一軒家の購入を検討するきっかけ

我が家には現在、1歳のかわいい娘がおります。娘はこれから幼稚園、小学校と成長していくわけですが、今住んでいる高い賃貸マンションを考えると、いずれは永住地を決める必要があるわけです。

娘がせっかくできた友達と離れ離れになって悲しい想いをしない時期をデッドラインとして考えた時、幼稚園までには永住地を決めた方がよくないかと考え、ふと家探しをし始めた次第です。


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まずは物件探し

家に関しては、知識ゼロで全くの素人です。何をどうすればいいのかさっぱりわかってませんが、ひとまずいつも賃貸マンションを探すときにお世話になっていた、いくつかのCMでやってるような有名サイト(スーモ(suumo)、ネットでCHINTAI、ホームズ、アットホーム)でざっくり見てみました。

まずはよくわかってないので、職場からの許容距離と許容予算だけを頭に入れてざっくりサーチ(検索)してみました。

新築と中古(築歴が浅いもの)で見てみると、まあ色んな家がたくさん出てきます。多くが同じような内装になっており、あまり違いはわかりませんが、あれはいい、これは駄目、といった取捨選択をしながら絞り込んでいきます。

一番最初に良さそうと思った物件

その中で光る物件が2つ見つかりました。

1つ目(吹き抜けの家)
吹き抜けとは、1階から天井まで上層と下層の階層がなく繋がっている物件の事です。何より解放感があり、吹き抜けにより採光を取り入れて家全体が明るくなります。また家もオシャレ風通しもよく、どこにいても家族の気配を感じられたりとメリットは多くあります。

しかし、ふと考えるとその分デメリットもあります。天井まで吹き抜けになるということは、その分、2階のスペースが削られて狭くなります。

またそれだけ広くなると、リビングでエアコンをつけたら、吹き抜け全体に浸透させるには、相当電気代がかかります。調べたところ、1.5倍から2倍くらいになるんだとか(設計次第でしょうが…)。

そして天井が高いので、掃除も大変専門業者を呼ばないとできない掃除などメンテナンスコストもかかります。料理などの臭いも吹き抜けだと、全てに充満するという点もあり、住んでみないとわからないデメリットも多々あるようですね。

2つ目(庭の大きな家)
我が家には可愛い愛犬(小型犬)がいます。妻の実家に遊びに行くときは、庭が大好きではしゃぎまわってる姿を見てると、庭付きで犬と子供を遊ばせながらバーベキューなど、憧れるものはあります。

都会だと庭付きなんてとても無理なのですが、偶然200平米(家100平米)の大きな庭付き物件が1つ見つかったので、その物件に興味が沸いています。

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物件の方向性

吹き抜けはとても魅力的ですが、いくつかのデメリットを考えると、今のところは2つ目(庭の大きな家)が良いかなと思っています。

初めての不動産屋へ連絡でわかったこと

ひとまず、スーモ(suumo)経由で資料請求を出してみました。私の勤める会社でも、しょっちゅう迷惑業者のように不動産関連から電話が来る人を見てたので、私は申し込みの段階で「電話は出られないからメールベースでお願いします。」と自由欄に記入しておきました。

にもかかわらず、毎日電話と留守電が入っており、肝心の資料に関してはメールで1週間待っても届いていません。

どうもこの手について調べてみたところ、そもそも顧客の意見を無視する行為は、信用にもかかわってくる部分であり、そのような不動産屋に関しては、どこで嘘をつかれるかわからないから見直した方が良いとの情報を見て、なるほどなと思った次第です。


神的な物件との出会い

上記物件とは別なのですが、前々からいいなと思っていた駅が実は会社からほど遠くないことがわかったので、その駅近辺の物件も探してみました。

すると、先ほどの物件と同等の広さで値段相場も同じと、かなり良質な新築物件を発見できたので、早速資料請求をしてみました。※その地区で同じ予算だと、100平米が多いなか、1件だけ200平米。

建物が建つのが2か月後とのことなので、ちょっと先の物件ではありますが、駅から近く、3階建てでデザインも良く、200平米ならかなり穴場じゃないでしょうか。

しかも、外壁や床などのデザインも買主側で決めれるとのこと。残り2ヵ月で建つのに外壁や床などのデザインをどうやって変更するんだろう?と疑問もありますが、ひとまず資料請求です。

