退屈

今日は一日中雨降りだった。 あまりにも暇なので、ハードディスクのデフラグをしてみた。

デフラグって好きだ。小さな四角が少しずつ整理されていく画面を見ているのは楽しい。 2時間近くじ〜っと画面を見つめていた。
乾燥機の中の洗濯物が回っているのを見るのも好きだ。飽きそうで飽きない。だんだん乾いていく様を観察しているのは楽しい。海の波が寄せたり引いたりしているのを見ているのも好きだ。

昔はじっと座って波を見ているなんて、とてもじゃないけど退屈でできなかった気がする。
小さな頃は退屈に思えたことが、大きくなって退屈ではなくなるというのは不思議だ。小さな頃はものすごく楽しかったことが、大人になって退屈に思えるというのは、なんとなく理由がわかるけれど。

それは、僕が自分の周りの世界に対して強い愛着を持つようになったことと関係がある気がする。こういうのを、幸せと言ってもいいのかもしれない。

playback  いちょう、ひらり。 2000.05.20

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