ニノちゃんは賢い子だけど

知らないでしょう?

 

 

 

オレ、ニノちゃんの髪をポンポンするのが実は好きだ

 

 

 

好きって言葉に出して言っちゃうと

ニノちゃんは天邪鬼だから

もう髪を触らせてくれなくなるんじゃないかと思って

言わないけどね

 

 

柔らかくて、髪の甘い香りがしてきて

オレの好きな香り

ニノちゃんの香りで自然に笑顔になっちゃうよ

 

 

 

 

おまけに ニノちゃんがオレより

だいぶ小さいって今更ながら実感できて

 

 

なんでだろうね?

もう子供の頃からずっと一緒にいるのに

ニノちゃんの隣は楽だし、落ち着くのに

 

 

ニノちゃんの髪をポンポンすると

胸の奥をギュって掴まれたようになっちゃうんだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オレの胸にギュって顔を押し付けたままのニノちゃん

どうしたんだろ?何かあったのかな?

 

 

 

これってさ

オレに頼ってくれてるって・・・

こと?

 

 

 

いつも いつでも全然平気。余裕です。 

って感じの すまし顔のニノちゃんが

今 オレの胸の中で

弱いトコ見せてくれてるの?

 

 

 

ポンポンしていた手を、両手を背中に回してみると

小さくて華奢なニノちゃんを すっぽり包み込むことが出来た

 

 

 

 

雅「ニノちゃんには オレがいるから」

 

 

 

カズ「・・・んっ」

 

 

 

ニノちゃんの小さい返事

力んで震えてた肩から 少し力が抜けたのが分かった

 

 

 

 

雅「これからも いっつも隣にオレがいるから」

 

 

 

 

カズ「んっ」

 

 

 

オデコをオレの胸にくっ付けたままの ニノちゃん

 

 

 

 

雅「ニノちゃん そろそろ顔見せて?」

 

 

 

 

カズ「・・・見飽きた顔でしょ?」

 

 

 

 

雅「見飽きるとかないよ。ニノちゃんのかわいい顔見せてよ?」

 

 

 

 

カズ「・・・イヤ」

 

 

 

 

雅「なんで?」

 

 

 

 

カズ「だって・・・ 今顔を上げたら・・・」

 

 

 

 

雅「上げたら?」

 

 

 

 

カズ「・・・ちゅーすんじゃねぇの?/////////」

 

 

 

 

あっ ニノちゃんの耳が赤くなった

 

 

 

 

雅「ちゅー?ちゅーする?」

 

 

 

 

カズ「なっ!?軽くねっ?オレはイヤだかんなっ!軽はずみでちゅーしねーかんなっ困る

 

 

 

 

ニノちゃんの潤んだ目が キッとオレを睨んで見上げた

 

 

 

 

雅「ふふふっ」

 

 

 

 

カズ「なに笑ってんだよぉっ怒る?」

 

 

 

 

雅「やっとニノちゃんの顔見れた」

 

 

 

 

カズ「ばっ!もうっ!だから見飽きた顔でしょぉ暑い?」

 

 

 

 

雅「だから見飽きないって」

 

 

 

 

不服あり気にオレを見上げてるニノちゃんが

今夜はやけに いつもより増し増しでかわいくて

もう1回 ギュっと抱きしめて 胸に閉じ込めた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*

 

 

 

久々に更新したのに

話がほぼ進みませんでした(・・;)

 

 

 

 

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