先日の続きです。

 

http://ameblo.jp/priceless77/entry-12152701360.html

 

 

 

地上から頭上に送るメッセージ。

 

 

一升瓶も、ばぁばに送ったことがあります。

 

 

 

 

 

ばぁばの入院していたところは、

 

 

学生の一升瓶には遠くて、

 

 

お見舞いの行き帰りが、

 

 

とてもさみしかった。

 

 

 

 

でも。

 

 

今思えば、ばぁばは、それ以上。

 

 

それ以上に。  孤独だったはずだけれど。

 

 

 

 

 

ある日のお見舞いに、

 

 

一升瓶は、白い帽子をかぶっていて。

 

 

いつものさみしい帰りの時。

 

 

外から、5階ほどのばぁばの部屋に向けて、

 

 

白い帽子を振ったの。

 

 

大きく、大きく、振り回して。

 

 

 

 

ばぁばの部屋を出て、

 

 

通路を歩き、

 

 

エレベーターに乗り、

 

 

通路を歩き、

 

 

入口を出てから、

 

 

道路に出る手前までの小道。

 

 

 

時間にしたら、

 

 

7、8分以上はかかる道。

 

 

 

 

それでも。

 

 

ひょっとしたら、

 

 

ばぁばが見ている。

 

 

そう思ったから。

 

 

お別れの余韻に、

 

 

いつまでも浸りたかったから。

 

 

 

 

まだそばにいるよ?

 

 

まだ帰ってないよ?って。

 

 

 

ばぁばに、

 

 

メッセージを送りたかった。

 

 

 

 

 

その夜。

 

 

ばぁばとの電話で、

 

 

 

帽子を振っていたことを明かしたよ。

 

 

 

 

「帽子を振っていたんだよ、見てた?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「見てたよ。」

 

 

 

 

 

一升瓶は、涙が止まらなくて、

 

 

言葉にならなくて、

 

 

すぐ家族に、受話器を渡したんだ。

 

 

 

 

 

だから、

 

 

先日の中学生のメッセージの

 

 

相手に確実に届くか分からない、

 

 

もどかしい気持ちが伝わりました。

 

 

 

 

だから、

 

 

届いたことで、

 

 

人々の心に響いて大きなニュースとなり、

 

 

適切な言葉がないですが、

 

 

良かったと思います。

 

 

 

 

これからも。

 

 

心で感じたことを、

 

 

大きく表現していけますように。

 

 

 

 

それが、

 

 

生きている証だから。

 

 

 

 

 

 

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