「緑の上の置物たち」
不透明水彩、水彩紙(F6)、制作年月不詳
絵画教室では、先生の用意した静物を描くことが大半だと思います。
前にも書いたんですが、先生が用意したこうした静物を描いても真の実力は身につきません。使っている絵具の扱い方に習熟するだけです。
自分の絵を描くには、自分で静物を用意し、それを自分で描かないといけません。
ところがこれがなかなか難しい。何を描いたらいいのかわからない。つまり画題を自分で見つけるのは、実は非常に困難なのです。
美術教室では先生の用意した画題をただ描くだけ。でもそれでいいんです、美術教室は。初心者に手ほどきをするのが目的ですので。
ここで一つ注意しなければならいのは、こうして描き上げた絵は自分の作品とは言えないということです。画題は先生が用意し、かつ先生の手直しの入ったものは、決して自分の作品とは言えません。
ということで、私も自分の絵を描こうと、自分で静物を用意し、それを描いてみました。それがこれ。
用意した静物をテーブルに適切に配せたかどうかはわかりませんが、まあまあうまくやれたんじゃないでしょうか。
この絵が私の最初の静物画かどうかはわかりませんが、最初期であることは間違いありません。
見ていて嫌な感じはしない絵ですので、これはこれでいいかと。下手さが味になっていればいいんですが、それは無理。それこそ高望み、ないものねだりというものです。
付)最初期にしては構図がうまく取れていると思いますが、どうでしょうか。