竜在峠の北東にある竜在辻に立つ道標です。
自然光が偶然スポットライトのように当たった。
[正面]_金毘羅大権現、
(右指差し)、たふのみ(三)ね、
(左指差し)、よしの(能)、
(下部)、冬野、佐…、善…、畑村、勇…、清…
[正面(下部)]_冬野、佐…、善…、畑村、勇…、清…
[右面]_世話人、冬野村、清兵衛…
[右面(下部拡大)]_世話人、冬野村、清兵衛…
[裏面]_文字なし
[左面]_文字なし
頭頂部は特徴的な形状をしています。
竜在辻を西側から。
道標は 「昔の茶屋跡」 と書かれた休憩所の横に立てられています。
竜在辻は吉野、多武峰、鹿路、細峠、各方面への分岐点になっています。道標は以前、辻の西側の道端に立っていたようです。
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多武峰から竜在峠を越えて吉野へ抜ける道は吉野街道や多武峯街道、竜在峠越、冬野越とも呼ばれ、昔は桜井・多武峰方面や吉野方面からの多くの人々が行き交い、竜在峠付近には茶屋や旅籠なども建ち並んでたいへん賑わっていたそうです。
吉野鉄道の開通によりこの道を利用する人はほとんどいなくなりましたが、昭和の始め頃まで竜在峠一帯には十数軒の民家が残っていたと言います。
竜在辻は竜在峠の北東約200mにあります。竜在辻を北へ行けば冬野集落を経て多武峰・畑へ、北東へ下れば鹿路へ。東へ尾根を行けば細峠を経て吉野方面へ。また、西へ進み竜在峠を南へ下れば滝畑を経て千股や志賀から吉野へ通じていました。
竜在辻にある 「昔の茶屋跡」 と書かれた休憩所の横には冬野と畑の人々によって建てられた道標があり、多武峰と吉野方面を案内しています。この道標は以前(2009年頃まで)、辻の西側の道端に立っていたようですがその後転倒してこの場所に移設され、移設後は向きがおかしくなっています。
(以前、竜在峠から移設されたようだ、と書いていましたが私の勘違いでした(-人-))
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・各面の内容
[正面]_金毘羅大権現、
(右指差し)、たふのみ(三)ね、
(左指差し)、よしの(能)、
(下部)、冬野、佐…、善…、畑村、勇…、清…
[右面]_世話人、冬野村、清兵衛…
[左面]_文字なし
[裏面]_文字なし
寸法 : 高90cm×幅30.5cm×厚7.5cm
竜在辻 (竜在峠越・冬野越・多武峯街道)
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<2017/3/16 初投稿>
<2021/9/14 補筆>
<2021/9/15 写真更新・補筆>