研修で講師の先生が参考文献にあげられていたので読みました。
普段、私の事務所ではパワハラの相談はよく受けるのですが
私が男性ということもありセクハラに関する相談はほとんどありません。
本の中では、セクハラで加害者となった男性と相談員とのやり取りが多く綴られていますが
とても認められない主張ばかりです。
それでも筆者によれば加害者は悪いとは思っておらず本気でその主張が正しいと信じているようです。
その理由としては、女性に対する優越的視線があると述べています。
その典型としては、「女性は能力が低い」「俺の言うことをやっていればよい」「女性は結婚相手を探しに会社に来ている」等があげられます。
さらに会社内でも上司と部下の関係にあるためこの点でも優越的立場にあります。
つまり二重の優越的視点で女性を見ていることになります。
そうすると「多少強引なことをしても許される」「この程度のことでセクハラとは心外だ」と考えるようになります。
例えば「女性が何も言わなかったから同意したのと同じだ」と加害者が主張することはよくあります。
しかし、女性は立場上、はっきり拒否できません。
また恐怖で何も言えなくなった可能性もあります。
加害者の「何も言わなかったから同意」との主張は、優越的意識を背景にした都合の良い解釈の一つと言えるでしょう。
パワハラの場合は、優越的立場のみを背景としますからセクハラはより悪質で根が深いと言えるかもしれません。
著書は、10年以上前に書かれたものなのでセクハラという言葉が浸透した現在では
こういった誤った意識をもつ上司は以前より少なくなったのかもしれませんが実際はどうなのでしょうか?
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2018年02月15日 19:17