旧・全日本プロレス系の3団体にも動きがあったようだ。
まず、NOAHでは「話題」のグローバル・タッグリーグ戦の決勝が行われた。
NOAH侵攻以来、“無敵”の強さを誇っていたランス・アーチャー&デイビーボーイ・スミス Jr.(KES)を破り、丸藤正道&矢野通が優勝を飾った。
生粋のNOAHファンは多少、溜飲を下げただろうが、やはり本命はシングルのタイトル。これで喜んでいる場合ではない。
実は「鈴木軍 vs NOAH」という構図以上に、「杉浦貴 vs 潮崎豪」という関係は刺激が強い。
もう5~6年前になるだろうか。まだNOAHが危機を迎える前に杉浦がGHCのベルトを巻いていた頃、次期挑戦者と目されていた潮崎を「緊張感がない」と痛烈に批判したことがあった。
それが原因ではないだろうが、ほどなくして潮崎は秋山らと共にNOAHを退団。その行動に最も激怒したのが杉浦だった。
「今後ヤツらとどこかで試合する事があったら、オレは本当にただじゃおかないから」
そう、2人の因縁は、今のプロレス界では稀有なくらい、「危険」なのだ。椅子をフルスイングして中嶋勝彦の側頭部を負傷させるくらい、“荒ぶる王者” 杉浦貴。
“未完の大器” 潮崎豪が、真の意味で日本のプロレス界の頂点を目指すのであれば、この試練は必ず超えねばならない。
その潮崎と共にNOAHを出て行った秋山が、「まさか」W-1に登場するという、“超サプライズ” があった。
当ブログにお越し下さる方には説明がいらないだろうが、某・インチキオーナーのせいで「武藤派=W-1」と、「秋山派=全日本」とに分裂してから、約3年。
ここで武藤と秋山が交わるとは・・・さすがに驚いた。
政界以上にプロレス界の人間関係は理解不能なくらい、複雑怪奇だというか、いや、政界以上に危機感が強いのだろう。もはや、面子なんて言っていられる状況ではないということだ。
しかし、それでも握手を拒否する秋山。素晴らしい!
盤石と思われた新日本が「タマ不足」と言われ始めた中、旧・全日本系が少しずつ変わりつつある。そこに大日本プロレスやDDT、ドラゴン・ゲートも地道にファン層を拡大しているのだから、厳しい中にも、やはりプロレス界は逞しい。
さて、頭一つ抜け出して新日本を追いかけるのは、やはり「武藤&秋山連合」か?