フランスはアメリカに次いで、ピザの消費量が多い国。美食の国において、国民はなぜこんなにもピザに惹かれるのだろうか?
ピザ移動販売車
2015年にフランス人が消費したピザの量は8億1,900万個。年間1秒に26個が消費されている計算。2014年の消費量は8億900万個だったというから約1,000万個も増加。
フランス人1人当たりが年間消費するピザは10㎏で、アメリカ人の13㎏に次いで2位を記録。ちなみにピザ発祥のイタリア人消費量は、5㎏で第10位。
フランス人の96%ほどが「ピザ好きである」と告白。人気のトッピングは、トマトソースにハム、チーズ、マッシュルームを載せたシンプルなReine。次いでトマトソースにバジル、モッツアレラのマルゲリータ。84%が家でピザを注文しているという実情。
フランスには13,000軒のピザレストランが、5,000軒の移動販売車が存在。これに加え、注文して3分でアツアツのピザが出てくる、自動販売機なるものもあるというから、フランス人のピザ需要に応えるべく用意万端。
それでは、フランス人がピザ好きな理由を列挙してみることに:-
1、食べて自分を慰める
フランス人の10人に8人が、「落ち込んだ時に、自分を元気づけるために食べる」という中、1番人気はピザ。34%が選択。ちなみに2位は28%がハンバーガー&チップス、そして3位は25%がパスタをチョイス。
2、伝統料理とのコントラスト
食事に時間をかける国において、オーブンに入れて焼き立てをさっと食べる手軽なピザは、たまに食べるとなかなかおいしく感じるもの。パン生地に好きな素材を載せて焼くという、宴会好きのフランスの食卓に、ピッタリはまる要素があるところも見逃せず。
3、安価である
フランスで売られるピザの平均価格は、1枚6ユーロ15(約805円)。これでお腹いっぱいになるのだから、かなりお得な食事ということに。
4、フランスで成功したイタリア食
ピザはフランスで一般化に成功したイタリア料理の代表作。イタリア人の貿易と移住の発展に伴い、イタリア料理はフランスに浸透。中でもピザは、昔からフランス人に大人気。各都市に、ピザレストランが開店するに至った次第。
5、素材にチーズが使用
ピザが中毒化する理由は、脂肪分の多いプロセスフードであるチーズ。原料の牛乳に含まれる、たんぱく質のカゼインも中毒化を助長。カゼインは消化の際にカソモルフィンと呼ばれる鎮静作用を発し、それが中毒行為を引き起こすドーパミン反応を刺激するという仕組み。
ただでさえ、フランスは1人当たりのチーズ消費量が最も多い国。2015年には、1人当たり26.8㎏を消費。フランス人とピザは、起こるべくして出会ったという運命のようなもの。
ピザは確かに、おいしくて便利(*´▽`*)旅行中、特に日曜日の夜、ピザの移動販売車のおかげで、晩食を食いはぐれることなく助けられたことが、何度あったことか(;´Д`)
ランキングに参加中。よろしくお願いします!