『わろてんか 第15週』

2017/10/02-

演出　本木一博、東山充裕、川野秀昭
脚本　吉田智子
音楽　横山克
主題歌　明日はどこから/松たか子
ナレーション　小野文恵

出演　
北村てん/葵わかな
北村藤吉/松坂桃李
北村隼也/南岐佐

武井風太/濱田岳
トキ/徳永えり
藤岡りん/堀田真由

伊能栞/高橋一生

亀井/内場勝則
万丈目吉蔵/藤井隆
リリコ/広瀬アリス
キース/大野拓朗
万丈目歌子/枝元萌
アサリ/前野朋哉
岩さん/岡大介
イチ/鈴木康平
お楽/河邑ミク
タネ/辻葉子

志乃/銀粉蝶

（あらすじ）

第15週　

泣いたらあかん

大正12年。

北村笑店は
大阪で揺るぎない寄席の地位を築き、
東京へ進出しようとしていた。
藤吉は度々交渉で東京を訪れていた。

キースが渡米してから
アサリは相方を変えてばかり。

人気が安定した万丈目夫婦だが、
吉蔵は新しいネタを考えていた。

風太とトキは相変わらず。
隼也は生意気盛り。

伊能はマメに
社会貢献の寄付を行っていた。

浅草を訪れた藤吉は、
演芸場に出演するキースと再会する。
帰国後、東京で一旗揚げてから
大阪に戻るつもりだったらしい。

そんな中、関東大震災が起こる。

藤吉は無事に帰るが、
キースのことが気がかり。

風太が様子を見に行くことになり、
トキはお守りを渡す。
救援物資を送ることになり、
伊能やリリコも提供する。

キースは「東京の母」志乃と共に無事だったが、
志乃は外国に行っている息子のへその緒を取りに行って
頭を打ち、記憶がなくなっていた。
発見した風太は２人を大阪へ行かせる。

志乃を見た伊能はなぜか驚く。

医者の診察を受けた志乃だが、
記憶がいつ戻るのかははっきりしないらしい。
彼女たっての希望で寄席を手伝うことになった。

てんの妹・りんも
藤岡屋から救援物資を持って来る。

アサリはキースにコンビ復活を呼びかけるも、
震災のショックから
キースは舞台に立つ気になれない。

伊能は志乃が実の母親であることをてんと藤吉に告げる。
芸者で実父の妾だった志乃だが、
金で自分を売ったのだ、と伊能は考えていた。

伊能のチャリティが売名行為であるという誹謗中傷、
更に彼の出生について調べ始める編集者が出て来る。

その記事を見て憤慨した志乃は
料理を作って伊能のもとを訪ねるが、
そこへ記者たちが押し寄せて、また頭を打ってしまう。

伊能は「母の面倒を見て欲しい」と言って小切手を渡すが、
藤吉とてんはちゃんと名乗るように勧める。

記憶が戻った志乃は
自分が伊能の母親であることを思い出し、
東京へ帰ると言い出した。

そのことに気がついたてんは伊能に報告するが、
彼は頑なに拒否した。

風太が東京から連絡をして来た。
てんは東京の芸人たちを
大阪の舞台にあげることを提案する。

志乃と伊能のことに気がついたキースは
藤吉夫妻に相談、
「まずキースが２人を笑わせろ」と言われ、
アサリと稽古を始める。

てんは志乃が東京に帰る前に食事会をするので
必ず来て欲しいと伊能に告げる。

志乃が伊能を手放したのは
彼の将来を考えてのことだった。

志乃の送迎会がマンマで開かれ、
伊能もやって来た。

キースは志乃が燃やそうとしていた
伊能のへその緒を彼に渡していた。
そこに書かれた「栞」という名前への願いを
志乃から聞き出す隼也。

伊能も、自分が活動写真に携わるようになったのは
志乃がそれを楽しそうに観ていたからだと告げ、
母子のわだかまりは溶けた。
キースはその席で
アサリとのど突き漫才を披露した。

東京へ戻って寺で働くことにした志乃に
伊能は小切手を渡した。
断る志乃に「それじゃ借金ということで」と言う。
それは長生きを願ってのことだった。

新聞に
伊能へ大阪府から感謝状が渡されたことが載った。

風太が戻って来た。
安堵の涙を流すトキ。

東京の落語家たちの公演は成功し、
北村笑店の東京進出にも弾みがついた。

（感想）

想定内の展開をする
手堅い内容。
これでいいのかも知れない。

名前も存在感も不思議なおばあちゃん・銀粉蝶。
アングラも
続けていればメジャーになる。
最近そう感じさせる役者が多い。
続けることって大事だな。

本人もその生い立ちに波乱があったらしい高橋。
その陰がこの役に活きていたし、彼の色気にもなっている。
ただ、もう少し太ったほうが…心配になる。

風太とトキの思慕模様がかわいい。

企業の発展の様子に興味が惹かれていたのだが…
「まごころ」なのかな。
現代にも通じるかな。