時には、旅の日常

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晩秋の大津・坂本/電車で琵琶湖周回-05~旧竹林院 ② 敷もみじの庭園散策

2017-12-17 00:06:56 | 近畿/日本
 旧竹林院の主屋から庭園の風情を楽しんだ後は、順路に従い屋外へ出て、庭園を散策します。

 <<晩秋の大津・坂本/電車で琵琶湖周回-04>

 紅葉の時期は、盛りを少し過ぎた位で、庭園はモミジの落葉で絨毯のように見事な、敷もみじに彩られていました。
 静かな晩秋の朝の落ち着いた風情を感じながら、美しい庭園の景観を、ノンビリと鑑賞しました。

 <旧竹林院>(公式サイト)
 <旧竹林院庭園>


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 順路に従って進むと、主屋から屋外へと出て、庭園をぐるりとひと回り散策することができる、旧竹林院です。
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 見たところ、庭園内のモミジはあらかた葉を落としていて、その根元の地表や庭石の上を朱に染めている、敷もみじとなっているようでした。
 庭園の奥の方は、山に見立てているのでしょうか…主屋に近い側よりも小高くなっていて、庭園を巡る屋外の順路も、その小山の上へと続いています。




 先程見えていた滝の脇を、上り坂となっている順路を進みます。

 モミジの木の根元は、見事なまでに、色付いたモミジの葉の落葉で埋め尽くされていました!
 遠くから見た時の想像以上に、大量の落葉が厚く堆積している印象です。



 小山の頂へと続いている石の上を、歩いて上ります。
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 その石や、茂る木々の根元は苔生していて、しっとりとした潤いのある風情を感じながらの庭園散策を、楽しむことができます。
 敷もみじとなっている落葉は、朱だけでなく黄色いものも混じって、アクセントのある彩りの美しさを、歩きながら鑑賞しました。



 足許の地面に目を凝らせば、落葉の小さな一葉一葉が、手形のような形をしたモミジの葉が、朱や黄の様々な濃淡のバリエーション豊かに色付いて散っている様子が、ハッキリと分かりました。

 晩秋の情感豊かな風情を、ヒシヒシと感じ取ります。



 庭園の地面を埋め尽くす、敷もみじの見事な広がり。

 鏡のような輝きを放っている、庭園を流れる小川の水面が、敷もみじの色彩と、互いに美しさを引き立て合うコントラストが素敵な眺めでした。



 朝が明けるまで、降っていたであろう雨によるものでしょうか…。
 濡れた落葉は、まだ乾ききっていない模様。
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 濡れた落葉の立体感が、素敵な風景となって、順路を進む足を止めます。
 澄んだ流れの中へ落ちた葉も、水の流れに揺らめきながら、その色彩美を披露してくれていました。



 所々、スポットライトのように射し込んだ日光で、明るい光点が地上で眩い輝きを放ちます。
 手前の水際は、モミジの落葉が、小川へと雪崩を打って流れ込んでいるようにも見えますね。
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 限られた数の木々で、鬱蒼とした森の中を歩いているかのような錯覚を憶えた、巧みな造園の技を感じました。



 庭園の地表を覆う苔の上に散ったモミジの落葉で、両者の色彩がきめ細かく混ざり合い、精緻な彩りに染め上げられた、旧竹林院の庭園。
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 屋内から庭園を眺めた主屋の建物が、木々の茂み越しに見えています。
 石の上に散ったモミジの落葉の情感も、実に趣深いですね。




 正に「モミジの絨毯」然とした、旧竹林院庭園の素晴らしい敷もみじ。
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 樹上にある時同様に、落葉となって地表に降り積もった後でも、その重なり様による、多彩な彩りの妙には、歩を止めて唯見入る他の術がありませんでした!



 できるだけ身を屈め、可能な限り地面に近付いて、敷もみじの接写を試みました;
 苔とモミジとが織り成す、晩秋の色彩芸術です!
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 こうしてグッと近寄って、敷もみじを観察してみると、高い目線で眺めた時の印象と比べて、思った以上に黄~橙に染まった落葉の多いことに気が付きました。
 眺める角度やアングル、光の按配等によって、地表を染める色彩が変化するのでしょうか?
 こうした色彩の移ろう美しさが魅力的な、旧竹林院の庭園です。



 敷もみじの美しさを存分に堪能して、主屋前まで順路を戻ってきました。

 鮮やかな紅の、傘や腰掛けがお出迎え。
 お茶でもいただきながら、ノンビリ庭園を眺めていたいですねw

 樹上の紅葉は、この秋最後の輝き…といった態に、感じられました。



 落ち着いた風情を楽しむことのできた、旧竹林院の素敵な庭園。
 晩秋の里坊を包んだ、静けさに満ちた空気の清々しさが、とても素晴らしかったです!
 早い時間帯の訪問が、お勧めですね♪

 日向と日陰、朱と緑…と、様々なコントラストに満ちた、美しい庭園の光景は、主屋の屋内からは額縁に納められた絵画の如く、庭園の散策からは山深い趣を堪能。
 辞去時の名残惜しさも格別であった、魅力的な静けさに満ちた、旧竹林院の庭園散策でした。

 <晩秋の大津・坂本/電車で琵琶湖周回-06>>



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