本当に面白いと思うのであるが、トランプ大統領がパリ協定を離脱すると決めて以来、世界中が常軌を逸したかのごとき様相を呈している。

 

 筆者は環境問題の専門家ではない。だが、データを客観的に見ることは知っている。北極の氷が溶けて大変だと騒ぐ人たちは、実際何が大変なのかを一切提示しない。もし、なんらかの弊害が生じるなら、それを提示すればいいが、提示しない。また、北極の氷が溶けているのと相対的に、南極の氷が増えているという話も一切でない。未だに、北極の氷が溶けて海面が上昇すると言っている人もいるが、これだけの情報化社会となって、インターネットが普及してもそういうことをいう人がいなくならないのはやはり人間の知的レベルにはある種の限界があるのことの証拠なのであろう。

 

 コップに氷と水を入れて、その氷が溶けるのを待ってみれば誰でもわかる話である。氷が溶けたといっても水は溢れてこないのである。これは別に物理や化学の知識がなくても、通常の生活から理解できる物理的真理であるが、それすら未だに浸透してないのである。

 

 現に、武田邦彦教授は、温暖化と二酸化炭素の関係が一切ないことをデータに基づいて説明しているが、そういう話は、どうやら「都合が悪い」のか、はたまた「お金にならない」からなのか、マスメディアではほとんど取り上げられない。現代では古代に比べて極端に二酸化炭素が減っている状況なので、むしろこれを増やすことこそ地球環境の安定につながるという客観的な分析は、全くマスコミで取り上げられない。意図的に取り上げられないかのようである。これは別に陰謀論でもなんでもなく、単なる客観的な分析であるが、それでも無視されるわけである。

 

 日本だけではなく、アメリカでもフランスでもドイツでも同じように無視されている。主観的に情報を歪曲したり隠蔽したりするのは、世界共通の傾向である。

 

 「実際に二酸化炭素が増えてることで地球環境にどういう影響があるのか」、「実際に地球は温暖化しているのか」、「温暖化しているとしたらそれがどういう影響を及ぼすのか」

 

 これらの素朴な疑問に対する真摯な答えがマスメディアで普通に見られることは今後ありうるのか。プロパガンダと偏向報道にまみれたマスメディアには期待できないもの、魔女狩り報道ばかりでは、いささか疲れてしまうのは筆者だけではあるまい。

 

 今回もお読みいただき、ありがとうございます。

 

 初めての方は、このブログを通して貫く基本概念である主観と客観との違いについての説明をしている以下の記事をご覧ください。

 

 主観と客観

 客観についての補足

 外国人には思い遣りがガチでないという事実

 優しさ(主観的)と思いやり(客観的)

 二種類の「正しさ」

 日本の常識は世界の非常識、日本の非常識は世界の常識

 


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