アトリエ 籠れ美

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平成27(2015)年5月4日より

ロボットアニメにおける富野、高橋両監督の功績

2017-10-04 06:41:09 | 昔のアニメ、ゲーム、実写
 「機動戦士ガンダム」の監督として高名な富野由悠季と、「装甲騎兵ボトムズ」の監督として高名な高橋良輔。この二人の監督のロボットアニメにおける功績とは何だろうかと考えてみました。

 いろいろな考え方、見方はありますが、その作品を見て、つまり画面から端的に言えることは、富野監督はロボットを空に飛ばし、高橋監督は作中にヘリを飛ばした、ということに尽きるんじゃないかと。

 富野監督の作品では、とにかくロボットが空を飛びます。宇宙空間であろうとなかろうと、たとえそれがミノフスキー粒子のおかげであろうとも、つまりミノフスキークラフトとかなんとか理屈はどうあれ、とにかく飛びます。こんだけ作中でロボットを飛ばした人はいないんじゃなかろうか。

 一方、高橋監督の作品では、とにかく作中にヘリが登場します。代表作の「装甲騎兵ボトムズ」に限らず「太陽の牙ダグラム」でもヘリが出てきます。ヘリが出てきてロボットと戦闘になることがありますが、これは高橋監督が初めてしたことじゃなかろうか。
 監督自身は「私にとってロボットは土木機械と同じ」とか言ってますが、その土木機械扱いのロボットよりもヘリの方によっぽど愛着があるんじゃないか。ヘリが画面を横切って場面が変わるという演出をやってますが、これも監督ならではで、他のアニメでは見かけないんですが。

 というわけでロボットアニメにおける両監督の功績として、富野由悠季は「ロボットを空に飛ばしたこと」で、高橋良輔は「作中にヘリを飛ばしたこと」だと思うんですが、どうでしょうか。


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