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2件目の資料請求で初めて知ったこと

申し込む際の備考に「電話じゃなくてメールベースで!」と書いたところ、今度の不動産屋さんはちゃんとメールで連絡くれたので、ちょっと安心しました。

メールの内容を見て驚いたのは、2ヵ月後に建築が終わると書いてあった物件は、実はまだ建築をしておらず、現在は更地なんだとか。
--------------------------------------------------------------------------
お問合せいただきました建物はまだ建っておりません。
ご契約いただいてから4ヶ月後の引渡しになります。
理由としては、お客様に建物の外壁や床などのデザインを決めて頂いてから建築する為です。
物件の環境などは実際に目で見ていただく事が一番です。
--------------------------------------------------------------------------
なんか書いてあることと違うくね?と思いつつも、それでも気になる物件であることには変わりないので、この手の物件について調べてみました。

建築条件付土地について

契約して数か月後に建築される家について検索してみると「建築条件付土地」なる見慣れない言葉が目に飛び込んできました。ん??「建築条件付土地」って何??

どうもこれは、一言でいうと、文字通り「条件のついた土地」らしいです。その条件とは「土地の売主が指定する建築業者と、一定期間内に建物を建築する契約をすることを条件に土地を売る」らしく、先ほどのメールにあった「ご契約いただいてから4ヶ月後の引渡しになります。」と意味が合致します。

本来、注文住宅の場合は、建築業者(ハウスメーカー・工務店など)を自分で指定できますが、この場合は出来ません。まあ実質、建売物件ですね。ちなみに契約する場合の流れは、以下のようになるんだそうです。

--------------------------------------------------------
1.【請負契約】
┗まずは、建物を建てる請負契約を結ぶ。

2.【土地の売買契約】
┗「土地の売主が指定する建築業者と、一定期間内に建物を建築する契約をすることを条件に土地を売る」条件に、土地の売買契約を結ぶ。

3.【契約破棄】
┗2の条件でもし建物が建たなかった場合は、契約白紙で契約金が戻ってくるんだそうです。
--------------------------------------------------------

家が建ってない状態での契約となるので、このことをあまり理解せずに契約を結んでトラブルになる人は多いんだそうで、なんだか家が建ってないところで契約ってちょっと怖いなと感じた次第です。

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その他、一軒家を買う時に知っておくべきこと

「建築条件付土地」の件で知らないことだらけだったので、流石にこれではまずいと色々調べたところ、他にも知っとかないといけない用語がたくさん出てきました。

仲介手数料(知っておくべきこと1)

賃貸マンションでもあるので、よくよく考えたら当たり前ではあるのですが、一軒家の場合でも仲介手数料は別途発生します。まあ不動産屋が仲介に入っているので、仲介業者に成功報酬を支払うのは当たり前ですよねw

しかしこの額がなんとも馬鹿にならず高いんです。一般的な考え方として、以下のような計算式になるんだそうで、3,000万円の家の場合は、およそ100万円となります。
  • 売買価格の 3.15% + 6万3,000円

100万円って結構大きな金額ですよね。なので、家を購入する際は、+100万円はキャッシュで必要ということを考慮に入れて、物件なり頭金を考えないといけませんね。

でも売主所有の物件が売り出されてる場合は、なんと仲介手数料は無料なんだそうです!
なので、もし不動産屋経由の仲介物件の場合、売主直売ルートがないかを調べるだけでも大きな違いなので、必ず売主ルートも調べる方が良さそうですね。

仲介手数料があるかどうかは、物件詳細の「取引形態」に書いてあるので、毎回ここは見るようにしましょう。ちなみに以下の場合は、仲介と書いてあるので仲介手数料が発生します。
1

余談ですが、この記事を書いた後、妻からLINEが来まして、一番最初の物件について同じ物件なのに、こっちのページでは100万円安くなってるけどなんでだろう?と連絡が来ました。

なるほど、これが仲介手数料の違いというやつか。勉強しておいてよかった。知らぬは罪というか損ですね。

オプション(知っておくべきこと2)

賃貸マンション感覚で見ると「網戸、シャッター、カーテンレール、面格子、TVアンテナ」といったものは最初からついて当たり前なので、一軒家の場合も当然最初からついているように思えます。

でも実は一軒家の場合、これらがついている物件とそうじゃない物件があります。なので一概に家の売値だけでは判断できず、実は購入してみると、色々不足していてオプションを買いそろえるだけで100万円かかってしまったなどあるようです。
※実際に住んでみたら、窓のシャッターがなくてハっとしてオプションだと気づくこともある場合も…

なので、家を見学する際は、あって当たり前のものがどこまで不足しているのかを家・庭を含めてしっかり見ることと、不足しているものの必要コストをしっかり頭に入れておいた方が良さそうです。

一方、それらが全て込みの物件だとお買い得だったりするので、物件見学の際は、どこまでがついていて、どこからがオプションなのかをしっかり担当者にも聞いておいた方が良さそうです。

