「うそ―――――っ!!!マジで、玲子と恭子が…!!!」
智香子。和人の出した料理を食べながら…。
「あっ、これ…いける。」
「もんちゃん、大将、ごちそうさん。」
玄関の方に向かうサラリーマン風の男性3人。
「あ、ありがとうございました~。」
厨房から出る夏輝。
「女将さん、いつ見ても、綺麗だね~。確か…、芸能人の…誰かに…似てるとか…。おい…、誰だっけ…???」
そう言って、傍の男性に話し掛けるが…。
「いや…、私は…ははは…。聞いてないですけど…。」
「そうか~~。まずは…ご馳走さん。またよろしく。」
和人、智香子。
「ありがとうございました~。」
「うそっ、私も…誰かに似てんの…???」
智香子。
「い…、いや…、全く…見当も付かん。」
和人。
「だよね~~。和も、もんちゃんも…芸能人…弱いから…。…ん…???何…玲子…じっと見…???」
マジマジと智香子の顔を見る玲子。
そして、瞳だけ右左に…。
「何何何々―――――っ!!!」
智香子。
いきなり目を真ん丸にして玲子、
「あ――――――っ!!!」
すかさず自分のスマホでサササッと。
そして、そのまま画面を智香子の目の前に、
「ほぃ。」
「えっ!!!これ…私…???うそ――――――っ!!!……。いた…。」
「何々、どれどれ、智香。玲子。」
和人。
「ふん、これ。」
玲子。
「えっ…???なんで智香がここに…???」
「や~~っと、気付いたわ~うん。確かに…そうだ。」
玲子。
「…でも、誰だっけ、この人…???何かのCМに…、出てたような…。」
智香子。
「き・む・ら・ふ・み・の。」
「き・む・ら・ふ・み・の…???…だめだ、顔は…、確かに覚えているような…。けど…、名前までは…。ん~~。」
「しっかし…、似ている人って、いるもんだな~へぇ~~。」
と、感心したように和人。
「それにしても、良く分かったね~玲子~~。」
智香子。
「ま~ね、結構、恭子と一緒に、ドラマは観てるから…。」
「ふ~~ん。そっか、そっか…。」
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庄司紗千 北風~君に届きますように~
※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。