医療機関で脱毛すれば永久に毛は生えてこないの?
また、サロンやクリニックでの脱毛効果をより高くする方法までプロの脱毛士が解説します!
ざっくり言うと
永久脱毛は医療クリニックのみ
医療クリニックでの脱毛は「永久脱毛」です。
永久脱毛をするには、毛を再生する組織である「毛根」を破壊する必要がある為、医療行為に該当します。
医療行為を行えるのは病院なので、永久脱毛を受けることが出来るのは「医療機関のみ」です。
ではココからは医療クリニックの主な施術方法2種類の効果と回数を解説していきます。
- 黒いものに反応する光を照射するレーザー脱毛
- 毛包に針を挿入し、1本1本毛を処理するニードル脱毛
「レーザー脱毛」の効果と回数
レーザー脱毛の特徴は「少ない回数で効果」が出せることです。
毛量や肌質など、かなり個人差がありますが大多数の方は少ない回数で効果を実感しています。
永久脱毛完了までおおよその回数をまとめました。
- 脇やビキニラインなど毛が太い部位:5~6回
- 脚や腕など少々細い部位:6~7回
- 背中など毛が細い部位:8~10回
また、完了までには大体これくらいの回数を目安にしていますが、途中毛が薄くなり自己処理が楽になります。
レーザー脱毛を受けられるのは、医療機関のみです。
大々的に広告をだしていなくても、産婦人科などで受けられる場合があるので確認してみましょう。
「ニードル脱毛」の効果と回数
ニードル脱毛の特徴は、「回数はかかるが脱毛効果が高い」事です。
医療機関、エステサロンで受けられますが、施術時間がかかることと、技術者不足が原因で現在医療機関で行っているところは少なくなっています。
エステサロンでの永久脱毛は法律で禁止されている為、同じニードル脱毛でも医療機関で行うほうが効果は高いはずです。
しかし、レーザーやフラッシュ脱毛と違い、1本1本人の手で毛を処理する為、脱毛効果は技術者にかかっていると言っても過言ではありません。
よってエステサロンで行う場合でも、高い脱毛効果を出すことが可能です。
永久脱毛完了までおおよその回数をまとめました。
- 脇やビキニラインなど毛が太い部位:5~6回
- 脚や腕など少々細い部位:10~15回
- 背中など毛が細い部位:20回以上
毛を1本1本処理する為、背中やうなじなど産毛が密集している部位にはあまり向いていません。
また、黒いものに反応する特性をもつレーザーやフラッシュ脱毛には不可能な白髪の処理が出来ることも特徴です。
エステ脱毛との違い
「永久脱毛」か「減毛」かの違いです。
エステサロンの脱毛でよくクリニックと比較されるのは、フラッシュ脱毛とニードル脱毛です。
まず、フラッシュ脱毛ですが、レーザー脱毛と同じ黒いものに反応する光を脱毛したい部位に照射し毛根にダメージを与えます。
レーザー脱毛に比べ、光のレベルが弱い為、脱毛効果は落ちてしまいます。
次にニードル脱毛ですが、使用する針が異なります。
エステサロンでは“電気針”という針と接触する皮膚にも熱が伝わるものを使用しており、医療機関では“絶縁針”という皮膚と接触する部分が絶縁され、熱が伝わらないものを使用します。
ただし、エステで使用する針は出来るだけ皮膚と接触しないように、細いものを使用している為、必ずエステ脱毛が危険ということはありません。
脱毛効果は施術者によるため、エステサロンとクリニックを比べることは出来かねますが、エステサロンで行う場合はあくまで、“減毛”とお考え下さい。
永久脱毛とは?メリット・デメリット
永久脱毛ときくと、脱毛後1本も毛が生えない状態とお思いですが、実はそうではありません。
米国電気脱毛協会によると『最終脱毛日から1カ月後の毛の再生率が20%以下』と定義されているのです。
しかし、『最終脱毛から1カ月後の毛の再生率が20%以下』というのは脱毛前に比べ、明らかに毛の量が減っており、かなり高い脱毛効果です。
結果、ほとんど自己処理をしなくても良い状態です。
デメリット
永久脱毛は脱毛効果が高い分デメリットもあります。
ここで代表的なものを3つご紹介します。
痛みがある
輪ゴムではじかれたような熱さと痛みを感じます。
特に、ビキニラインなど毛が濃い部位は痛みを感じやすいです。
料金が高い
自宅で出来る脱毛やエステサロンでの脱毛に比べると、高額になります。
初回割引などを上手に利用しましょう。
もう生えてこない
当たり前ですが、発毛組織である毛根を破壊すれば、その部位はもう生えてきません。
