走れ、絶望に追いつかれない速さで | MusiCinemania by Uzo★mUzo

走れ、絶望に追いつかれない速さで



映画2016/06/04
CD2017/04/04

監督・脚本 中川龍太郎
音楽 酒本信太

出演 太賀、中村竜樹、黒川芽以、
藤原令子、寉岡萌希、飯田芳、宮本行、松浦祐也

(感想)

薫(中村)が自殺した。
理由はわからない。

慌ただしく一周忌となり、
同じ大学に通う親友だった漣(太賀)は
彼の両親から薫が描き遺した画を貰う。
そこに描かれていたのは
薫の中学時代の同級生・環奈(寉岡)だった。

今も薫と同居していた部屋に住む漣は、
大学を中退し、工場で働いている。
生前の薫は、
父と不仲の漣のことを気にかけていた。

彼の言葉だった
「絶望に追いつかれない速さで走れ」を思い出す漣。

彼はその画を環奈に届けに
富山に行くことにした。

今はOLとなっている
薫の元カノだった理沙子(黒川)も
一緒に行くことになる。

薫が自殺した日本海の崖に着いた2人。
号泣する理沙子。

旅館に泊まる2人。
2人は薫を巡って互いに嫉妬していたことを語る。

その夜、彼氏から電話のあった理沙子は
翌朝ひとりで帰って行った。

漣はホステスをしている環奈を探し出したが、
彼女の反応は冷ややかだった。

また「絶望に追いつかれない速さで走れ」は
彼女のお気に入りだったヴィジュアル系バンドの歌詞であることがわかる。

放心状態になった彼は、崖にやって来る。

(感想)

太賀のファンなので観賞。

監督・脚本は
映画愛の小さな歴史
の中川龍太郎・27歳。

全体的なタッチは「愛の」と近いが、
映像がより雄弁になった。
役者の表情、自然の風景、映像の構図が
台詞以上のことを伝えて、感じさせる。

視覚に訴える作風だから、
あらすじだの感想だの読んでも意味がないので、
興味があったら観るのが一番。

大切に思っている人が亡くなると
「自分にもっと何か出来たんじゃないか?」と自責するものだが、
自殺となるとそれはさらに強くなる。
他人とのその思いの温度差を感じると、
とてもやり切れない気持ちになる。
だからこのテーマはとても興味深いものだった。

ただ、自分はこのタッチは青臭くて苦手。
20代~30代あたりの年代には強くアピールするのでは?
でもこの監督の才能は強く感じるし、
クオリティは高いと思う。

映画オフィシャル・サイト



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