早くも、禁断のシリーズ化!『脱走野郎2』です。


うちの近所で建築工事が始まる直前の、ダンプカーが往来を行き来していなかった頃のある日、お昼を目前にして、またハチが外に出てしまったことがあった。
私は午後から歯医者に行かねばならなかったので、「くっそー!やられた!」とは思ったけれど、ハチはまだトラウマに支配されている状態なので、そう長くは外にいられないだろうと予想して、ハチが通り道にしそうな塀の切れ端のアコーディオン部分と、家の窓を開けて歯医者に出かけた。


慌てて逃げようとするハチ

二時間後、「さて、ハチは家に戻っているかな?」と思いながら帰宅し、出かける前に開け放しておいた塀の端っこへ方面に見に行ってみた。

すると、予想外にハチは塀の切れ端の前の道路にポツンと座っていた。「あ!ハチ、あんなところでボサッとして!ちゃんと敷地内にいなきゃ!」と一瞬にしてクワッと怒りが湧いたせいか、10メートル先にいたハチに悟られてしまった。
「うわ!ヤバいやつが来た!」というリアクションをして、ハチはそそくさと塀の切れ端から家の中に飛び込んだ。
「おのれ!逃げるとはなんだ!」と余計に腹が立ったけれど、今ここで逃すわけにはいかないのでグッとこらえ、
「ハチ〜、私〜」
と平静を装って声をかけながら、近寄って行った。


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そして、塀の間から覗いてやった。
「あれ?今、うちの奴の声がしたぞ」って顔かな、プププ・・・!
「ハチ!こっちこっち!」


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「あ、なんだよ、お前ー」
やっと気づいたか。


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で、安心して出て来たところを御用。

 




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