『やすらぎの郷 第19週』

2017/04/03-

脚本　倉本聰
演出　藤田明二、阿部雄一、池添博、唐木希浩
音楽　島健
主題歌　慕情/中島みゆき

出演　
菊村栄/石坂浩二
白川冴子（お嬢）/浅丘ルリ子
及川しのぶ/有馬稲子
水谷マヤ/加賀まりこ
名倉みどり/草刈民代
三井路子/五月みどり
松岡伸子/常盤貴子
名倉修平/名高達男
井深涼子/野際陽子
高井秀次/藤竜也
菊村律子/風吹ジュン
財前ゆかり（ハッピー）/松岡茉優
真野六郎（マロ）/ミッキー・カーチス
九条摂子（姫）/八千草薫
岩倉正臣（大納言）/山本圭
白鳥洋介/上條恒彦
榊原アザミ/清野菜名

三角寛次/山谷初男
堺田俵介/毒蝮三太夫
貝田英信/藤木孝
原田/伊吹吾郎
那須/倉田保昭
中井竜介/中村龍史

宮下一馬/平野勇樹
川添夕子/松本ふみか
風間ぬい子/広山詞葉
三枝奈々/東松史子
中里正/加藤久雅
進藤秀夫/山下澄人
橋本忠吉/納谷真大
野村伊三郎/芳野史朗
菅野平助/西岡ゆん
村松豊/福崎峻介
冲正之/熊澤洋幸
千倉和夫/森谷勇太
荒木実/関健介
正岡治/池田絢亮
田辺三郎/湯川尚樹

ゲスト
松岡信三/柴俊夫

第19週あらすじ

やすらぎの郷近くで熊が発見された。
警戒態勢の中、
路子は前からその子熊の存在に気がついており、
コロちゃんと呼んでいた。
人間を襲うことはないから殺さないようにと訴えた。

やすらぎの郷に
作曲家でトランぺッターの白鳥が入所した。

かつて栄のドラマの音楽を担当したこともあり、
２人は昔話に花が咲いた。
栄は直美との出会いを思い出す。
今はやもめになった２人。

自室で彼がくれたかつてのドラマ音楽のＣＤを聴いている栄に
路子から電話が入り、
彼からも熊を殺さないように頼んで欲しいと懇願された。

やがて銃声が響き、コロちゃんは殺されてしまった。

うらめしそうな路子の視線に
栄は命を大切にしなかったことを悔い、
いずれは自分たちもこんなふうな「物体」となってしまうのか、と
考える。

コロちゃんは埋葬されたが、
それが済むと路子はケロッとして切り替えが早かった。

栄は姫から千坂監督が初めて夢に出て来たこと、
あれはお迎えに来たのだと思うが、
監督は亡くなった時の年齢のままだった。
びっくりした自分は隠れてしまった…ということを聞く。

姫の部屋で白鳥のくれたＣＤを聴くことになった。
栄が脚本、白鳥の音楽、姫が出演の
かつてのドラマのサントラ。
戦死した恋人が女の夢に出て来るが、
恋人だけは死んだ時の若さのまま…という話だった。

台詞を思い出して暗唱する姫だったが、
監督との思い出に重ねたのか、黙ってしまった。

伸子の父・信三がマロを重婚で訴えると言い始め、
やすらぎの郷にやって来ることになった。
信三は元官僚で、マロよりも16歳下である。

栄の提案で麻雀をすることになり、
信三がお嬢のファンであることから
マロ、お嬢、マヤと信三で雀卓を囲むことにする。
マロは元プロの雀士だが、信三もプロ級の腕前らしい。

マロはヤクザの息子で、
幾度となく逮捕歴もあった。
婚姻歴があり、３人の子供がいた。
が、きちんと離婚の手続きをしていなかったらしい。

やって来た信三は、修平とみどりにあれこれ愚痴っていたが、
マヤとお嬢に誘われて、麻雀をすることを快諾する。

信三の提案で高掛値とし、
マロの勝利が続いたが、
最後に高い役で信三が圧勝した。

帰り際、信三は栄に
それはマロが意図したことだと指摘した。
そして「伸子を頼む」と言った。

栄がカサブランカでマロにそれを伝えると、
マロはなぜか涙を流した。

（感想）

上條が今さらレギュラー入り。
オープニングクレジットにも
藤の隣りに顔が入り、
やすらぎ体操のクリップにも登場。

なぜか、命や霊関係のエピソードに登場する
オカルト路子＝みどり(笑)

あの世では享年のままなのか、
やはり年を取るのか？というのは意見が分かれるようだけど、
自分は
遺された人の抱く印象のままってことなんだろうなって思う。

奇人・マロと信三のエピソードは、
男にしかわからない空気感があって、
面白かった。
ミッキーも柴もいい味を出してた。