バター好きなのは知っていたけれど、これほどまで愛していたとは・・・このたびのバター不足で、フランス国民が自分たちのバター愛を再認識することに。

 

スーパーマーケットの陳列ケースからバターの姿が消え、買い物客は朝食のタルティーヌには何を塗ればよいのか?と困惑気味。その一方で、値段が急上昇するバターに、パン屋はいかに値上げせずクロワッサンを作るか四苦八苦しているところ。

 

フランス人の一人当たりのバター消費量は世界一。アメリカ人消費量の3倍であるにもかかわらず、肥満度は発展国の中で最低レベルというからパラドックスが語られるところ。

 

フランス人の心配は頂点に達しており、バター製造者には作り方を尋ねる問い合わせが殺到し、YOUTUBEではバターの作り方を披露したビデオの視聴率が急上昇。グーグルで「バターの作り方」の検索数は、9月から10月の間で925%も上昇したとか。

 

中国をはじめとするアジアからの需要により、昨年のバターの卸値は3倍に。これが、値上げに反対するフランスのスーパーマーケットから、バターが姿を消す事態を呼んでいるということ。

 

パン屋の不安は、バターを通常の2倍使用するという、来月のクリスマスと1月の公現祭。薪型のチョコレートケーキであるビュッシュ・ド・ノエルと、アーモンド・クリームのフランジパーヌを入れたガレット・デ・ロワが作れなくなっては一大事。このままでは必要量の80%ほどしか、バターは手に入らない可能性が。今から少しずつ備蓄しているという話。

 

マーガリンを代用するという選択があるものの、それを甘受しない、いやできないフランス人。第二次世界大戦以来、現在に至るまで毎日バターに不自由しない生活をしてきたフランス人は、その存在そのものが幸せであることを再認識しているところ。

 

健康によいとか悪いという以前に、バターというものがフランス人と切っても切り離せない存在になっているようで(;´Д`)

 

 

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