『言上げ』①　～同じ意味でも言い方で変わりますやんね。

こんにちは。

笑いと癒しの音楽クリエイター、セシリアみつよです。

 

いつも読んで下さって、どうもありがとうございます。

 

丹生川上神社下社。

奈良県吉野郡にあります。

前に丹生川が流れています。とても綺麗な川で、このあたりの空気が瑞々しいのは、この川の気が流れているからでしょう。

 

祭神は、クラオカミノ神とタカオカミノ神。水、雨乞いに関する神さんです。

昔は、白馬さんと黒馬さんを放したとかなんとかで、今も神事に使うからか、神社境内には馬場があり、白馬さんと黒馬さんが飼われています。

可愛いで。

 

2017年の5月に行った、丹生川上神社下社での神官さんのお話。

『日本には昔から《言上げ》と言うのがあり、心の中にある事を言葉にして形にすると言うことです。

でも、何でも全て言葉に出すというのとは意味が違うのです。

伝える相手の立場や心を慮って、言葉にすると言うことです』

 

 

丹生川上神社下社

 

 

お話を伺っての私の解釈ですが、昨今、学校現場などでモンスターペアレンツみたいな事ありますやん。あるいは、コンビニとかお店とかで、何でもかんでもクレームいう人ってありますやん。

 

文句ばかり言って「権利」ばっかり主張して、じゃあ「義務」はちゃんと行ってるのと思うような事をよく聞きます。

 

また、そういう人は、人の心を疲れさせるから余計目立ちます。

文句ばっかりて言って給食費払って無かったり、本来家庭で行うべきしつけなどを、学校に押し付けたり。

 

そら、先生たちどんどん精神的に疲弊しますわ。

うつ病で辞める人も増えますわ。

 

 

 

 

そんなん、誰も『言上げ』とは言わないでしょう。

世の中には「心の中に包み込んで恨みつらみを抱えるくらいなら、全部吐きだしたらええやん」と説いてる方もあるようですが、その言葉だけ取ったらそら、そうなりますけど、真意は違うかも

 

ちゃんと伝える相手の気持ちを考えて、言葉を選んで言いましょうということだと思います。

 

私は天河行く日の朝、支度をしながらラジオを聞いていました。

『なぜ夫は何もしないのか なぜ妻は理由もなく怒るのか』という本の紹介で話してはりました。

 

 

 

 

世間でよく聞きますやん。

 

奥さんは旦那さんに

｢も～っ。ゴロゴロばっかりして、ちょっとは手伝ったらどうなんっっ」

とか、旦那さんは

「せっかくお茶碗洗っても、余計なことするなアンタが洗うと汚いから２度手間やねんと言われたりするから、何もせぇへんねん」とか。

 

ラジオでも聴取者に意見募ったら、そういうのがいっぱい来てました。

ウチはど～かなと言うと、私はヒプノ氏に上記の奥さんのような事は、言うたことないです。

 

おおお～。

出来た嫁じゃああ。

 

いや、言うべき時期を逃しただけなのかもしれん。

 

 

 

 

心の中では

「ちっ。茶碗にご飯粒残っとるやん。きれいに洗え」とか

「洗濯物出す時は、ポケットの中身全部調べとけ。

紙がグチャグチャで、引っ付いとるやろ」

とか、

 

気を効かせて洗濯してくれたりして、干したものがイビツな形のまま干上がったり、

「もう～っっ」と思った時もあります。

 

20年間で1～2度、そういう事でドッカ～ンとキレて、

「ええ加減にしぃや」というたことはあります。

ほな、後日

 

「嫁さんの事を、カミさんていうけどホンマやな…。

カミさんは逆鱗に触れたらコワイやんか。

きっとそこから来てるんやと思う…」

と言われましたわ。

どんだけコワかったんやろな。

 

それでも、私が仕事を忙しくしてたら、トイレ掃除や風呂掃除、廊下の拭き掃除くらいはしてくれはるので、それでチャラだと思ってます。

スケジュールが立て込んでる時は、ラクに作れるものでいいから、とか言うてくれます。

 

それだけでも、ありがたい話ですやん。

全部せなアカンところを、その3つでもしてくれたら、あるいは、簡単な献立とか、助かりますもん。

 

 

 

この日の女性アナウンサーが言うてた言葉に「そやな～」と思いました。

「旦那が何か気を利かしてなんかしてくれて、でも、例えば茶碗洗ってくれて、ちゃんと汚れ落ちてなかったとして。

《も～。余計な事せんとって。汚れまだついてるやん、２度手間やねん》と、言葉をぶつけるよりは、同じ意味合いでも、《ありがとう。ちょっと汚れまだついてるから、これからは丁寧に洗ってね》と言うほうがいいよね」

 

おおお～。

ホンマや、ホンマや。

人間関係の極意やなっっ。

 

結局、神官さんが言うてはったんは、そういうことやと思うのです。

同じことでも、イガイガのついたウニボールを力いっぱい投げるよりは、ふわふわのボールを受け取りやすく投げるほうがいい、ということやと思います。

 

でも自分に置き換えて考えてみると、時間がなかったり、しんどかったりしたら、心に余裕がないので、ブスッとしてしまったり、心の中でブツブツ言うてもたりします。

アカンな～。まだまだやな～。

つづく

 

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