スパイサー米報道官辞任により、トランプ政権の不安定が一層増しており、これに伴ってドル売り円買いの流れが加速しています。

先週金曜日に一時1ドル110円台に突入したドル円も、週末終値は111円を回復していましたが、本日再び110.6円付近まで円高が進んでいます。


今週から国内の決算発表が本格化しますが、為替が1ドル110円台で推移する場合には、既に株価に織り込まれているとも解釈できるため、割安感のない日本株への積極買いは入りにくくなってしまいます。

日経平均株価は大きく値を下げ、前場は19,900円台の攻防となりましたが、後場に入りドル円が111円台に回復した事に加え、例のごとく日銀の買い支えも入り、下げ幅を縮小して取引を終えています。

日経平均株価終値
19,975.67円(-124.08円)

ドル円
111.09円(0.8円高)

出来高
15.61億株

売買代金
1.916兆円

空売り比率
37.9%

ドル円に追随して株価は大きく下げていますが、引き続き本格的な売りとは言い難い、極めて消極的な相場となっています。

全体相場は日銀の買い支えによる(悪)影響で、煮え切らない相場が続いていますので、有望な個別銘柄にターゲットを絞って、チャンス到来を待つのが賢明と言えます。

先週ストップ高となったStock2銘柄

<2930>北の達人コーポレーション

全体相場が大きく下げる中、5日連続で「★★」銘柄として抽出され、本日も+13%を超える上昇を見せています。

昨日、寺子屋配信の【銘柄探検】で紹介した3000番台前半の東証1部Stock2銘柄も、本日逆行高となり、+5%近い上昇を見せています。

Image3


24日大引け時点のの日経平均株価適正水準を見ておきます。
◆◆◆◆◆
日経平均下落注意水準:20,748円
日経平均株価適正水準上限:20,307円
24日日経平均大引け株価:19,975.67円↓
日経平均株価適正水準中央:19,243円
日経平均下適正水準下限:18,540円
◆◆◆◆◆
※日経平均株価適正水準については、文末をご参照ください。

ドル円の目途は、昨日の寺子屋でお伝えした通り、テクニカル的な面だけで見て、最悪109円割れまで。


「人柄が信用できない」とされる安倍政権に対しての支持率は、毎日新聞の世論調査で26%にまで下落。

日米の政治的不安定さが相場の重荷となっています。


シカゴ投機筋の円ポジションは、アベノミクス開始以降の最高水準に迫る売り長となっており、円安へのハードルは決して低いとは言えません。

今週は水曜日に米FOMC、金曜日に国内6月消費者物価指数と米4-6月期GDPが発表されます。

FOMCを通過するまでは、売り買いともに手控えが続くのはいつものこと。


その後、波乱とならないかやや心配な流れとなっています。


それでは、皆さんがご自身の手でチャンスをものにし、厳しい現代の株式市場で勝ち抜かれることを願っております。

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■日経平均株価適正水準および上限値・下限値について■
当ブログの提示する「日経平均株価適正水準」は、実態と乖離した論理的な値ではなく、実践に即した適正値を算出するため、過去の膨大なデータをもとに株価の 骨格とも言える「企業業績」と「金融政策」の面から導き出された値に、直近3年間の市場特性による誤差調整を加えて算出しています。
直近3年間の全データで、日経平均株価が当ブログの提示する適正水準から乖離する平均乖離率は、7月24日大引け時点で0.28%(約56円以内)に収まります。日経平均株価は、定性的には適正水準中央値に向けて回帰していくこととなります。日経平均株価適正水準の上限値・下限値とも、同様に過去のデータベースを基に導き出され、直近3年間の市場特性による誤差調整を行っています。計算結果として得られる上限値、下限値に対する過去の日経平均株価の分布割合を確認してみたところ、概ね全データベースの70%の割合で日経平均株価が移動する範囲、との結果が得られていま分かりやすく言えば、日経平均株価は、通常の上下動の範囲においては、適正水準の上限値と下限値の間を移動すると思ってください
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