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地盤調査(知っておくべきこと3)

また聞きなれない用語が出てきました。しかし、言われてみると、確かに関東では地震がいつくるかわからないし、自分の住んでる家の地盤についてはどの程度のものなのかは気になるところです。

通常は、地盤調査を行ったうえで、地盤調査結果に基づき地盤改良工事を行ったうえで家を建築します。しかし、地盤改良工事は、ものによっては数百万円もかかる場合もあるようで、コストカットの為に、地盤改良工事を行わずに建築するケースもあるんだそうです。

地盤に関しては、よく売主と買主でトラブルになることもあるとのことなので、地盤調査報告書はしっかりチェックし「表層改良などの地盤改良が必要」と書いてあるにもかかわらず、地盤改良工事を行わないようであれば、納得できるまで売主に対して説明を求めた方がいいんだそうです。

地盤調査報告書の見方
地盤調査報告書ですが、後述してるホームインスペクション(住宅診断士)が見てくれるとのことで、それほど気にはしてませんが、一応見方を調べてみました。

調査方法の種類
大きく分けて2つのやり方が存在します。

1.ボーリング試験(標準貫入試験)
一定の過重及び一定の高さから自由落下による打撃を与え、規定の試験機がどれだけの深度を貫入したかによって地盤の硬さを調べるものです。(引用元

2.SS試験(スウェーデン式サウンディング試験)
一定の加重を掛けた試験機(スクリューポイント)を回転させ、25㎝貫入するために何回転するかを計測して地盤の固さを調べるものです。(引用元

SS試験は、比較的安いコストで地盤の硬さを調べられるメリットがありますが、10m程度の深さまでしか測定できない制約があり、地盤の悪い場所だと沈下の可能性までは判断できません。

一方ボーリング試験の場合は、作業時間もコストもSS試験の倍以上かかりますが、地盤の硬さや沈下の可能性まで測定できます。

ただ大半の地盤改良工事は、SS試験のデータに基づいて設計、および施行されてるので、SS試験で大きな問題が発生することは考えにくいんだそうです。なので、見た目がよほどヤバそうな土地じゃなければSS試験でも大丈夫なのかもしれませんね。

SS試験って何をやるの?
「何㎏のおもりを載せるとスクリュー状の先端がどれくらい地中に貫入するか」を25cmの深さごとに調べていきます。

h1_big[1]

①荷重(かじゅう)※おもりの重さ
┗1KN=100kg

④換算N値
┗100kgのおもりでスクリューが沈まない場合は「N値=3」となります。※3以下だと「地盤に問題あり」

②半回転数
┗スクリューを回転させ、1m貫入させるのに半回転をいくつ行ったかを示します。

③グラフ
┗①②④をグラフ化したもので、右に長いほど地盤が硬いということになる。

⑤支持力
┗木造2階建ての場合は2t/㎡以上、同3階建ての場合は3t/㎡以上が基準となる。
※N値や支持力が基準以下の場合は、何らかの基礎補強が必要。

その他、補足・注意点
・戸建住宅の場合、5側点(建物の四隅と中央部一カ所)を調査することが一般的なようです。
・地下水位がどの程度の深さなのか?
・自然地盤なのか、どこからか持ってきた土なのか(盛土(もりど)、切土(きりど))
・土質(粘性土・砂質土・礫質土)により、数値の妥当性はそれぞれ変わってくるので、土質を見て判断する。

参考のテストシナリオ
ss_hantei_sheet[1]


瑕疵担保責任(知っておくべきこと4)

なんかまた難しい感じが出てきたのですが、呼び方は「かしたんぽせきにん」と読みます。簡単に言うと「隠れた故障があったら、その部分は責任持って使えるようにしますよ」という内容です。

例えば住んでみたら、雨漏りがしたり、柱がシロアリに食われてたり、家が傾いてきたなど、家を購入してしばらく経過してから、見えない欠陥や不具合が起きたらその責任どうするの?って部分です。

瑕疵担保責任は、物件によってそれぞれ期間・適応範囲が違うので、契約前に前もって確認・把握しておいたほうが良さそうです。

一般的に民法では、売主の瑕疵担保責任期間を「買主が瑕疵を見つけた時から1年間」と定めているのですが、これだとじゃあ永遠に補償を求められるリスクを売主が背負う羽目になります。

なので売主側のリスクを回避すべく、宅建業法(たっけんぎょうほう)で瑕疵担保責任期間を「物件引き渡しの時から2年以上」(※売主が宅建業者の場合)という特約がつけれるようになってるんだそうです。

