現代短歌の時間です。第2部は歌人の紹介。
前からずっと気になっていた方の登場で~す。
今回は 東(ひがし)直子。
写真はアンドレ・ケルテスとブレッソンの作品をお借りしました。
おねがいねって渡されているこの鍵をわたしは失くしてしまう気がする
東 直子
アンドレ・ケルテス『まなざしの美学』 東京富士美術館 [ペンと鏡 パリ 1927年]
そうですかきれいでしたかわたくしは小鳥を売ってくらしています
東 直子
アンドレ・ケルテス『まなざしの美学』 東京富士美術館 [アヒルと女の子 エステルゴム ハンガリー 1918年]
「そら豆って」いいかけたままそのまんまさよならしたのさよならしたの
東 直子
アンドレ・ケルテス『まなざしの美学』 東京富士美術館 [消える人影 ニューヨーク 1955年]
はなこさんがみかんを三つ買いましたおつりはぜんぶ砂に埋めます
東 直子
アンリ・カルティエ=ブレッソン自選コレクション 大阪芸術大学 [メキシコ 1963年]
いかがでしたか?
私は東直子のこの不思議な世界感が面白くって好きです。
では、本日もお立ち寄りいただきありがとうございました。