気が付けばタイに来て8年目に突入していた。


振り返れば短く感じる。


ソレだけ歳を取ったという事か。


歳を取れば取るほど単位時間当たりの感覚が短くなるらしい。


自分が生きて来た時間が分母、単位時間が分子となれば解り易いと思う。


分母だけがどんどん大きくなって行く・・・


我らがタイ工場でMTと小職の赴任者2名+長期出張者1名であった一昔前。


MTが帰任し代わりの者が来たが体調を崩し退職して行った・・・


結局は長期出張者+小職となった・・・


それも気が付けば小職1人と、長期出張者も無くなってしまった・・・


ソレだけ利益が上げられていなければ当然か・・・


こう言った面からも海外赴任中の仕事の難しさを感じずには居られなかった。


日本では下から2番目の兵隊である小職。


所謂ただの営業である。


ソレが海外工場では拠点長である・・・


しかも営業出が工場までも見る始末。


ある意味、自分で造って自分で売る。


コレはコレで楽しいのだが・・・


挙句は営業として、自分が売った商品の利益までが丸見えである。


この素手で会社の中を丸掴みする様な感覚は個人的に大好きである。


止められない・・・


ある程度長く任地に居る事で初めて知るメリットも有った。


周りのタイ人からは「Gさんは帰らない」そう思われ始めている。


丁度丸5年が過ぎた頃であろうか。


Gが帰任するのではと噂が流れた。


ただ単に憶測でしか無かったのだが。


当時のローカルスタッフのマネージャークラスが一団となって小職の所に表れ、帰任に関する本当の所を確認をしに来た。


ローカルスタッフからすれば事実上のトップ交代は大変である。


場合に寄っては人事の刷新までもが行われる。


そして何よりも新しい赴任者が事実上の会社トップを務めるという事は、人事評価にも変化が出て来るという事である。


それこそ次の方次第でGが良しとしていた事が真逆になる可能性すらある。


組織に新陳代謝は必要であるが、ソレが任期5年程度でコロコロと変わられてはスタッフも良い迷惑なのである。


評価方法次第で仕事に一貫性が無くなってしまう。


日本でも同様であろう。


一定方向に仕事を理解して頂けるメリットは大きいと思う。


海外だからでは無く、此方から見れば日本が海外なのである。


働くと言う意味合いは何処でも一緒なのである。


「何故働くか?」その想いさえあれば場所などは関係無く思えて来る。


そして我らがタイ工場で働いて頂いているローカルスタッフにも「何故働くのか?」を自分なりに理解して頂けたら勝だと思っている。


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