捷子、
「マコ、チズ。」
麻衣子と知寿子、また顔を見合わせて、
「……、うん。」
奏、
「ん~~~……。」
平常心…では…あるが…。
そして悠馬に事の経緯を話したものの、頭の中では、やはり気になる侑佳の事。
全く見当も付かない浩一。
その傍では典も咲も大忙し。
しかも、典の場合は、この前に喧嘩した雅人とは、別人になったように、
名コンビになっている。そしてこちらもどうやら新しい展開を見せているような…。
咲と重也である。何かしら、仕事も恋愛も芽が出てきた…らしい…。
能登は石川県、金沢の兼六園を観光した後に、気多大社にお参りをして、
旅館でその夜を過ごした侑佳は、そのまま列車で移動して、
次にはバスで海岸線を移動。
その後には今度は富山県の高瀬神社を訪れた。
そして日本海沿岸近くの旅は最後に、新潟の白山神社。
侑佳、
「生まれて…、初めてだなぁ。こんな風に、旅したの…。」
そして境内を歩きながら、
「神社かぁ~~。今まで…神社なんて…、初詣か、受験の祈祷くらい…。」
そしてペロリと舌を出して、
「神様…、ごめんなさい。こんな…都合の良い女で…。」
そして神社の正面で丁寧一礼をして、
「ありがとうございました。」
そして鳥居を抜けて、待機していたタクシーに乗り込み、
「すみません、お待たせしました。……旅館…お願いします。」
運転手、
「お客さん、こっちの人じゃ…、ないねぇ~~。」
侑佳、
「えぇ~。神戸です。…えっ!!!運転手さん、分かるんですか~。私…こっちの人じゃないって…???」
「はは…、この仕事…、長いかんね~。まぁ…、分かるもんよ。かか…。んめぇ~もん。たくさん、食べてきな。日本海料理…、んめぇぞぉ~。そして…、米…だぁ~なぁ~。かかかか。」
「はい。ありがとうございます。私も…、それ…、楽しみなんです~。」
「かかか…。うんうん。」
「えっ!!!侑佳が…旅…???」
リビングで直道。
「あぁ。私が許した。…旅とは言っても、一週間もない旅だ。このままだと侑佳さん…、可哀想だ。」
ソファに座りながら惠。
「あなたは何を考えてるの、直道~~。」
キッチンでお茶の準備をしながら志摩子。
「いつまでこの状態…、続けるつもりだ。」
惠。
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庄司紗千 つつじヶ丘の坂道で…。
※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。