資格に勝るのは?それは考え方を身に付ける事!役立つ情報提供を目指します

専門機関を受診する事は高齢者の権利である

2016年05月30日 22:54

介護の学校にようこそ。

皆さんは頭が痛い場合、とりあえず近所の病院を受診し痛み止めを飲むかもしれません。

しかしそれが1か月も解消しない。 そんな時はどうしますか?

 

 

ある利用者さんは不安や混乱を苦痛と感じている生活が継続していました。

不安や混乱の為か、生活を楽しめない、物事に集中できない、食事が取れない、誰かがいないと極度の不安を感じ

る。       様々な問題を抱えていたのです。

 

 

 

正直、山積みの問題を目前にし、私に何ができるかと不安を感じましたが、

思いきって1番解決したいのは何ですか?と尋ねてみたのです。

「自分の考えがまとまらない理由を知りたい」との希望をされたのです。

早速家族に報告を行い、受診の対応を依頼・承諾を得る事が出来たのです。

 

 

正直高齢者の病院受診には家族の協力が不可欠です。

往復の移動援助や受診・タクシー等の手配。

病院も総合病院であれば、予約をとってもかなり待たされることがあります。

数時間まっても診察時間は驚くほど短く、「お歳のようだし、仕方ない事もありますね。この薬で様子を見てください・・・」と先生に言われます。

 

 

そのような体験を家族同様しているので、効果が期待できない事、効果を期待しない場合の病院受診では、いかに家族をその気にさせるか?が大切です。

誤解をしないでほしいのですが、介護職員である(この時はケアマネでしたが)憶測で治療・受診の効果を伝えているのではありません、「本人の希望なのです」と説得するだけです。

 

 

受診をする場合は、本人がどのように困っているか?

生活にどのような悪影響があるのか?を先生に伝える事が一番だと思います。

また、睡眠導入剤や安定剤であればクリニックや内科でも処方されるでしょう。

しかし、できれば専門医を受診しましょう。

精神科や診療内科等です。

 

 

専門医を受診することには大きな意味があります。

私が感じる近隣のクリニックや診療所と総合病院や専門機関を受診するメリットは?

 

 

①専門医でない為に、本人自身十分な説明が受けられない。(説得力・納得に差が出る)

②専門医ではないので薬の処方には制限がある。

③検査の為の検査器具が十分にあることで、様々な検査にて病気を特定することが可能。

④何より本人の希望であり、安心する。

良い病院や専門家に診てもらいたい。それは当然の希望ですよね?

 

 

 

認知症の場合も上記と同様です。

精神科や心療内科、神経内科、物忘れ外来・・・。

専門家を受診しましょう。

 

①安易な診断をしない。(高齢であるからとの理由で安易に薬を出さない)

②本人・家族が専門的な検査・問診・等により疾患に対しての理解ができ、今後の対策が可能となる。

③疾患が明確となることで、ケアマネ・介護等の介護サービス事業者が適切な対応ができる。

④本人が受ける権利である。

 

 

 

うつ病に限らず、認知症・難聴・しびれ・痛み。

適切な診察・検査を受ける事なく、説明はいつも不十分であり、いつも同じ薬がでる。

医療への不満を抱える利用者さんはきっと沢山いるはずです。

 

何の薬かわからない。

薬が効いているのかわからない。

いつから飲むのか、いつまで飲むのか・・・?

 

 

残念ながら、薬そのものに不満や不安があるのにも関わらず、

私たち介護従事者はそのような薬を「み忘れてはダメ」「必要な薬なのです」と当然のように提供している事もあるでしょう。。。

 

 

 

まとめ・・・

処方薬と現在患っている病気が同じであることを確認して下さい。

胃薬や痛み止め、緩下剤や下剤。高圧剤。

 

 

 

ケアマネージャーの皆様の責任は重大です。

定期に利用者さんが飲んでいる薬とその疾患についての状態を確認し、不必要な薬はないか?朝・昼・夕の必要性はあるのか?薬による体調不良はないか?

確認し、主治医への相談を行いましょう。

 

 

 

介護を提供する私たちの責任も重大です。

何の薬を、何故、いつ飲んでいるのか?

 

 

ケアマネは勿論ですが、介護に携わる皆様も責任重大です。

薬の確認、是非お願い致します。

サイト内検索

お問い合わせ先

nawata takao メールでのご連絡を希望。
ご意見やご感想お待ちしております。