ビキニラインを全て無くしてしまい、見た目を後悔しているかたや、脇を永久脱毛後、脇汗が気になり後悔している方がいました。
脇汗の量が増えたわけではありませんが、毛がないので、そのまま汗が流れてしまうのです。
毛が無い状態だとどうなるか、永久脱毛前に1度考えることが大切です。
メリット
自己処理しなくても良い
自分で毛を処理することが無くなる為、とても楽です。
毎日のように自己処理をする方でしたら、かなり時間の節約になるでしょう。
肌がきれいになった
カミソリや、ワックス脱毛などの自己処理は、肌に負担をかけるため、乾燥や炎症の原因になります。
実際、私は全身永久脱毛後、乾燥肌だったのがとても良くなり冬でも乾燥しなくなりました。
急に肌を見せることになっても安心できる
これ、とても重要です。
洋服の試着でストッキングを脱ぐときや、電車のつり革につかまるとき。
Tシャツだから大丈夫だろうと思っていると、裾が意外と上まで上がってしまい、脇の剃り残しが見えたりします。
いつでもきれいな状態を保っていれば、(しまった!)ということはありません。
体臭が気にならなくなった
毛は菌が繁殖する原因になります。
特に脇やビキニラインの脱毛をした方はニオイが減ったと実感しやすいかと思います。
ワキガの悩みが改善されたという声もあります。
エステ脱毛のメリット・デメリット
脱毛といえばメジャーな、エステサロンでの脱毛にもメリットとデメリットがあります。
デメリット
永久脱毛ではない
永久脱毛ではないため、医療脱毛と比べると脱毛効果は劣ります。
しかし、エステ脱毛後ほとんど毛が生えなくなったという方もいます。
回数がかかる
フラッシュ脱毛を初め、脱毛完了までに回数がかかります。
気になる部位は、効果が分かったら一気に契約してしまいましょう。
勧誘が過剰なサロンもある
残念なことに、脱毛部位の追加や化粧品購入などの勧誘がしつこいサロンもあるようです。
相手も無駄な労力は使いたくないはずです。不要な場合はハッキリ断りましょう。
予約が取りづらい傾向にある
脱毛は基本2~3カ月後の予約をとる場合が多いです。
コースを契約する前にサロンの予約状況を確認するのがおすすめです。
メリット
金額が安い
学生さんでも気軽に受けられる金額設定のサロンも多いです。
特に初回はお得なキャンペーンが多い為、始めやすいのが特徴です。
フラッシュ脱毛は痛みが少ない
レーザー脱毛に比べ、光の出力が弱い為、痛みが少ない傾向にあります。
他の美容メニューも一緒に受けられるサロンもある
ネイルや美顔など、脱毛の他に美容メニューが充実しているサロンもあります。
1日でそれらの施術が出来るため、時間短縮になり美意識もあがります。
脱毛サロンやクリニックでの脱毛をさらに効果的にする方法
脱毛サロンやクリニックに行く前に、自宅でワックスを使い、脱毛部位の毛を抜いてしまいます。
え?これから脱毛するのに?とお思いでしょうが、毛周期をできるだけそろえると脱毛効果があがるのです。
毛には毛周期というものがあり、生えて抜けるを繰り返しています。
成長期(元気に成長している)→退行期(成長が止まり、抜け落ちるまでの期間)→休止期(抜け落ちて、次の毛が生える期間)と大きく分けて3段階にわかれます。
脱毛は、できるだけ毛の発毛組織がある毛根にダメージを与えることが重要です。
毛根は毛の成長期のみ、毛とつながっているため脱毛する際はこの『成長期の毛』を狙います。
脱毛予約日の2~4週間前にワックス脱毛をし、少し生えてきた状態で施術を受けるのがおススメです。
まとめ
- 医療脱毛は永久脱毛にあたる
- エステサロンや自宅で永久脱毛は出来ない
- 永久脱毛とは、『最終脱毛から1カ月後の毛の再生率が20%以下』と定義されている
- 脱毛をすると脇汗など、毛が無くなるデメリットもある
- エステやクリニックで脱毛する際は、自宅でワックス脱毛をし毛周期をそろえておくと、脱毛効果が上がる。
永久脱毛は、永久に毛が1本も生えないというわけではありませんが、脱毛を受ける前と比べ確実に毛は減っており、自己処理がほとんど要らない状態にはできます。
“永久減毛”と考えると良いかもしれません。
永久脱毛の費用を抑えるため、クリニックとエステサロンを併用して脱毛を受けるなど他の脱毛方法との組み合わせもおススメです。
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