ブラジルのサイト"O Curioso do Futebol”がキャプテン翼のモデルになった男として、初めてブラジルでプロになった日本人選手、水島武蔵を紹介している。
80年代から90年代にかけて多数の日本人選手がブラジルのクラブでプレイしたが、成功した選手はわずかであった。その中で有名だったのがサンパウロ、ポルトゲーザ、サンベント、サントスでプレイしたミッドフィルダー水島武蔵だ。
*1985年にサンパウロ州選手権を制したサンパウロ。水島は前列左から三番目。ミューレルの隣に座っている。
当時はブラジルのチームに所属していると言う事実だけで水島は日本でスターとなり、コンピューター(パナファコム)やミズノのCMにも抜擢された。
水島はブラジルから帰国後、日立製作所(現柏レイソル)や横浜フリューゲルスでプレイした。当時は日本のサッカー史上最高の選手と評価され、人気アニメのモデルになったのだ。
*オリヴァー・ツバサ(キャプテン翼のブラジル版)
高橋洋一が大空翼のモデルとしたのが水島武蔵だった。漫画の中の大空翼は水島武蔵と同じようなキャリアを歩んだ。翼はサンパウロでプレイした(アニメの中のチーム名は”ブランコスFC”)。
キャプテン翼は日本におけるサッカー人気を盛り上げた。サンパウロFCも日本で人気クラブとなり、1992年、1993年のトヨタカップ優勝でさらにその人気を増した。
キャプテン翼は当時のブラジルで非常に人気があり、ブラジルで成功をおさめた初めてのアニメのうちのひとつとなった。日本のアニメがブラジルで人気となるきっかけとなったアニメだった。
今、冷静になって考えると、カズがブラジルに行ったのもこの人があってのことかも知れません。水島さんはカズの2学年上ですが、ブラジルに渡ったのは10歳の時だったそうなので。ちなみに今は九州の日本経済大学と言うところで指導をされているようです。