瑕疵担保責任で気になったこと
ところで、瑕疵担保責任の期間を過ぎた時に発覚した欠陥・不具合はどうなるんだろう?と思い調べたところ、どうもホームインスペクション(住宅診断)というものがあるんだそうです。

ホームインスペクション※住宅診断(知っておくべきこと5)

住宅に精通したプロの専門家が、第三者的な立場から住宅の劣化状況、欠陥の有無、改修すべき箇所やその時期、おおよその費用などを見極める専門業務をやる人のことです。

アメリカでは、7割~9割の人が家を建てる前に利用する一般的なものとなっており、日本でも様々な偽装問題があったことから、急速に普及しているサービスのようです。
※国土交通省も「ホームインスペクションの普及」を重要項目に挙げています。

ホームインスペクション(住宅診断)は必要?
売主側で「第三者検査を入れているから」と言ったので、信頼して購入したところ、その後、様々な不具合が発覚したり、瑕疵担保責任期間が終わった後に発覚した瑕疵は、買主が全て負担する必要があるのを考えると、最初からホームインスペクション(住宅診断)を挟むのは妥当と考えられます。
※瑕疵担保責任期間以内に不具合が見つからなければ、一生瑕疵がないというわけではありません。

また建築条件付土地の場合だと、建築業者(ハウスメーカー・工務店など)も選べないので、手抜き工事をされるんじゃないかという不安も絶えません。そう考えると、間にホームインスペクション(住宅診断)を挟めば、建築中に手を抜いて変なことしてないかもしっかりチェックしてもらえるので、安心です。

自分達の知識の範囲で、ビー玉を持って行って転がす程度(傾きチェック)は出来ますが、何せ屋根や床下など、多々に渡る部分を自分達素人でテストシナリオを自ら描いてチェックすることは流石に不可能です。なので、こういう専門家の存在は必要ですね。

ホームインスペクション(住宅診断)の必要コスト

某業者に見積もりを出してみたところ、ざっと以下のようになっており、建築条件付土地や注文住宅のような家がまだ建つまえの場合は、ちょっとお値段も高くなるみたいです。

□11回コース
基本料金    60,000円(図面確認・打合せ・第1回検査を含む)
各回検査料金  450,000円(第2~11回検査:@45,000円)
基本割引    △ 5,000円
追加料金        0円(面積による加算)竣工検査時のみ
出張料金        0円
消費税      40,400円
合計金額   545,400円(税込)

□8回コース
基本料金    60,000円(図面確認・打合せ・第1回検査を含む)
各回検査料金  315,000円(第2~8回検査:@45,000円)
基本割引    △ 2,000円
追加料金        0円(面積による加算)竣工検査時のみ
出張料金        0円
消費税      29,840円
合計金額   402,840円(税込)

□6回コース
基本料金    60,000円(図面確認・打合せ・第1回検査を含む)
各回検査料金  225,000円(第2~6回検査:@45,000円)
追加料金        0円(面積による加算)竣工検査時のみ
出張料金        0円
消費税      22,800円
合計金額   307,800円(税込)

※各回の報告書の作成と送付が含まれます。

<新築一戸建て住宅診断>※完成時のみ
基本料金  55,000円 
オプション  8,000円(詳細報告書) 
オプション 30,000円(床下の詳細調査) 
オプション 25,000円(屋根裏の詳細調査) 
オプション    0円(外構調査:無料キャンペーン中) 
追加料金     0円(面積による加算) 
出張料金     0円 
消費税    9,440円 
合計金額  127,440円(税込) 

<売買契約書チェック>
基本料金     40,000円      
消費税        3,200円      
合計金額      43,200円(税込)

<必要書類> 
売買契約書 
重要事項説明書 
登記事項証明書 
地積測量図 
公図 
建物図面(建物を登記済みの場合のみ) 
建築確認済証・建築確認申請書(新築の場合のみ) 
諸経費の概算書(項目と概算金額の一覧) 
弊社から受付時に送付するヒアリングシートに記入したもの 


意外と高くてビックリしますが、やはり見えないところで手抜き工事が行われた場合は、瑕疵担保責任が切れた時に自腹で痛い思いをしないためにも、最初の段階でスッキリしておきたいですね。

ちなみに、完成時の検査では、隠れてしまって見えない箇所は検査が行えないので、基礎配筋、土台から完成まで建築中に検査して欠陥住宅を未然に防ぐ建築中の検査もお勧めですとのことでした。

既に家が建っている(建売)の場合は、新築一戸建て住宅診断と売買契約書チェックは、専門家に頼んで一度目を通してもらいたいところですね。

ちなみに、ホームインスペクション(住宅診断)を間に挟むことを嫌がる不動産業者・売主もいるんだそうで、そういうところは信用できないので、考えた方が良いかもしれませんね。※何か隠そうとする意図がある。

