フランスの自殺者数は、2003年から2014年の間に26%減少したものの、2014年は8,885人と1日当たり24人が自ら命を絶っていることが明らかに。

 

 

1日24人とは1時間に1人が自殺していることになり、ヨーロッパ諸国の中ではフィンランド、ベルギーに続き、かなり高い自殺率。

 

15歳から24歳における自殺は、交通事故の次に高い死亡原因とされており、その割合はこの年齢層における総死亡者数の16%に上るほど。

 

また自殺をするのは女性が100,000人に6.8人の割合であるのに対し、男性は100,000人に23.1人と男性の方がはるかに高いという結果。

 

フランスの高い自殺率は長年問題になっているものの、これといった予防対策が取られていないのが現実。50年間も自殺予防に取り組んできているイギリスに比べると、フランスは遅れいているという話。

 

「自殺を国民の公衆衛生問題として取り上げることは、フランスではタブー視されている」という専門家いわく、「カトリックの影響を受けてきたフランスでは、自殺は恥ずべき行為とされ、革命前までその屍は切断され町中を引きずり回されたのち、町はずれに埋められた」と説明。

 

自殺という行為を健康問題ととらえず、モラルの視点から考えられてきたことが、予防対策の着手を遅らせてきた要因と言えるところ。

 

しかしフランスは一般的に、予防対策という手段を取らないことで名高い国。ガンでも肥満でもそうであるように、罹患して問題に直面している人だけを看護し対処していく次第。

 

また自殺の動機とされる、失業や貧困により、「すべてを失うのではないか?」という不安が、社会中に蔓延しているフランス。これは失敗を罰する、学校教育に原因があるとも。人間は失敗から学ぶということを、学校生活で体得していないからという指摘。

 

 

一度道から外れた人は「脱落者」の烙印を押されて、そのまま復帰できず自ら命を絶つ・・・では、困るんですよね。国民を不安に陥れないような学校制度、保険制度、労働政策、金融政策の見直しをお願いします(;´Д`)

 

 

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