「素敵な名前の人ね~うん。」
恭子。
「…だろ…。」
恭子の前でニコニコと笑顔で浩二。
あったかいカフェオレの入ったカップを口に近づけて、
そして左手で浩二のスマホの芽衣の画像を見ながら恭子、
「ふ~ん、片桐芽衣さん…か…。」
「うん。…でも、倉科恭子って…、名前も…良い名前だと、思うけど…。」
いきなり恭子、
「ん…、んんんん…。ゴホッ。…ん…。もう~こうじ~。」
カップを戻して、自分の唇に右手を当てる恭子、
「いきなり何~~。」
「…いや…、だって…。」
「お待たせしました~。」
ニッコリとウェイトレスがメニューをテーブルに、
「こちらが…スパゲッティ・カルボナーラ」
浩二が恭子の方に両手を差し伸べて。
その前にウェイトレスが笑顔で必然的に恭子の前にメニューを置く。
そして、
「こちらがチキンカレーピラフになります。」
そう言いながら、浩二の前にメニューを置く。
ニッコリと一礼をして、
「どうぞ、ごゆっくり。」
そのままゆっくりと奥の方へ歩いて行く。
その姿を見つめる浩二。
「…ん…???どしたのコウちゃん…???」
恭子。
目を恭子の左側の方へまっすぐと…。
そして浩二、
「ぷっ!!!」
「何、どしたのよ、コウちゃん…???」
「ん~~???恭子、後ろ、見るなよ。」
「はっ…???」
「今、さっきのウェイトレス、奥の方で他のウェイトレスに両手を挙げて叩いて笑ってる。」
「はっ…???」
「だから~~、やっぱり…知ってんだよ。」
「何を…???」
「恭子がぁ~有村架純に似てるって事~。」
「うそうそうそ。まさか…、こんなとこでも…???…って…事は、じゃ…コウ…。はは…、高良…健吾…。」
「まっ、いっか…。さて…食おう。」
「おい。テンション低…。」
「うんうん、美味しい~これ。」
恭子。
「どぅよ、恭子たちがバイトしているファミレスのより…???」
浩二。
「…ん…???まぁ…ね~。」
と…、何かしら…含みのあるような受け答えの恭子。
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庄司紗千 きっと大丈夫
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