、韮崎には13時半を過ぎてやっとこさ到着。。
駅からはタクシーで15分ほど。運転手さんも場所をよく知っていたらしく、問題なくスムーズに現地まで行けた。桜の周辺は一面の畑で、なんとすぐ近くに大きな鉄塔が聳え立ち、送電線が走る。。。 (^_^;)
さて、初めて見る「わに塚の桜」、満開には少し早く、8分咲きといったところだが、その威容にびっくり。樹高は15mにも達し、枝張りもとても立派で全体の量感も凄い。
この桜、品種はエドヒガン(江戸彼岸)といって、花がとても小さく可憐に咲く。花の色は木によってかなり濃いピンクからほとんど真っ白まで個体差が幅広い品種だが、この「わに塚の桜」はピンクが強めの花を咲かせるようだ。
また、一般的な特徴でもあるが、満開前の方が赤みが濃い。この桜のように赤みが濃いとその特徴がその分よく分かる。
この日は天気が良く、爽快な青空。空気も澄んでいたので、桜の背景に青空と残雪の南アルプスを入れた写真が日本の原風景を感じさせ、すごくいい。当然、自分もこの構図を狙い、ガンガンとシャッターを切る。
平日だというのに、大型のカメラとどでかい三脚をかついだカメラマンも大勢。皆、南アルプスがバランスよく入る構図をとるために、いい撮影ポジションの取り合い状態。実はこの季節、ここから南アルプスがくっきり見える日はそう多くはないのだそうだ。なのでまさに絶好の撮影チャンスということで、なおさら皆必死。。
そんな中で、地元の町内会だか自治会だかのおじさんが「桜は今8分咲き、頑張って咲いていま~す。みなさんもマナーを十分におまもりくださ~い。」と繰り返しアナウンスしていた。
結局、この日は14時頃に現地に到着してから、2時間ほど桜を撮影。別れを惜しみつつ携帯電話でタクシーを呼んで韮崎駅へと向かい、湘南への帰途についた。
撮影:山梨県韮崎市(2009年4月)
Canon EOS 5D MarkⅡ/ Canon EF 24-105mm F4L IS USM