昨日発表された7月のFOMC議事要旨では、物価上昇が進まない米経済に対して、大半の理事がFRBの目標である+2%の達成は予想通りにいかないとの認識を共有していたことが分かりました。

一部の理事は、インフレ率が下落するリスクさへあると指摘しています。

実際のところ、FRB理事からは「現状を見る限り、理由は分からないが、我々の想定通りには進まないのではないか。」そんな困惑したニュアンスが伝わってきます。

バランスシート縮小(金融市場からのマネーの回収)については、大半の理事が9月の会合でバランスシート縮小計画を発表することに賛同しているようです。

上記発表を受け、市場の予想する米12月の利上げ確率は低下、ドルが売られ円が買われる流れとなりました。


本日も2兆円割れの日経平均は、小幅続落で取引を終えています。

日経平均株価終値
19,702.63円(-26.65円/-0.14%)

出来高
14.36億株

売買代金
1.806兆円

ドル円
109.81円(0.83円高)

NT倍率
12.20倍

空売り比率
40.9%


日経平均PER
13.92倍

空売り比率
40.9%


値上がり銘柄数/値下がり銘柄数
1098/802

昨日、本日とも株価は下落していますが、値上がり銘柄数は値下がり銘柄数を上回っており、東証1部銘柄も、中小型株を中心に物色が続いていまます。

空売り比率は再び40.9%に上昇しています。

------------------------------
日経平均
-0.14%

TOPIX
-0.07%

東証2部指数
+0.38%

マザーズ
+0.77%

ジャスダック
+0.77%

日経平均、TOPIXは2日続落となっていますが、2部指数、マザーズ、ジャスダックは2日続伸。

ここからも、中小型株中心の相場となっていることが分かります。


17日大引け時点の日経平均株価適正水準を見ておきます。
◆◆◆◆◆
日経平均下落注意水準:20,786円
日経平均株価適正水準上限:20,343円
17日日経平均株価:19,702.63円↓(乖離率+2.26%)
日経平均株価適正水準中央:19,266円
日経平均下適正水準下限:18,571円

◆◆◆◆◆
※日経平均株価適正水準については文末をご参照ください

先ほど発表されたECB議事要旨は、上昇し続けるユーロに対するオーバーシュートの懸念が示されると同時に、金融政策についてはハト派な内容となっており、継続的な物価上昇がみられるまでは引き続き大規模緩和政策を維持する方向であることが伝わってきます。

ユーロは8月に入ってから下落トレンドを描いており、上記発表によりトレンドを後押しする形になっています。

人種差別問題により、身内からも反トランプを掲げる旗が上がり、米政財界のトランプ離れが進んでいます。

鈍感力に長けているのかどうかは分かりませんが、当の本人は、自身の後ろ盾となる諮問機関から、企業トップらが相次いで辞任を表明したことを受け、2つの諮問機関をあっさりと解散してしまいました。

政策遂行に対する疑念はもとより、もはや国をバラバラにしている印象さえあるトランプ大統領。

米政権の混迷は深まるばかりですが、相場は昨年11月に始まったトランプ相場の延長線を突き進んでいます。

21日から始まる米韓合同軍事演習は、予定通り実施される模様。

北朝鮮の反発がエスカレートすることになりそうですので、来週にかけては再びリスクオフとなる可能性が高いと言えます。

できるだけ買いポジションは閉じて、週末を迎えることをお勧めします。


それでは、皆さんがご自身の手でチャンスをものにし、厳しい現代の株式市場で勝ち抜かれることを願っております。

本日もブログが参考になった方は、バナークリックにご協力いただけると幸いです。

にほんブログ村 株ブログへ


当ブログは、株式投資初心者の方を対象に、実践を通して、現代の株式投資において負けない投資手法を身に着けていただくことに主眼を置くとともに、日本の投資教育の確立を目指しています。

当ブログが、皆さんの投資人生の一助となれば幸いです。

投資は自己責任が原則です。私の日記をご参考いただければ幸いですが、取引きはご自身の責任で行ってください。

初心者で銘柄選別が困難な方は、大底を待ってのインデックス連動ETF等の取引きをお勧めします。

■日経平均株価適正水準および上限値・下限値について■
当ブログの提示する「日経平均株価適正水準」は、実態と乖離した論理的な値ではなく、実践に即した適正値を算出するため、過去の膨大なデータをもとに株価の 骨格とも言える「企業業績」と「金融政策」の面から導き出された値に、直近3年間の市場特性による誤差調整を加えて算出しています。
直近3年間の全データで、日経平均株価が当ブログの提示する適正水準から乖離する平均乖離率は、8月17日大引け時点で0.33%(約65円以内)に収まります。日経平均株価は、定性的には適正水準中央値に向けて回帰していくこととなります。日経平均株価適正水準の上限値・下限値とも、同様に過去のデータベースを基に導き出され、直近3年間の市場特性による誤差調整を行っています。計算結果として得られる上限値、下限値に対する過去の日経平均株価の分布割合を確認してみたところ、概ね全データベースの70%の割合で日経平均株価が移動する範囲、との結果が得られていま分かりやすく言えば、日経平均株価は、通常の上下動の範囲においては、適正水準の上限値と下限値の間を移動すると思ってください
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■