オレの手に重なった 橘くんの手
カズ「・・・・・ 」
それは『手』だって分かる
橘くんの手が重なってるって分かるのに
オレは冷静だ
橘「・・・カズは今 好きな人いるの?」
カズ「いるよぉ 」
橘「そっか・・・ そーだよなぁ・・・ 幸せか?」
橘くんがグラスの中を凝視しながら聞く
カズ「うんっ 」
橘「そっかぁ・・・・」
10代、20代はね 寂しいから傍に誰かいて欲しいんだ
でもね?30代はもう違う
あの頃のオレはもういないんだよ?
結局ハンバーグは食わないでお持ち帰り出来るように包んでもらった
帰り道 橘くんが懐かしそうに空を見て話す
橘「あの頃のカズは おおちゃんの追っかけだったよなぁ~」
カズ「うん 全然相手にされてなかったけどね 」
橘「みんなまだ子供だったからなぁ~」
カズ「あの頃のオレはもういなんだよ ?」
橘「・・・・・カズ」
カズ「今はね?オレ 大野さんに追っかけられtるんだからっ 」
・・・まんざらさ?嘘でもないよね?
橘「えっ?」
カズ「そーゆーことだからっ 」
橘「・・・そっかぁ」
分かれ道で橘くんが オレに向き合って微笑んだ
橘「大好きだよカズ」
カズ「・・・・・うん 」
橘「あの頃も 今日逢ってみてやっぱりオレはカズが好きだ」
カズ「・・・・・・うん 」
橘「でもオレは来週結婚する」
カズ「・・・・・ふぇ ?」
橘「上司の娘と結婚して出世する」
寂しいそうな目の色をした橘くんは人生の岐路に立っていた
橘「おおちゃんによろしくな?」
カズ「うん・・・ 橘くん・・・ 」
橘「まださ・・・ 相手の事よく分かってないけど ちゃんと好きになるよ?
大事にする 幸せにする」
橘くんの目に迷いがなくて
もう決めたことなんだね?
カズ「ガンバレよぉ ?」
橘「あぁ カズもなっ」
握手して別れた
━─━─━─━─━─
カズ「たでーまっ 」
智「お帰りぃ(´・∀・`)」
オレが誰と逢っていたかも知らない大野さんは
いつものふんわりした笑顔で迎えてくれた
フロ上がりのようで前髪が降りていて
何だか子供みたいに見える
カズ「これっ 美味しいハンバーグだってぇ 」
紙袋を大野さんに押し付けた
智「おっ イイ匂いすんなぁ~」
紙袋から取り出そうとする大野さんの手をガシッと掴んだ
カズ「まだ食べちゃダメ 」
智「ふぇ?なんで?」
大野さんの手を引いて 床にペタリと座る
つられて大野さんも床に座った
カズ「ねぇ大野さん オレのこと好き ?」
智「ふぁ?うんっ 好きぃ。好き好きだ~~~~い好きぃ(´・∀・`)」
えへへって笑った大野さん
緊張感のカケラもない
ふわふわしていて
シャンプーの匂いがする大野さん////////
カズ「・・・・・・お帰りの・・・ チュウする?」
智「ふぇ?んふふっ どったの?ニノ(´・∀・`)」
カズ「別にぃ?・・・・しないのぉ ?」
プイッて横を向いたオレに 身を乗り出した大野さんがチュッとしてくれた
智「んふふふっ(´・∀・`)」
カズ「・・・・オレも好きぃ //////////」
それからバカップルのように床でイチャイチャちちくり合ったオレたち
橘くんの話をしたら 珍しく目を見開いた大野さん
カズ「大野さんはずっと一緒にいてね ?」
智「おうっ ず~~~っと一緒だぁ~っ んふふふっ(´・∀・`)」
抱きしめてくれた大野さんを抱きしめ返す
背中にまわした手
今夜は・・・
いつもより甘えたいな♡
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月末の事務仕事が終わらず 明日出勤となりました・・・Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン
非常勤なのに人手不足の為 責任者になってしまい
なんだかなぁ~です
1つ大人になったニノちゃんと
大きな懐を持っているサトチくんでした
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