ラジオNIKKEI賞考察 | 馬券を極めて自由になりたい

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前回の宝塚記念の考察の際、最初にキタサンブラックの取捨から入ったのだが、天皇賞(春)を1番人気で勝った馬は宝塚記念でも凡走しないという大前提があって、それ以後はキタサンは別格として検証もしなかったのだが、終わってみれば、天皇賞(春)⇒宝塚記念を連戦した馬の中に、天皇賞(春)の前のレースがG1レースだった馬はいないという観点が抜けていた。

 

大阪杯という名称に変わりはなくとも、G1に格が上がればいずれもが究極の仕上げで勝ちに来るタフなレースに変貌するわけで、そのG1を2連勝してきたキタサンブラックは、過去の該当馬たちにはない不利な側面があったというわけだ。

 

大阪杯で2~4着だったステファノス、ヤマカツエース、アンビシャスらは、次走凡走もしくは休養に追い込まれ、天皇賞(春)の1~3着馬も同じ憂き目にあった。

 

宝塚記念の着順にしても、大阪杯では完敗したサトノクラウンが、今度はキタサンブラックを完封してしまうわけだから、コースや馬場適性などはあったにせよ、馬の持つ能力以外に臨戦過程も重要ということを改めて思った次第(狙い馬のコメントでもたびたび言及しているようにもともと臨戦過程は重視してはいたけれど…)。


さて、そんな反省を踏まえようと思ったらもうG1レースは終わってしまって、G3レベルだとまた意味合いも異なってくるので難しさはあるが、とりあえず検証を進めよう。

 

まずはラジオNIKKE賞。

 

1番人気濃厚サトノクロニクルは鬼門のトップハンデ(57キロ)を課せられた。過去10年トップハンデで勝ったのはアンビシャスのみだが56.5キロ。トップハンデ及び57キロのハードルは結構高いのか?

 

以下57キロを背負った馬の成績

 

2007 ゴールドアグリ(新潟2歳S) 9番人気14着
2008 サブジェクト(ラジオNIKKEI2歳) 10番人気8着
2008 ノットアローン(若葉S) 6番人気2着
2009 イコピコ(白百合S) 3番人気4着
2010 ガルボ(シンザン記念) 13番人気8着
2016 ブラックスピネル(白百合S) 2番人気5着
2017 サトノクロニクル(白百合S) 1番人気 ?

 

臨戦としては去年のブラックスピネルに似ている。ブラックスピネルが京都新聞杯4着⇒白百合S1着、サトノは京都新聞杯2着⇒白百合S1着で、白百合Sの人気はブラックが3番人気、サトノが1番人気。一般的には前哨戦でも人気の方が強みとなる。過去に白百合から参戦して当レース4着に沈んだイコピコも白百合は4番人気だった。

 

さらに今回の人気を見ても1番人気は皆無。よって、今回1番人気濃厚なサトノクロニクルは、いまだ連を外していない堅実な戦績や人気面などからも、過去に57キロを背負った馬たちよりも信頼に足りそうだ。

 

昨年のブラックスピネルにしても、大外枠から3着とは0.1秒差まで詰めていたからね。まぁサトノみたいなタイプは往々にして取りこぼしもあるが、3連複やニコニコFの軸にはいいのかなと。ハーツクライの当舞台の成績もかなりいいからね。

 

2番人気に推されそうなのはクリアザトラック。降級馬の混在するこの時期の古馬1000万を快勝した前走の価値は高い。ただし、毎日杯であっさり崩れたように、まだ気性を含め信頼できない面はある。毎日杯は四位だったのでさもありなんという感じだが、今回も前走で勝たせたデムーロではなく田辺。田辺なら四位ほどの不安はないが、陣営が勝負がかりならデムーロに依頼するだろうし、今回は袖にされた可能性もある。一戦置きに好走しているリズムも微妙なところで臨戦過程も前走の方が良かった。ただ、ディープ産駒もこの舞台は得意。枠順が出るまで保留。

 

3番人気はライジングリーズンかセダブリランテスあたりか。ライジングリーズンは得意の捲りがはまりそうな条件ではあるが、牡馬に換算すれば57キロということで、これは危険な人気馬のような気がする。フェアリー、アネモネを連勝していた頃はうなるような稽古を見せていたが、この中間はそこまででもなく。評価を下げたい。

 

セダブリランテスの前走はかなりメンバーに恵まれた。とはいえ勝ちさえすればいいという無理のない騎乗にも映ったし、久々、初芝、人気のプレッシャーというハンデをあっさり覆したのは能力の高さゆえだろう。新潟から福島と条件が一気に変わるが、ダートをこなし重厚な牝系からもむしろ福島が向いている感も。評価したい。

 

 

上位人気馬の現時点の雑感を述べたところで、このレースのざっくりとした傾向(過去10年)。

 

・前走で東京を使っている馬が確実に馬券内
 ⇒ウインガナドル、クリアザトラック、ニシノアップルパイ、ビービーガウディ、マイネルスフェーン、ロードリベラル

 

・500万を勝って参戦してきた馬の前走人気⇒1番人気5頭、2番人気1頭=人気に応えて勝ち上がってきた馬が○
 ⇒セダブリランテス

 

・穴は古馬との実戦を経験した馬(着順問わず)
 ⇒クリアザトラック、ロードリベラル

 

・53~55キロが必ず連対
⇒ウインガナドル、セダブリランテス、ニシノアップルパイ、ビービーガウディ、ロードリベラル

 

 

この傾向を踏まえた上で推奨したい人気薄馬(4番人気以下)は、ニシノアップルパイ、ローロリベラル、ビービーガウディ


ニシノアップルパイはメディアでかなり推奨している方が多いのが玉に瑕だが、前走が東京かつ近2年の勝ち馬を輩出しているプリンシパルS経由馬。2走前の小回り中山ではドウディを完封しているし、いろいろと買いたくなる要素が多いことは確か。それでも3番人気以内になることはないだろうし、これは買いたい一頭。

 

ロードリベラルの前走はかなり物足りないが、7ヶ月ぶりということを考えれば情状酌量の余地あり。古馬と実戦を交えられたのは過去の傾向からもプラスだし、なにしろ2走前が強烈。逃げ馬が2着に残るようなペースを出遅れて直線だけでなで切った末脚はここでもと思わせる。特殊なコースだけにメンバー中唯一福島で勝ち鞍がある点も強み。

 

 

…例によって長くなってきたのでこの辺にしておこう。最終的には枠順を見てから。ただ、おそらく本命はニシノアップルパイになりそうだ。これと人気どころを絡める作戦かな。

 

 

 

 


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今週の勝負馬2頭目。

 

ただ、鞍上が武豊。今の武さん差し馬乗せたらかなり頼りないからね。継続騎乗だったら良かったんだけど。ということで、前走で武豊が乗って頼りない騎乗で人気を裏切ったゼンノタヂカラオと本命を迷っている。

追記

ゼンノタヂカラオは土曜中京最終芝2000に回る模様。鞍上は再び武豊。武豊に託す土曜日になりそうだ。大丈夫かな