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不動産屋に質問メール(1回目)

webサイトに掲載された物件の写真と料金だけを頭に入れて物件見学に行くと、あると思ったものが不足していたり、契約のタイミングで納得いかない条件だったりと、何度も空回りして1からやり直しの手間が発生します。

どこかの記事を見て共感したのですが、まずは物件を一番最初に見に行く人がいますが、物件を見に行くのは一番最後です。まずは物件見学の前に、しっかり上記を考慮に入れた疑問点を解決した上で、物件見学に行くのが良さそうです。

まだ建売住宅の知識がないうちは、いきなりモデルハウスやオープンハウスに行かない方が無難です。

住宅営業に主導権を取られないように、ざっくりとでもいいので予算を決めて、最低限の知識を得てから見に行きましょう。

その方が、営業マンの言うことがよくわかり、的を得た質問も出来ます。カモにされないようにしましょう。

ちなみに、建売住宅の営業マンは、売ることが仕事なので、家の知識が浅い場合が多いらしいです。一方注文住宅の営業マンは、知識が豊富なんだとか。いずれにしても営業マンが全てを知ってるわけではないので、やはり買主がしっかりとした知識を持って挑むべきですね。

そこで今回、気になった物件詳細に記載のない以下について、不動産屋にメールしてみました。

▼質問
---------------------------------------------------------------
1.建築条件付土地でしょうか?
2.仲介手数料ゼロでしょうか?
3.オプションで最低限揃える必要がありそうなもの
※エアコンがないなどはわかるのですが、網戸、シャッター、面格子など
良くある建て売り住宅にありそうなものが、この物件に関してはないというものがあれば。
---------------------------------------------------------------

すると以下のような回答が来ました。
---------------------------------------------------------------
1.建築条件付土地でしょうか?
┗建て売販売になります。土地での販売はしておりません。

2.仲介手数料ゼロでしょうか?
┗当社売主の物件になりますので、仲介手数料は無料です!

3.オプションで最低限揃える必要がありそうなもの
┗網戸・シャッター・面格子・カーテンレール・食洗機、標準装備になります。
他の建て売り住宅には着いていないものがたくさんございます。
※エアコンや照明なども別途検討するとのこと。

---------------------------------------------------------------

なんと「建築条件付土地」ではなく「建売」とのことで、ちょっと肩の荷が下りました。また仲介手数料が無料だったので、100万円浮いてこれは大きいですね。オプションについても、一般的に最低限欲しいもの以上のものが揃っており、更にプラスも検討してくれるとのことで、今のところ好印象です。

不動産屋に質問メール(2回目)

物件見学をするにあたり、更に具体的に気になる点を聞いてみました。
---------------------------------------------------------------
1.地盤調査について(まだ家が建ってないとのことなので、そもそもその家を建てるに耐えうる地盤なのかについては調査済みの上でのご販売との認識でよろしいでしょうか?※ご縁があって購入することになっても、地盤調査でNGでしたとならないかの懸念。)
2.地盤保証の有無、適応内容
3.瑕疵担保責任の有無、適用内容
4.建物以外の部分について(イメージ写真では木が立ってたりしてますが、家の外側に関してはイメージ写真通りになるのか、別途オプションなのか)
5.現地の土地周辺(前後、両隣程度)がイメージ出来る写真(あれば※なければなしで構いません。)
---------------------------------------------------------------
相手はプロなので、まさか地盤調査もせずに土地だけ確保できたから物件を売ってるわけではないと思うのですが、念のため、地盤関連の調査や保証についての確認と、瑕疵担保責任についても何も書いてなかったので、その点も念のため最初に突っ込んで聞いておきます。

また200平米の建物以外(100平米ある)についても、イメージ写真には気が立っていたりレンガの壁があったりしたので、どこまでがイメージでどこからが実費なのかと、前後両隣にどんなものがあるのかの全体像についても質問してみました。

すると以下のような回答が来ました。
---------------------------------------------------------------
1.地盤調査について
┗まだ建物が建っていませんので、建物を建てる前に調査を行います。地盤調査の結果に基づいて、必要ならば地盤改良工事を行ってから建築いたします。

2.地盤保証の有無
┗地盤保証ございます。期間は20年間になります。

3.瑕疵担保責任の有無
┗瑕疵担保責任ございます。期間は2年になります。

4.建物以外の部分について
┗外工はイメージになります。別途費用が掛かります。

5.現地の土地周辺
┗すいません。写真はございません。直接見ていただきたいと思います。
---------------------------------------------------------------

1.地盤調査について
なるほど。事前に情報を得ていたので、それぞれの回答の意味がわかります。地盤調査は、問題があれば地盤改良工事を行うらしい。(というか直近で家を建てる前提なのに、地盤調査はまだやってないのか…※業界的には、それが常識なのかな??)

