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男なら誰しも自宅に自分だけのガレージが欲しいと思うものです(違うかも?)

 

 


世界中のワイン農家を見ると、
とても広大な敷地でブドウを育てる生産者もあれば
大規模な設備を整えて周辺の農家から
大量のブドウを購入して生産する場所もあり、様々な業態があります。

 


そんな様々な業態の中には
小さな規模・家族経営で細々と作り続けるワイナリーもあります。

そんなガレージの様な中で作っているワインを誰が呼んだか
「ガレージ・ワイン」
と表現される様になりました。

 

 

 

 



●ガレージワインの代表的銘柄といえば?

 

例えば。Château Lepin(シャトールパン)なんかは、その代表例でしょう。

 

フランス・ボルドー右岸のポムロール。
2haに満たない畑から収穫されるブドウで年間生産量は7000本前後。
それでもポムロール地区では最も高地で水はけの良い土壌というテロワールを活かし、ミシェル・ローラン氏がコンサルタントとして参加した小さなワイナリーは世界のワインラヴァー垂涎のワインを作り出す存在になりました。


元々は作り手ではなくネゴシアンにブドウを販売していたと言われ、
規模が小さいので、現在も収穫はもちろん手摘み。
また最初にブドウ造りに携わった人物はワインはおろかブドウも作った事が無く
ただ几帳面な人柄だった(事が、後々に活きてくる)。
そんな小さな規模が奏功して高品質なブドウを作る様になり、
それが高品質なワインになる。

大規模なワイナリーよりは小規模なワイナリーの方が
品質の多いワインが多い(*勿論、全部じゃありませんが)事につながります。
 

 

 

 

●実は日本は大半がガレージ・ワイナリー?

 

日本のワイナリーを見ると、大半が小規模なワイナリーです。

国内全体のワイナリーの8割は年間生産本数が10万本以下です。

逆に、大規模生産者とは・・・と考えると、なかなか思い浮かばないのも現状ですが・・・。

 

ちなみに国内産ブドウのみで作る最大手は、北海道ワイン(株)で、年間約200万本。

それ以上の生産をしている所は、基本的に海外から輸入したブドウやブドウ果汁を用いて作られたワインです。

 

最近、増えに増えている北海道のワイナリーの数々も

やはり、小規模生産者が多いのが現状。

生産量は少ないけど、高品質なワインを作り出すという部分が

日本のワインが世界から評価される一因の1つでもある様です。

 

 

 

 

●日本からシャトー・ルパンは生まれるか?

 

日本のワイナリーは小規模なワイナリーが数多く存在している事は知って頂けたと思います。


だからこそ、日本のワインにはシンデレラワインになる可能性を秘めたワインが
ゴロゴロと転がっているのです。そんな日本のワインが世界で更に評価される日に思いを馳せて今宵も国産ワインで喉を潤すのが筆者の楽しみの1つでもあり、講義やセミナー等でも「日本のワイン、侮るなかれ」と必ず話しています。

 

以前、自分が福島県二本松市でセミナーをさせて頂いた時にも
「松の木が生えていたから「ルパン」です。
ふーじこちゃーん、の泥棒さんから取った名前じゃありません。
だから二本松のワインって言ったら世界でも注目されるかも?」

というネタを話しました(笑)

 

思いのほか好評だったのですが^^;;

半分冗談ですが、半分は本気です。

 

日本の様な国土の狭い島国で世界トップレベルの農業技術を有している国は他に類を見ません。時間はかかるかもしれませんが、いつの日か必ず世界のワイン愛好家を唸らせるワインが日本から生まれる事は断言できます。


価格競争をすると、チリ産のワインの足元にも及びませんし、酒税法改正でワインの税金が上がるかもしれない、という障害が多い状況でも

日本のワインにしか無い魅力という物を、これからも注視していきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

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