「タンジールの狂信徒たち」ドラクロワ
透明水彩、水彩紙(B3)、制作年月不詳
この模写のことはよく覚えています。今見ると大したことないですが、当時はよくここまで模写できたなと喜んでいました。もうこれが限界で、もうこれ以上は描けない、描き込めない、これ以上時間をかけるのは無理、と思ったものです。
何のことはない、今ならこれ以上いくらでも描き込めますが、当時の私としては精一杯、限界まで描いてみたということなのでしょう。でもそれが大事。できるだけ頑張ってみる。やれるところまで努力してみる。
能力ぎりぎりまでやったら必ず先が開けます。もっともっとできるようになります。そういうものなんですよ、これが。
結構七面倒くさい絵なので、ここからさらに描き込むだけの余力は当時の私にはなかったということです。
私が本格的に水彩模写にのめり込むようになった、私にとっては記念すべき大事な一枚です。