ってか、もし地盤改良工事に例えば数百万といったコストがかかった場合はどうするんだろう。地盤改良工事のコストは誰持ちで、どれくらいのコスト以上だった契約無効にするつもりなのかもはっきりしないと。

さきほど上記に記載した「地盤調査報告書」はちゃんと見せてもらったうえで、問題点があるようなら、どこまで地盤改良工事を行うのかしっかり事前に確認しておこう。
通常は、地盤調査を行ったうえで、地盤調査結果に基づき地盤改良工事を行ったうえで家を建築します。しかし、地盤改良工事は、ものによっては数百万円もかかる場合もあるようで、コストカットの為に、地盤改良工事を行わずに建築するケースもあるんだそうです。

なので、地盤調査報告書はしっかりチェックし「表層改良などの地盤改良が必要」と書いてあるにもかかわらず、地盤改良工事を行わないようであれば、納得できるまで売主に対して説明を求めた方がいいんだそうです。
あと気になるのは、契約後に地盤調査を行うとすると、地盤調査の結果によって行うべき「地盤改良工事」をやらずに建築すると言い出した場合、契約を無効化できる項目が盛り込んであるのかどうか。

またそのための工事期間が1年など長期化する場合、契約だけしていつまでたっても家に住めないなんてことになりかねないので、その場合の許容期間とそれを超えた場合の対応についても、はっきりしないといけないと思う。

地盤調査が問題ないことが前提の契約にしてもらえると一番安心できる。というかそうあるべきだと思う。建築条件付土地とかだと、○か月以内に建物が建たなければ契約は無効になるので、そういう契約に持っていけるよう交渉しないとですね。

3.瑕疵担保責任の有無
この物件の瑕疵担保責任は、宅建業法(たっけんぎょうほう)で定められた2年間なのか。物件引き渡しから2年以内の全ての瑕疵を発見するなんて不可能で、むしろその後に発見される瑕疵の可能性の方が高いと思う。
一般的に民法では、売主の瑕疵担保責任期間を「買主が瑕疵を見つけた時から1年間」と定めているのですが、これだとじゃあ永遠に補償を求められるリスクを売主が背負う羽目になります。

なので売主側のリスクを回避すべく、宅建業法で瑕疵担保責任期間を「物件引き渡しの時から2年以上」(※売主が宅建業者の場合)という特約がつけれるようになってるんだそうです。
瑕疵担保責任について調べていたところ、「住宅瑕疵担保履行法(じゅうたくかしたんぽりこうほう)」なる新しい用語が登場。どうやらこの保険は、売主側の業者が入るらしく、これに業者が入ってる場合は、基本的構造部分に問題があった場合に10年間保証してくれる制度らしい。

業者が倒産した場合でも保証してくれるらしく、確かに業者が倒産する可能性もあるので、これは入ってると安心ですね。

工事施工中や完了後に第三者の建築士の現場検証をし、現場に問題があった場合は是正をしないといけないといけないので、この法律のお陰で欠陥住宅は立ちにくくなったんだとか。

詳細は以下動画にて解説されてますが「契約の際に加入してるかしっかり確認することが大切」と説明されてます。ほんとこういうのとか何も知らずに不動産屋に行っちゃうと、不動産屋の言われるがままに契約するハメになっちゃうので、しっかり勉強しとかないと駄目ですね。。


ただこの保険は、何でも補償対象なわけではなく、あくまで基本的構造部分のみとなるので、以下のようなトラブルになってしまう場合もあるので、やっぱり最初はホームインスペクション(住宅診断)を挟んだ方が無難ですね。

このケースはその後、どうなったのかはわかりませんが、エアコンをかけるからと買主責任にして逃げられちゃうという可能性もありそうな予感が…

URL
https://realestate.yahoo.co.jp/knowledge/chiebukuro/detail/1482426969
質問
築していただき12月に引き渡し、入居後約2ヵ月目です。

入居後1ヵ月頃より全てのクロスの縁が剥がれ始めました。
工務店の方に相談するとボンドホワイト?でコーキングしてくださいましたが、再びまた剥がれ、建具とクロスの間には5~8ミリの隙間ができております。
また、クロスとクロスの間にも割れ?が沢山出てきて、コーナー部分はクロスが浮いて波うった状態になっております。

