3月に初めて熊本へ行った。
夫が向こうで人に会うので、
ついでにわたしも(自費で)行き
用事が終わったら合流して観光しようという計画だ。

夫の用は熊本市から離れた八代市なので
レンタカーを借り、
熊本ラーメンの有名店へ。
巨大な龍がすごいインパクト。

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中は幸せそうに
どんぶりを抱える人でいっぱいだ。

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熊本ラーメンは豚骨ベースで、
見た目はかなりガッツリ系の感じだが、
全然臭みがなくてとても食べやすい。
麺は博多ラーメンなどより太め。


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夫が会食に行った、
八代市のふぐ料理店が
素晴らしくおいしかったそうで
翌日わたしを連れて再訪し、
二人でふぐ尽くしをいただいた。
夫は二日連続ふぐでもOKだそうだ。

ふぐ刺し。
実はわたしはふぐ刺しを初めて食べた。
味は淡白で上品で、臭みは一切なく
コリコリとした弾力がある。
夫によるとここのお店のふぐ刺しは
ずいぶんと身が厚いそうだ。


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ふぐの天ぷら、ふぐ鍋、小鉢ものなど
たくさんいただき満腹。
これも初めてだったが、
ひれ酒をいただいた。

干して炙ってあるふぐのひれは
思っていたよりもずっと大きくて厚く、
かなり熱い熱燗を注いで、
蓋をしてひれの旨味を溶かし出す。

少し塩が入れてあり、
蓋をする前にお酒に火をつけて
軽くアルコールを飛ばして
マイルドにしてあるそうだ。

ひれの旨味でお酒の味が深まって、
なんとも贅沢な気分になれる。


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翌日は熊本城に行ってみた。
このような状況で、
城内は未だ立ち入り禁止だった。
地震の爪痕が生々しい。


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右で足場に覆われているのが天守閣。
天守閣を最優先に
工事が続いているそうだ。
熊本城は、熊本市の街なかにあって
人々のふるさとの象徴だったから、
立派な天守閣を再建することだろう。

ひとの作ったものは、いつかは壊れる。
けれどもくじけずにまた作る。
そうやって人々が災害に負けずに
また作っていくところを
見られたというのも
ある意味貴重な体験だったかもしれない。

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お城の隣の公園に、ひときわ大きな木があった。
横の方に座っている人がとても小さい。


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トトロがいそうな巨木だ。
太い根を張っている。
城が崩れるほどの地震でも、
この木は倒れなかったのだ。
もの言わぬ巨木の幹に触れると
たくましいいのちのちからが
伝わってくるようだった。

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最終日は、阿蘇山の火口近辺が
入山規制中と聞いたので
天草の方へドライブした。

海は穏やかで、
波の荒い高知のような青ではなく
いかにも平和そうに緑がかっている。

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途中の三角港に
「海のピラミッド」という、
巻き貝のような形の建物があって、
中に入って見上げると、
てっぺんまで続くらせん階段が
アンモナイトの化石のようだった。

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帰りの飛行機から見た阿蘇山。
少し煙の出ている火口のまわりが
きれいな円形のカルデラだった。

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熊本城と阿蘇山という、
二大観光資源が
人を呼べない状態になっていて、
厳しい時期が続いているのだろうと思う。

けれども食べ物はとてもおいしいし
なんとも言えない魅力があるところだ。
またあのふぐを食べに行けたらな、
と思っている。




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