アフリカで学んだこと

今から20年以上も前のこと

三ヶ月ほどかけてアフリカを

 ６カ国 旅をしたことがある

この間にホテルを使ったのは２回だけ

あと残りは毎日 テントを張って

キャンプをしてまわった

何気ない旅先での会話である

トラックの荷台などに乗り継いで

数日が過ぎてその村に着いた時

「お前さんが来ることを聞いていたよ」

「よく来たな」

「けっこうな距離だっただろう？」

「そうだね！」

「けっこうあったね」「ここまで」

「電話があったの？」

「エッ？ないよ」

「じゃあ電報かなにか？」

「手紙でも来てた？」

「いいや・・・」

しばらく意味不明のぼくに

相手の人は

頭を指でさすジェスチャー

最初は

「僕の頭がおかしいのか？」

と言われているように思っていた

・・・が

よーく聞いているうちに

「エエーーッ」と

少しは驚いたけど

何故か？ホッとしている

「お前は使えないのか？

「何故できない！」

あたりまえのように聞かれて

喜んでいる自分がいることを知った

それから日本に着いて数年が経ち

そのことも忘れかけた頃に

朝の時間に人の名前が浮かぶことが

よくあるようになった

その日か数日のうちに

その人から連絡が入ることがある

あまりに浮かんで来るので

メモを取ることにした

その日のうちに ほぼ 100％

その相手から連絡が入るのだ

それ以来ずっと使っていて

最近気づいたことがある

自覚がないだけで

そのことを知らないうちにも

みんなそれぞれテレパシーを

送ったり受け取ったり

あたりまえのように使っている

言葉以上により正確に

相手に伝わっているのである