新築時のクロス業者さんによると、エアコンをかけるからだといわれてしまいましたが…

そこで今日、別の業者さんに見てもらった結果、職人の腕が悪いのと下処理がされてないからだそうでした。
その時に瑕疵担保保険に入ってるかを聞かれました。
新築する際にこの保険について加入したいと伝えましたが、入る必要ないからと何度も言われて結局加入出来ませんでした。

その為、現在も無加入です。

今回のクロス補修の方向性、瑕疵担保は今からでも加入できるか(できれば金額も)、工務店に話した方が良いこと等をご教授戴けると幸いです。

無知すぎて本当に申し訳ございませんが、どうかよろしくお願いいたしますm(__)m

回答
クロスの不具合は 瑕疵担保責任保険の範囲外です。

パテなしはクロスの施工ミス(手抜き)ですので、再施工させる必要があります。
施工したばかりでエアコンなどで強制乾燥してしまうと目隙が起きるの事実です。

ちなみに上記について住宅診断士へ問い合わせたところ、以下のような回答を貰いました。「基本構造部分」のみだとちょっと不安が残りますよね。
■住宅瑕疵担保責任保険と住宅あんしん工程検査の違いについて
知恵袋に記載されておりました通り、住宅瑕疵担保責任保険の対象は基本構造部分となります。よって、保険の要件を満たすかどうかの検査となり、構造部分の検査が主で細部の施工の不具合の検査は含まれておりません。
 
弊社の検査では構造部分だけはなく、保険と無関係の細部の施工の不具合も確認するため、検査回数や検査時間も住宅瑕疵担保責任保険の検査とは異なります。
4.建物以外の部分について
別途費用がどこまでなのかはわかりませんが、この部分に関しては、最悪許容できる範囲かと考えています。

物件見学の前準備完了

まだいくつか気になる部分もありますが、大方イメージはつかめたので、あとは実際に物件を見に行った時にその場で質問しようかと思います。

質問する内容としては、以下になります。
地盤調査について
1.地盤調査をまだ行ってない理由は、建物の設置位置を事前に買主と決める必要があるとか?
2.地盤調査は契約前なのか、契約後なのか?どの段階?
3.地盤調査のコストは売主側の負担?
3.地盤調査をするポイントは5側点?(建物の四隅と中央部一カ所)
6.地盤調査の際、地下水位がどの程度か調べてもらえるか?※地震の液状化が心配
7.この土地は自然地盤なのか、どこからか持ってきた土なのか(盛土(もりど)、切土(きりど))
4.「地盤調査報告書」は見せてもらえるのか
5.地盤調査で問題があった場合、地盤改良工事の費用は誰が負担するのか?
6.地盤改良工事費用が御社負担の場合、金額が例えば数百万だったとしても、進めるのか?
7.「地盤調査報告書」に記載された全ての問題点を改善対応するのか?もしくは御社が改善対応の必要がないとの判断でも、買主側が問題点の改善を要求した場合どうするのか?どこまで問題点に対して改善を要求できるのかの境界線を確認。
8.もし地盤改良工事費用がかかった場合、工事過程で建材を変更されても気づけないため、最初の段階で予定してる設計図書(建物仕様書)を見せてもらうことは出来るのか?
9.地盤改良工事の期間が長期化するなどの場合、建築条件付土地のように契約停止条件の有無はあるのか?もしくは盛り込むことは可能なのか?
10.モデルルームがあるということは、建築仕様書はもう既にあるとの認識でOK?※Yesならそれを地盤調査の前にみたい。(地盤調査のコスト次第で、建材変更などのコストカットをされるリスクがないかの懸念)
11.フラット35Sの技術基準を満たせる建物か否か
通常は、地盤調査を行ったうえで、地盤調査結果に基づき地盤改良工事を行ったうえで家を建築します。しかし、地盤改良工事は、ものによっては数百万円もかかる場合もあるようで、コストカットの為に、地盤改良工事を行わずに建築するケースもあるんだそうです。

なので、地盤調査報告書はしっかりチェックし「表層改良などの地盤改良が必要」と書いてあるにもかかわらず、地盤改良工事を行わないようであれば、納得できるまで売主に対して説明を求めた方がいいんだそうです。
住宅瑕疵担保履行法(じゅうたくかしたんぽりこうほう)について
加入してるかどうかについて確認する。
※他物件とか見ると、安心の保証システム(地盤保証20年、建物瑕疵保証10年)みたいに書いてある物件もあるし、もしかしたら入ってないのかなぁ…?

