「いきなり何~~。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

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好きになれない。  vol.098.

ドキドキ 「素敵な名前の人ね~うん。」
恭子。

「…だろ…。」
恭子の前でニコニコと笑顔で浩二。

あったかいカフェオレの入ったカップを口に近づけて、
そして左手で浩二のスマホの芽衣の画像を見ながら恭子、
「ふ~ん、片桐芽衣さん…か…。」

「うん。…でも、倉科恭子って…、名前も…良い名前だと、思うけど…。」

いきなり恭子、
「ん…、んんんん…。ゴホッ。…ん…。もう~こうじ~。」

カップを戻して、自分の唇に右手を当てる恭子、
「いきなり何~~。」
「…いや…、だって…。」

「お待たせしました~。」
ニッコリとウェイトレスがメニューをテーブルに、
「こちらが…スパゲッティ・カルボナーラ」

浩二が恭子の方に両手を差し伸べて。
その前にウェイトレスが笑顔で必然的に恭子の前にメニューを置く。

そして、
「こちらがチキンカレーピラフになります。」
そう言いながら、浩二の前にメニューを置く。
ニッコリと一礼をして、
「どうぞ、ごゆっくり。」

そのままゆっくりと奥の方へ歩いて行く。
その姿を見つめる浩二。

「…ん…???どしたのコウちゃん…???」
恭子。

目を恭子の左側の方へまっすぐと…。
そして浩二、
「ぷっ!!!」

「何、どしたのよ、コウちゃん…???」
「ん~~???恭子、後ろ、見るなよ。」

「はっ…???」
「今、さっきのウェイトレス、奥の方で他のウェイトレスに両手を挙げて叩いて笑ってる。」

「はっ…???」
「だから~~、やっぱり…知ってんだよ。」

「何を…???」
「恭子がぁ~有村架純に似てるって事~。」

「うそうそうそ。まさか…、こんなとこでも…???…って…事は、じゃ…コウ…。はは…、高良…健吾…。」
「まっ、いっか…。さて…食おう。」

「おい。テンション低…。」



「うんうん、美味しい~これ。」
恭子。

「どぅよ、恭子たちがバイトしているファミレスのより…???」
浩二。

「…ん…???まぁ…ね~。」
と…、何かしら…含みのあるような受け答えの恭子。






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