ホームインスペクション(住宅診断)について
完成時の検査では、隠れてしまって見えない箇所は検査が行えないので、図面確認から基礎配筋、土台から完成まで建築中にこちらの手配する住宅診断士を何度か入れて検査したい。

オプションについて
どこからが自前でそろえる必要があるのか、詳細を確認する。

見学前に気づいたこと(土地の形について)

これは全然知らなかったのですが、見学に行こうと思っていた物件を別サイトで見たところ、偶然「不整形地」という記載を見つけました。
※私が見た不動産サイトやメールで送られてきた詳細情報には記載されてません。。

「不整形地」ってなんだろう?と調べたところ、以下のようです。
整形地とは長方形、あるいは正方形に整った形状の敷地です。これに対して、不整形地は、旗竿地やL字型・三角型の土地、崖地や傾斜地・高低差のある土地などがあたります。

不整形地は同エリア内で土地の価格が安いことが多く、税務上の評価も低いです。不整形地は、相続税や固定資産税・都市計画税の評価額は、想定整形地や近似整形地を設定したうえで、不整形地補正率によって最大で40%評価が下げられ、税率が抑えられます。ただし、不整形地といっても形状はさまざまですので、実情に見合ったものではない、ともされています。例えば、長方形の土地の一部が欠けた形状の場合、欠けている部分が端であっても中央部分であっても評価額は同じです。間口が狭い土地、崖地に対する補正率も定められています。

ただし、不整形地であっても、三角型の土地の先端の部分は庭にする、L字型の土地の狭い側は駐車場にするといったように、有効利用することもできます。土地形状を活かした設計プラン次第では、土地の価格が安い不整形地であっても有効に活用することも可能です。(引用元
最初にいいと思った2件目の物件(200平米)は、まさにこれに該当します。三角形の土地で奇抜ではありますが、200平米もあるから(100平米が土地)使い方次第かと思ってましたが、土地が広くて安いにはこういう理由があるんですね。。
※土地が広いところは、家までがなぜかL字型で細い道路を通ってから入ったり、庭が坂になっていたり、三角形だったり、何かとそういうのありますよね。。

確かに売主として考えると、L字や三角形など使い勝手悪いので、土地の評価が下がるのは納得ですね。とはいっても有効活用次第だと思うので、不整形地の物件は、土地の形もしっかり見たうえで判断しないとですね。


見学の心構えについて

これは私が偶然気づいたことなのですが、その不動産会社名と担当者名をネットで検索してみると、その人の年齢や勤務年数がwebサイトなどで公開されている場合があります。

ですので、自分の物件を担当する人がどの程度のレベルの人なのかは、なんとなくヒントを事前に得られる場合があります。

ちなみに当物件の担当者を検索したところ、以下スペックでした。
  • 業界経験:1年
  • 年齢:20代
  • 出身地:今回物件を探してる駅付近の街
なんか見るからに地元で仕事探して見つけた会社が不動産屋だったみたいな地雷臭がプンプン漂います。。しかもまだ1年で年齢が20代って素人に毛が生えたようなものじゃないの。。これは買主側がしっかりとした知識を持って挑まないと、地雷踏みそう。。


見学の際の必要メモ

持参するもの
筆記用具、メモ用紙、メジャー、図面、方位磁針、カメラ、スリッパ

値引き交渉について
紙に購入希望額を書く前に値引き交渉する。
※購入希望額を書くと、その後値引き交渉は出来ない。

契約の流れについてもメモ
1.物件見学
2.気に入った物件を申し込む
3.住宅ローン審査(複数の金融機関で審査する)
4.売買契約を締結する
5.住宅代金を支払い、引き渡しを受ける
6.引っ越して新生活スタート

新規で物件探しをする際のステップメモ
①物件探し
・見た目
・予算
・通勤時間
・建売 or 建築条件付土地
・整形地 or 不整形地(不整形地の場合は、土地の価値が下がる)
・フラット35Sの技術基準を満たせる建物か否か

②地盤調査
・調査方法(スウェーデン or ボーリング)
・調査ポイントは5側点?(建物の四隅と中央部一カ所)
・地下水位がどの程度か調べてもらえるか?※地震の液状化が心配
・この土地は自然地盤なのか、どこからか持ってきた土なのか(盛土(もりど)、切土(きりど))
・「地盤調査報告書」は見せてもらえるのか

③保証
・瑕疵担保責任の有無と適応範囲
・住宅瑕疵担保履行法(じゅうたくかしたんぽりこうほう)に加入してるか否か
・地盤保証の有無と適応範囲

④物件見学
・担当者スペックについて(業界経験、年齢)
・オプションの範囲について(どこまで自腹で必要なのか)
・値引き交渉(デメリット、不安点を挙げ、それに対して一押し交渉)

一言
一生に一度の買い物なので後悔しないよう、自分でしっかり調べて納得した上で購入しないとですね。